多摩全生園の視察「職員を減らさないで」の要望の声が寄せられました | 尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」Powered by Ameba

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日本共産党国会議員団・高橋千鶴子議員、塩川鉄也議員・田村智子議員は、国立療養所多摩全生園の視察を行いました。地元から東村山・山崎あきお市議、田中とみ三前市議、小松恭子元都議と一緒に私も視察に同行しました。

             全生園の施設を見学

多摩全生園・園長の朝戸さんたちから全生園の概要「全生園は、東京ドーム78個分の広さ」「入所者の状況は、235名で男129名、女116名。平均年齢は83歳」「職員は医師21名、看護師138名、看護部看護助手(介護員含む)118名、その他96名、職員の総数は373名。看護師の欠員が埋まらない」など、説明をしていただきました。その後、施設内を見学させていただきました。

            保育園の見学
            
入所者自治会の役員さんとも懇談させていただきました。また、昨年から開園された保育園も見学させていただきました。自治会長の佐川さんは「保育園ができて、子どもの声を聞きに電動イスで保育園まで行く人もいる」と嬉しそうにお話されました。保育園の園長さんからは「これから、おやつの時間」と説明していただきました。子どもたちへの心配りをたくさん発見しました。

            資料館の見学
            
納骨堂・慰霊碑の説明をしていただき献花させていただきました。資料館も見学させていただきました。展示のなかで「取り戻せなったもの」という表題が目にとまりました。それは、「家族との絆」「人生の選択肢」「入所前の生活」「社会との共生」。

            全療協の役員さんとの懇談

全国ハンセン病療養所入所者協議会(全療協)の役員さんとも懇談しました。神会長は「超高齢化で全国で2000人を切っている。平均年齢は82.6歳。1年間で150人前後の方が亡くなり、今後増える」と説明。「今後の課題は、これからどうするかということ。80歳以上が入居者の66.2%、70歳以上は92.3%になります。職員の手を借りないと生活できない人は60%、寝たきりの人は8.8%、要食事介助者は27.8%、失禁などで常時おむつが必要な人は26%、認知症は22.2%という状況」「公務員の定数が削減され、数年前にはワンツーマンだった食事の介助ができなくなった。毎日のお風呂が週3回に。トイレに行きたくてベルを押しても職員に来てもらえない。外に出て太陽を浴びたいと思っても、散歩に連れて行ってもらえない。入居者が減っても年々手がかかるようになっている。職員を増やしてほしい」と、切実な要望が出されました。

「入所者がゼロになっても施設は残してほしい。多摩と熊本に保育園ができた。今度、老人の福祉施設をつくれないかと言う声が出て、平成27年に邑久光明園で実現に」「生きていてよかったと思って死んでいきたい」と神会長は語りました。

私は、多摩全生園でも老人の福祉施設をつくりたいと思いました。入居者のみなさんの力になりたいと思いました。