小池知事2期目最終年、東京の環境をめぐる賛否を振り返る。テレビ番組で語れなかったこと | 尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」Powered by Ameba

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TOKYO・MXテレビは「田村淳の訊きたい放題」、7月29日に続き8月5日も都議会主要5会派討論でした。テーマ「小池知事2期目最終年 東京の環境をめぐる賛否を振り返る」です。太陽光パネル設置義務化問題、神宮外苑再開発問題、葛西臨海水族園問題です。

 

1時間の番組ですが、3つの問題のうち、太陽光パネル設置義務化問題と神宮外苑再開発の2つの問題で時間がなくなってしまいました。しかも、神宮外苑再開発問題では「4つの銀杏並木」に話が集中し、私の発言時間も少なく、またまた反省ばかりです。

 

そこで、話かったことや問題点について掲載します。

 

 

 

テーマ「小池知事2期目最終年 東京の環境をめぐる賛否を振り返る」

▼気候危機対策は待ったなしです。太陽光パネルの設置は必要なことです。一方、東京都は、再開発に伴って樹木の伐採を進め、高層の建物を建設する計画が目白押しです。これでは、CO2排出を増やすことになり、気候危機対策に逆行することにつながります。

▼小池知事は「都民と決める。都民と行う」が公約だった。しかし、神宮外苑再開発や葛西臨海水族園の再整備、日比谷公園など、樹木の伐採が進められ、多くの都民が厳しい批判の声を上げ、世論が広がっているにも関わらず、知事は聞く姿勢がありません。

 

<太陽光パネル設置義務化>

〇2022年第4回定例会(最終日討論を参考資料に)

  ・気候危機対策は待ったなしです。

・東京都のCO2排出半減目標年の2030年まであと7年ですが、基準年である2000年からの20年間で、わずか8%しか減っておらず、とりくみの飛躍が求められます。

・大手住宅メーカーに対し、新築住宅などの一定割合以上に太陽光パネル設置義務を課すなど、新築建築物への断熱、省エネ、再エネ設備の整備促進を柱とするものです。

・現在、家庭と事務所ビル等からの CO2 排出が全体の7割を占め、また、再エネ発電の場所を確保するのが困難という東京の特性をふまえると、住宅などへの太陽光パネル設置は有効な対策だと考えます。日本共産党都議団は、最大限進める立場から条例改正には賛成した。

・気候危機打開の主人公は都民であり、誰もが納得してとりくめるようにすることが大事です。疑問に丁寧に答える情報提供、開かれた議論、とりくみたくなるような充実した支援制度を都が提供することが必須です。

・また、断熱改修などを含め、地域の中小業者の仕事と雇用を生み出し、経済活性化に道を開く取り組みとして、進めることが重要です。

・需要が急拡大する太陽光パネルの国内での生産と技術革新がカギです。薄くて軽量な太陽光パネルの開発・普及にむけて、都がさらに後押しすることを求めます。

・気候危機打開にとりくむ都内のある大学生は「私たちを失望させないでほしい。太陽光パネル設置義務化を必ず実現し、東京のリーダーシップを発揮してほしい」との訴えを発信しています。
こうした若者たちの声に答え、私たちは、次世代へ手渡す未来社会への責任を果たさなければなりません。

・原発、化石燃料への依存からきっぱりと脱却し、再エネを主要エネルギー源とする、新しい東京の姿を示し、2030カーボンハーフ達成を必ず達成したい。

<実際にやっていること>

 ・知事が設置した有識者会議の「エネルギー問題アドバイザリーボード」は、石炭火力、火力発電を延命させるためのものです。世界の努力に逆行する会議は、早急にやめるべきです。

 

<神宮外苑再開発>

▼知事の責任が問われている。

 知事は、明治神宮の総代で、氏子にあたる。いわゆる明治神宮(事業者)の身内

▼神宮外苑再開発の問題について、朝日新聞や毎日新聞の「社説」で知事の姿勢を厳しく批判。

〇朝日新聞➡民間の事業とはいえ、歴史ある緑豊かな風致地区の街づくり。禍根がのこらないよう幅広く意見をあつめて進めるべきだ。

〇毎日新聞➡当事者意識に乏しい言動を繰り返してきた小池都知事の対応は理解に苦しむ。このまま中高木の伐採に進まぬよう働きかけ、再開発を見直す議論を主導すべきだ

 

▼小池知事の昨日(7月28日)の記者会見での発言がありました。しかし、他人ごとです。しかも、「事業者が一度も言っていないことが、どんどん広がって・・・事実誤認をまねく発信を行うもの」などと発言。都民に情報公開や説明会が十分でない。

