第2回定例都議会の文書質問③「有機フッ素化合物(PFAS)汚染源の解明を」 | 尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」Powered by Ameba

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第2回定例都議会で3つのテーマで文書質問しました。答弁は第3回定例都議会開会日までに届きます。

 

<2023年第2回定例都議会 文書質問趣意書③>

                                     

 

 有機フッ素化合物(PFAS)について

 有機フッ素化合物(PFAS)は発がん性が指摘され、住民の中に不安が広がっています。

多摩地域の有機フッ素化合物汚染を明らかにする会が結成され、650人の血液検査が行われ、血液中の13種類のPFASを測定し今回はそのうち代表的な4種類についてまとめています。調査の分析を行った京都大学の原田浩二准教授は「多摩地域の住民の血中PFAS濃度は高い状況にあると考えられる。特に国分寺市、立川市に住んでいる人は、相当な割合で高いという結果になった」「曝露源として主として水道水が考えられる」などとまとめています。

東京都は、5月1日から専用電話による相談を実施しています。また、5月23日には環境大臣・厚生労働大臣・農林水産大臣あてに、「有機フッ素化合物対策の推進に関する緊急要望」を出しています。

そこで、いくつか質問します。

 

Q1、都として、国に「有機フッ素化合物対策の推進に関する緊急要望」を出した理由について、伺います。

 

Q2、都が出した「有機フッ素化合物対策の推進に関する緊急要望書」に対し、国から説明などあったのですか。

 

Q3、都環境科学研究所の平成23年度(2011年度)・公開研究発表会で、分析研究科の西野貴裕氏が「都内河川および地下水における有機フッ素化合物の実態調査」の報告をしています。この研究は、東京都が依頼した研究ですか。

 依頼した研究であれば、依頼する経過と、都ではどのような議論を行ったのか、伺います。

 

Q4、この西野氏の論文の中に「各PFGsの合計濃度が100ng/Lを超えたのは、一部を除き多摩地区で採取したものであったため、地下水の汚染は当該地域に存在していたと考えられる」「構成比に着目すると国立市、立川市、府中市の3地点は、全物質の比率で類似していた」という記述がありました。

西野氏の論文で指摘があった高濃度の地域と、今回の多摩地域の住民の血中濃度の高い地域は一致しています。このことは、何らかの汚染源があることを示しており、大変興味深い内容です。

 この研究結果について、都はどう受け止めたのですか。

 

Q5、また、この研究結果を受けて、地下水調査の強化など都はどのような取り組みを行ったのですか。

 

Q6、公開研究発表会の論文の最後に「PFCsの組成類似していることから、排出事業者に共通する特徴があることも想定され、今後の調査が必要と考える」とまとめています。この指摘は、汚染源の特定につながる重要はものだと思いますが、都は、この後も研究依頼をしているのですか。

 有機フッ素化合物に対する都民の関心や不安が広がっていることから、都の行っている調査結果に基づいて、環境科学研究所に分析・研究を依頼すべきだと思いますが、いかがですか。

 

Q7、西野氏の研究で、多摩川水系におけるPFOS、PFOAの濃度変化を調べた結果、PFOSは「浅川からの負荷量が最も高いという結果が得られた」とし、「今後、更に環境改善を進めるためには負荷の高い特定の支川を突き止め、集中的、効果的な対策が必要であることが明らかになった」と指摘しています。

 この指摘を都はどう受け止めたのですか。また、どう対応したのですか。