国立療養所多磨全生園「創立110周年記念式典・記念の集い」に参加 | 尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」Powered by Ameba

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9月28日、国立療養所多磨全生園の創立110周年記念式典と記念の集いが開催され、日本共産党・宮本徹衆議院議員ともに参加しました。

 

多磨全生園の石井会長、入所者自治会の平沢自治会長から、多磨全生園の歴史と入所者の方々の思い、偏見と差別のなかでの命をかけた闘いがあったことなどが紹介されました。創立110周年にあたり、差別も偏見のない社会を作っていくことの重要性が語られました。

 

当時、目黒や町田に全生病院をつくろうとしたが、住民の反対で建設できず、東村山に建設が決まったこと、東村山でも住民の反対が厳しく、村長襲撃があった歴史なども語られ、私は、あたらめてハンセン病(当時、薬もなく伝染病だと言われ隔離された)に対する正しい認識がなかったことで苦しめられた当事者の方々の思いに胸が苦しくなりました。

現在、多磨全生園の入居者は152名です。平均年齢は86歳だと言いうことです。今回の式典や記念の集いに、参加できた入居者は少なく、病気や障害のために自由に動けない方々が大勢います。

 

記念式典が終了し、記念の集いが開催されるまでの準備時間で、「ハンセン病資料館」の見学を行いました。何度、見ても当時の医学では治す薬がなく、伝染病だと言われ隔離された歴史。患者さん同士の結婚も許されるようになりますが、妊娠したら強制的におろされる。男性が断種されられた歴史に怒りがこみ上げてきます。言いようのない屈辱的な扱い。人権が侵害されていた歴史がここにあります。その後、伝染病ではないことが判明し、国の隔離政策は間違っていたことが明らかになっても、患者の方々の差別と偏見はなおも続きました。

 

東村山市は、小学校や中学校と連携し、人権教育に取り組み多磨全生園での交流に力を入れています。

記念の集いでは、小池都知事も出席しました。

集いでは、マグロの解体ショーが行われ、マグロの握り寿司もふるまわれました。職員の方にお話を伺うと「マグロは2000人分の握りができるらしい。記念の集いに参加できない入所者の方々にはマグロの握り寿司を部屋まで届けることになっています」と言うことでした。平沢自治会長は「みんなに楽しんでほしくて企画した」と嬉しそうでした。

110年の歴史に私たちは学び、一人ひとりの人権を尊重する社会をつくること。差別や偏見をなくして誰もが安心して楽しく暮らせるように力を合わせることだと痛感しました。入居者のみなさんには、長生きをしてほしいと思います。