6月16日、都議会での日本共産党を代表して植木都議が質問に立ちました。戦争法案について質問した部分を掲載します。
安倍政権が進めている安保法制、戦争法案について質問します。
国会審議を通じて、この法案が「二度と戦争しない」と誓った憲法9条を根本から破壊して、アメリカの起こす戦争に自衛隊がいつでもどこでも参加、支援するための戦争法案であることが明らかになりました。
すなわち、第一に、集団的自衛権の行使を容認し、日本に対する武力攻撃がなくても他国のために武力行使をする、海外での武力行使に道を開くこと、第二に、戦闘地域にまで自衛隊を派兵し、米軍等への補給、輸送などの後方支援を行うこと、第三に、戦乱が続いている地域に自衛隊を派兵し、治安維持活動などに取り組むことができるようにすることなどです。
日本が武力攻撃を受けていなくても、アメリカによる無法な戦争に参加する、こんなことを許してはならないと思います。いま、「日本を再び戦争する国にするな」という、国民、都民の声が大きく広がっています。知事、平和と安全を守る立場に立って、ぜひ声をあげていただきたい。いかがですか。
今回の安保法制は、「集団的自衛権の行使はできない」といってきた、歴代政府の憲法9条解釈を一内閣の一方的判断でくつがえし、憲法の平和主義、国民主権、立憲主義を根底から破壊するものです。だからこそ4日の衆議院憲法審査会では、与野党が推薦した3人の憲法学者の参考人が、そろってこの法案を「憲法違反」と断言したのです。
知事は昨年、「憲法改正のオモテとウラ」という著作で、「憲法とは、主権者である国民が制定するもの」、立憲主義は「国家権力を制限することを目的とする」と立憲主義の重要性を強調しています。安倍政権の「戦争法案」は、立憲主義の否定、憲法違反そのものではないでしょうか。知事、いかがですか。
日本共産党は、安倍政権による憲法破壊の「戦争する国づくり」をめざす「法案」を今国会で通させないために、全会派・議員のみなさんに党派を越えての共同を呼びかけるものです。