日本共産党都議団、代表質問①市場移転問題について | 尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」Powered by Ameba

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6月19日、第2回定例都議会が開かれ日本共産党都議団を代表して江東区選出もあぜ上都議が質問に立ちました。

一、市場移転問題について

 それでは、日本共産党都議団を代表して質問します。

 まず市場移転の問題です。
 

豊洲市場開場予定の10月11日まで、4カ月を切りました。また、知事が昨年6月20日に基本方針を発表してから1年になります。知事の公約違反がますます明らかになり、移転計画の矛盾は深まっています。

Q1 基本方針で知事は、「築地は守る」と明言しました。そして、市場としての機能を確保する、築地への復帰を希望する仲卸業者を支援すると表明しました。

 ところが、知事が設置した築地再開発検討会議が5月に発表した報告書「築地のまちづくりの大きな視点」の中に、市場機能や仲卸のことは、まったく示されていません。知事、公約違反ではありませんか。

Q2 この報告書について、検討会議の近藤誠一座長は、記者に「市場にも仲買にも言及がなかった」と問われ、基本的方向性を示すにとどめた。それ以上踏み込むのは、我々の役目ではないということで、ご指摘の点はあえて言及しなかったと答えています。

 知事は所信表明で、行政としての築地のまちづくりの方針を検討すると述べました。有識者の検討会議では、我々の役目ではないということで、あえて言及されなかった築地の市場機能、仲卸をどう守るかの検討は、知事をはじめ東京都の役割です。知事は、どう認識していますか。
 都の方針策定に、今度こそ市場業者の参加を保障し、築地の市場機能を守る検討を行うことが必要です。知事いかがですか。

Q3 知事は豊洲市場開場後、すぐに築地市場を解体して、オリンピックの交通拠点になる駐車場をつくるとしています。しかし、解体工事で基礎杭を取り除く場合、土壌汚染対策工事が必要になるのではありませんか。

Q4 解体工事で築地市場の基礎杭は、どうするのですか。

Q5 廃棄物処理法では、解体工事で建造物の基礎を撤去せず埋め込むことは、一部の例外をのぞいて認められていません。都も民間事業者に対し、撤去するよう指導しているのではありませんか。
 行政として、法の趣旨をゆがめるような脱法的な対応は、あってはならないことですが、いかがですか。

 知事が「築地は守る」というなら、そもそも歴史的建造物でもある築地市場のアーチの建物を解体することなど許されません。築地の市場機能と建物は一体のものです。「築地をこわす」計画の中止を、きびしく求めるものです。

Q6 千客万来施設について、5月30日に万葉倶楽部会長と知事の会談が開かれました。この会談に、万葉倶楽部の社員、都の職員のほかに、出席していた人はいますか。知事、事実をお答え下さい。

 豊洲市場の土壌汚染対策でも、新たな問題が浮かび上がっています。

Q7 豊洲市場用地は、外部との間で汚染物質が移動しないよう、各街区の周囲を遮水壁で囲んでいます。都は、「プールのような状況であり、地下水の行き来はしない」と答弁してきました。
 しかし、5街区と7街区海側の遮水壁の高さは、AP4メートルしかないことが明らかになりました。地下水位が4メートルを超えていた時期に、市場用地内の地下水が遮水壁の外に流出した可能性があるのではありませんか。知事、「ない」と断言できますか。

Q8 築地女将さん会が行った、築地市場の水産仲卸業者への「築地市場の移転についてのアンケート調査」の結果が発表されました。261人の市場業者が回答しています。
 移転計画について「今からでも中止すべき」が31%、「もう一度凍結して話し合う」が39%、合わせて70%です。「このまま進めてよい」は、わずか5%です。
 「豊洲と築地、どちらで商売をしたいか」の問いには「当然、築地」が61%、「できれば築地」が32%、合わせて93%に及びます。
 基本方針で知事は、築地ブランドを長い間、必死の思いで育て、守ってきた市場の方々に向き合っていくと述べました。そして、「市場業者に寄り添った対応に努めてまいります」と答弁してきました。
 知事、アンケート結果をどう受け止めますか。この声に向き合い、寄り添って、豊洲市場への移転を再検討すべきです。知事の答弁を求めます。