Nikomat FTN 1967年
遂に60年代まで来てしまいました。
露出がマニュアルになってしまいました。
とは言っても露出計が内蔵されているので、
露出計の針が振れるのを見ながら、好きなように露出を調整していけばいいわけです。
使い方を理解していれば、とりあえず素人の私でも写真を撮ることはできます。
ひどい写りなのはカメラのせいではなく、
例によって試し撮りに使ったフィルムが期限切れだったためです。
ピントも露出もマニュアルなので、良くも悪くも操作した通りの写真が撮れます。
後のオートフォーカスが搭載されたコンパクトカメラよりも、
ピントが思っていたところに合っていないような失敗は少ないです。
梅雨の雰囲気を期限切れのフィルムが良く表しているなと思ったり。
慣れればそれほど戸惑うことはありませんが、
やはりすべてマニュアルのカメラなので、シャッターを押すまでには時間がかかります。
なんだか随分フィルムを撮り終えるまで時間がかかったように感じました。
対して今、AE-1 PROGRAMにフィルムを入れて使っていますが、
露出オートになっただけでとても快適、どんどんシャッターを切ってしまいます。
現像代高いのに・・・
あと重いですねこのカメラ。
見た目はレトロでかわいいですが、散歩に持っていくには少々気合が必要です。
実は初め、裏蓋のフェルトが劣化しており、
光漏れで縦に白い線が入った写真になってしまっていました。
そこはフェルトを新たに貼りなおして、御覧のように普通に写真が撮れるように。
この修理にフィルム1巻き使ってしまったのが惜しいですが・・・
しょうがないですね。それがフィルムカメラです。
古いですがしっかりカメラとして機能しますので、
見た目もかわいいし、今後もたまにフィルムを入れて使っていこうと思います。