豊洲市場、補助315号線高架下は汚染が除去しきれず液状化対策も不備 | 尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」Powered by Ameba

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4月18日に開催された豊洲市場移転問題特別委員会で、第7回市場問題プロジェクトチーム会議の報告について質疑しました。テーマは豊洲新市場用地の液状化対策についてです。

私は、補助315号線高架下に、東京ガスの中圧管や橋脚があるため、土壌汚染対策と液状化対策が不備であることを指摘しました。

 

2003年の調査で補助315号線道路の高架下、AP(海抜)4メートルより深い土壌から、環境基準の110倍のベンゼン、860倍のシアンなど高濃度汚染物が検出されていることを指摘。しかし、都の行った土壌汚染対策はAP4メートルまでの土壌を入れ替えたにとどまっているため、きわめて高濃度の汚染物が残されているのではないか!と質問。都は「汚染物質は除去しきれていない」と認めました。

 

液状化対策についても、中圧管や橋脚付近は液状化対策は行っていません。都は必要な砕石層を2倍の130㎝にしているから直下型地震が起きても液状化にはならないと説明。私は「砕石層を2倍にして液状化対策をした実績はほかにあるのか」と追及しました。都は「事例は承知していない」と答弁。

 

実績がないのに、液状化が起こった場合はどうするのか。土壌汚染対策も液状化対策も不十分であることが確認されました。このような状況で豊洲新市場への移転は中止し、築地市場での現地再整備の検討に踏み出すべきだと要望しました。

 

また、盛り土をした緑地や通路と盛り土をしていない建物下には落差が生じているため、この部分は「のり面」となっています。のり面は主要な建物の周りすべてであり、こののり面の液状化がどのように行われたのか、大変重要な問題です。建物下の空洞(地下ピット)の周りは構造物になっておらず、土留壁です。L字型の躯体がただ置かれているだけになっており、盛り土の隙間を埋め土していますが、地震が起きた時、L字型躯体が動いてしまうのではないかと指摘しました。

 

L字型躯体は高さが5・5メートルもありますが、杭で支えているのではなくただ置いてあるだけのもので本来なら杭を打つなどして固定すべきものではないかと追及。しかも、底部は砕石層の上に置かれているのもで、動きやすい状態になっています。「このような大きなL字型躯体を砕石層の上にあるのは、ほかにあるのか」と質問すると「実績については承知していない」と答弁。これも実績はないのです。机上の計算だけでは不十分ではないかと追及しました。