市民の関心が高いと実感した「PFAS汚染学習会」 | 尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」Powered by Ameba

尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」Powered by Ameba

尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」Powered by Ameba

 三多摩健康友の会東大和市支部の主催で6月18日、「有機フッ素化合物(PFAS)汚染学習会」が開かれ、64人が参加しました。講演は、「多摩地域有機フッ素汚染を明らかにする会」の実行委員で、医師の青木克明さんから「多摩地域の取り組み」についてお話がありました。今回、多摩地域で650人の血液検査を行った結果について、そもそも有機フッ素化合物とは何か?などです。

 

 私・尾崎あや子からは、都議会での取り組みについて報告させていただきました。

 

 

<尾崎あや子の報告>

 

1、 東京都水道局の対応について

・多摩地域➡ 水道水源に利用している井戸は278か所

・2019年からPFAS汚染の影響で、7市井戸34か所が取水停止(2022年度まで)

・今年新たに取水停止になったところ➡ 府中市の井戸6か所。(合計40カ所に)

  (工事のために停止していたところ、工事完了した3月以降も取水停止を継続)

・井戸でPFASが検出されても、蛇口から国の水質暫定目標値(50ng/L以下)なら井戸で暫定目標値を超えていても取水停止はしない。

・蛇口で測れば、暫定機銃値を超える可能性のある井戸のみ取水停止をしている。各地からは、井戸でPFASが検出されれば、取水停止すべきだと要望が出ている。

沖縄県では、活性炭について2年間調査を行い、一番効果のあるものにして現在は、1リットルあたり1ナノグラム未満になっている。沖縄県の担当者から直接、聞き取りをしたが、都の担当者と姿勢が違うと感じた。

 

2、 東京都の対応について

・都の福祉保健局、環境局、産業労働局が国に「緊急要望」(5月23日・資料)

・福祉保健局・・・・専用電話で相談窓口を設置 (相談窓口の設置は、3月議会で要望があったため)

5月400件、6月9日までに570件

   そのうち半数が「自分の水道水はどうなっているのか」の質問(多摩地域の人)

・国は有機フッ素化合物についてのQ&Aを3月中に取りまとめるとなっていたため、都・福祉保健局は5月から設置した(国のQ&Aの作成がおくれている)

環境局は、都内全域の地下水の水質調査(4年間のなかで区域を決めて・・)をしているが、「急ぐ必要がある」と代表質問で質すと「今年度中に、都内全域の調査を進めていく」と答弁があった。

・3月の予算特別委員会で、国の「PFOS及びPFOAに関する対応の手引き」(2020年6月)について、都は検討していないことが明らかになった。

農林水産省は、2022年に「農業環境(水、土)からの農産物へのPFOA及びPFOS等のPFASの以降(蓄積動態)に関する基礎研究」を実施。2023年と2024年には本格研究することになっている。都は国の動向を注視しているだけで、独自の調査・対策はない。

 

3、 都環境科学研究所の研修について

・2011年度の研究論文「都内河川および地下水における有機フッ素化合物の実態調査」(西野貴裕 分析研究科)が発表されている。これは、都の環境局が依頼した研究であった。

・論文の中で「各PFGsの合計濃度が100ng/Lを超えたのは、一部を除き多摩地区で採取したものであったため、地下水の汚染は当該地域に存在していたと考えられる」「構成比に着目すると国立市、立川市、府中市の3地点は、全物質の比率で類似していた」という記述がある。(資料)

・今回の多摩地域の血中濃度の高い地域は、西野氏の指摘と一致する

 

4、 環境省「PFASに対する総合戦略専門会議」の開催状況について

・6月15日に第3回目が開催。「Q&A集」(案)について検討されたが、委員会から様々な意見がでて、次回、再度検討となっている。まとまるまでにはかなり時間がかかるのか?