Nikon F4 | 月桂樹の森

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FULLRANGE 5E-AT

Nikon F4 1988年

 

名機F3の後継としてデビューしたNikonのフラッグシップ機、F4です。

ついに、私がF一桁機を手にすることに・・・

その大きく堂々とした佇まい、どっしりと手にかかるその重量は、

他のカメラとは違う、フラッグシップ機である事を私に主張します。

 

オプションのマルチコントロールバック付きです。

液晶表示はするものの写し込み機能は残念ながら故障しています。

 

AF、AE搭載で私にも安心して使えるカメラです。

ただあらゆる機構が旧来通りマニュアル操作可能になっていて、

モータードライブながらフィルム巻取りクランクがついていたり、

あらゆるレバー、ダイヤルに誤操作防止のロック機構がついていたり、

大きなシャッタースピードダイヤル、ファインダー内の大きな絞り値、露出計などが、

マニュアルモードも多用するプロ機である事を感じさせます。私は使いませんが・・・(汗

 

例によって期限切れのフィルムで、粗い写真になっています。

 

これを譲ってくれた友人はこのF4を、「GT-Rで言えばR33」と評していましたが、わかる気がします。

後継機F5も出揃った今見れば、趣味性でF3以前に劣り、性能でF5に劣る。

実際私の持っているF100と比べて、優れているところって見つけにくいです。

加えてプラスチック感が高い外観も少々見劣りするものです。

 

でも使ってみれば、ちゃんとフラッグシップとして造られたカメラであるが、しっかり伝わってきます。

比較的安定して綺麗に撮れる写真、

重たいボディの中で軽やかに動作する機構、

そんな雰囲気でしか語れませんが、そういう質感は持っています。

 

バシバシ気軽に撮れるカメラと違って、

少しシャッターを押す手に緊張が走ります。

カメラが1枚1枚を大事に撮らせようとしてくる。そんな雰囲気があります。

 

あえてこのカメラを選ぶ理由は見当たりませんが、これも気に入っているカメラです。

リバーサルなど、ちょっと高いフィルムを入れて使ってみようと思います。