「多摩北部医療センターに産科を」の声。第3回基本構想検討委員会を傍聴 | 尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」Powered by Ameba

尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」Powered by Ameba

尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」Powered by Ameba

報告が遅れましたが、12月14日に開催された「第3回 多摩北部医療センター基本構想検討委員会」を傍聴した報告です。

<これまでの経過>

〇東京都は、公社病院多摩北部医療センターを当初は改修の計画をしていましたが、2019年度に検討を委託し、その結果、改修ではなく改築することを決めました。

 

〇改築を決めた東京都は、2020年10月に「基本構想検討委員会」を立ち上げ第1回目の開催を行いました。都は、検討会を5回程度開催し2021年の夏頃には「基本構想をまとめていく」としていましたが、コロナ禍で3回目以降の開催が遅れていました。

 

〇2021年12月14日に第3回目の「基本構想検討委員会」が開催されました。

 

 

<第3回検討委員会>

・第2回検討会の資料の補足

①  北多摩北部医療圏における分娩施設は東久留米市の実績が反映されていなかったため、訂正。5施設⇒6施設 *医療圏で1番少ない⇒2番目に少ない

②  北多摩北部医療圏における人口10万人に対する分娩施設数

訂正。0.67⇒ 0.81 *医療圏の中で1番少ない(変わらない)

③  北多摩北部医療圏における産科医師・助産師数は、2番目に少なく(135人)、人口10万人で比較した場合には、都内で一番少ない(18.4)

  

・出された意見の特徴

▲(東村山市では)出産できるところがない。医師・助産師も少なく、集めなければならないという課題 がある。

▲(清瀬市では)大きな産科の病院がなくなった。近くにお産ができる病院があるといい。

▲分娩後、お子さんへのケアができる体制が必要。多摩北部医療センターに産科ができれば、その後の小児科でのバックアップ体制、拡充が必要だと思う。

▲産科・小児科にしても、都立小児病院がなくなり「危惧」していた。小児科の開業医が減っており、そのカバーを多摩北部医療センターがどうできるかだと考えている。

▲多摩北部医療センターでは、コロナ禍で子どもたちに「睡眠障害」「不登校」「慢性疾患」など変化していることなども報告されました。

▲「総合医療は採算が良い」「独法化で広げていく」などの発言もありました。

 

◎私は、基本構想検討委員会を傍聴し、地元自治体、地元医師会のみなさんの「多摩北医療センターに産科をつくってほしい」「都立清瀬小児病院が廃止され、小児科の開業医の方々が不安を抱えている」ことなどがよくわかりました。独立行政法人になれば、不採算医療はげずられ、患者さんの負担が増えてしまいます。公社病院のままで産科やNICUなどを増やして地元住民や医師会の要望に応えらえるようにすべきだと痛感しました。そのうえで、多摩北医療センターが取り組んでいる「睡眠障害」や「不登校の相談」なども充実できるようにしたいと思いました。