 

▲ラグビー場について

先日、秩父宮ラグビー場を見学してきました。屋根がなく青空のもので、客席も近く、ここで試合を見たら臨場感あふれ、選手と一体になれるだろうと魅力を感じました。

 〇ラグビー元日本代表:平尾剛さん➡屋根がついたのも人工芝も多目的に使用するため、「つまり収益を上げるためのもの」。収容人数(2万5千席から1万5千席)が激減したのも音楽イベントなどで使用するスクリーンを設置するためで、「お金のため」。ラグビーの試合を行うことが脇においやられており、ラグビーというスポーツの価値に何ら配慮していない。

▲港区の学校保護者のみなさん 

 〇子どもたちの遊び場が「神宮外苑」。緑豊かで虫や鳥の生態観測もできるところ。樹木を切らないでほしい。

〇少年や空チームに入りスポーツの楽しさを知ったのに、軟式野球がなくなってしまう。

 〇住民への説明会を範囲を広げてやってほしい。自分たちの声も聴いてほしいと要望。

▲音楽家・坂本龍一さん

 知事への手紙 ➡日本共産党の質問に「読んだかどうかも答えなかった」

▲都市計画は住民参加は当たり前!

 住民に係る「街づくり」➡ こんなやり方でいいのか!

 

<神宮外苑再開発で何が行われるのか>

〇銀杏並木は、世界に誇る景観

 ・高木、低木ふくめて3000本の伐採

 ・事業者は、伐採する本数を減らし、移植するなどと説明。しかし、移植が成功するのか? 既に銀杏並木で移植された木が枯れているのが2~3本ある

〇野球場とラグビー場の場所が変わる

〇野球場について

 ・2012年5月森会長へ説明した再開発イメージでは、野球場の左側には民間の事務所ビルはなく、銀杏並木から離れていた

 ・2014年再開発イメージでは、野球場の左側に民間の事務所ビルが入り、銀杏並木に接近してきた ➡銀杏並木に影響が出る(専門家の指摘)

 ・現在の整備計画では、野球場に「ホテル」建設も加わった

〇ラグビー場について

 ・秩父宮ラグビー場の土地はJSC(日本スポーツ振興センター)のもの

 ・もともとラグビー場は、UR都市機構が屋根付きでないものをつくる計画だった

 ・2021年(R3年)「スポーツ省 有識者会議」を受けて、屋根付きになり、PFI事業でやることになった。落札したのは格安で三井不動産が参加するグループ

 ・現在の整備計画では、全天候型(ドーム型)になった。人工芝

 ・ラグビー専用スタジアムとは言わなくなった(ラグビーの使用を優先)

 ・25,000席 ➡ 15,000席に(イベントができるようになった)

〇サブトラックがなくなった

 ・2012年の再開発イメージでは、サブトラックがあったが、2014年再開発イメージではなくなった。

〇軟式野球場がなくなる

〇民間の事務所ビル

 ・今回の再開発で、伊藤忠は190mのビルへ。三井不動産は185m、80mのビル

 ・高層ビルから排出されるCO2が増える

〇都民の声を聞かない

 (第2回定例会)

 ・再開発中止を求めた故・坂本龍一さんの知事宛ての手紙について、知事は受け止めについても、読んだかどうかという事実についても答弁に立たなかった。 

・国際環境影響評価学会の日本支部は、「事業者による一方的な説明に終始し科学的議論は不十分だった」と指摘し、改めて都の審議会にイコモスの専門家を招いて公開の議論を行うことと、評価書に対する疑義が解明されるまで事業者に工事の中止を命じることを求めました。

・都は、審議会で、住民等に対し、丁寧かつ真摯に対応することを事業者に求める発言があったことを、日本共産党への答弁で認めました。

知事は、日本イコモスと事業者の両者による議論のテーブルを用意すべきです。

 

 

<葛西臨海水族園>

▲今の葛西臨海水族園(1988年10月開園)は、世界初のクロマグロがむらがって泳ぐことがみられることをはじめ、貴重な海の生き物に出会える日本を代表する水族園。唯一の都立水族園。海辺に接する敷地をいかし、敷地と海を一体化させたガラスドームは、公園のシンボルになっている。

▲新施設を建設するため、樹木が大量に伐採される。建設予定地には1,400本の樹木があるが、どれだけ伐採されるのか、事業者は明らかにしていない。

新施設には、1階に「カフェレストラン」などの商業施設でお客さんを呼び込む計画。

 

 

〇二番手グループ(落札できなかった事業者)

 ・淡水館を残す

 ・樹木の伐採も最小限に抑える

・9億円も安い価格の提案