自分のクルマで沖縄に行った話 | 月桂樹の森

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自分のクルマで沖縄に行った話

 

既に数か月前になりますが、年末年始の休暇でローレルで沖縄旅行へ行きました。

自家用車で沖縄へ行くというのは、なかなか経験している人が少なそうな体験だと自覚しますので、

情報と覚書として、ここへ書き記しておこうと思います。

 

なぜこんなことをしたかと言えば、

個人的な2023年のテーマとして「旅」を掲げていたからです。

年始に四国・九州、夏に北海道は宗谷岬へローレルで旅行しました。となると、残りは沖縄。

さらにタイミングよく、仲良くしてもらっている先輩と「沖縄行きたいよね」なんて話があり、

いっそのことクルマで行ってしまえば、この2023年に綺麗なピリオドを打てる。

そう考えたからです。

 

さて、沖縄へ向かう手段ですが、

沖縄行きの、クルマと人間が一緒に乗れるフェリーというのは、調べた限り鹿児島発のみです。

しかも、運賃が片道およそ9万円ほどかかります。

鹿児島まで自走し、9万円払ってフェリーに25時間乗る。これを往復する。

クルマと人間が一緒に沖縄へ旅行しようとすると、以上のような旅程となります。

 

もう少し知恵を絞ると、近くの港から那覇新港へ車両輸送を依頼し、(これは沢山業者があります)

人間は後から飛行機等で沖縄へ向かうという手段もあります。

飛行機代はかかりますが、出発は全国の港から選べ、ガソリン代と高速代が大幅に浮くため、

こちらの方が安く済むことが多いです。

あらかじめクルマを送るので、鹿児島へ自走する時間がない分、旅程にも余裕が生まれます。

これが現実的な、mmmmmmmmmmmmmmmm沖縄を自分のクルマで走る方法かと思います。

 

で、私はどうしたかと言えば、

鹿児島まで走りました。1500km。

(写真は那覇新港)

年末年始は車両輸送業者も休みなので日程が合わず、走らざるを得なくなりました。

さらに年末の最終便に乗るべく、仕事を終えたその日に出発。

翌日の昼過ぎに鹿児島新港へ到着。そのまま観光する間もなく乗船といった具合でした。

 

このマルエーフェリー、鹿児島航路ですが、

・鹿児島港は受付が早いです。18時発ですが確か15時までには来るよう言われました。

・那覇新港は受付が遅いです。7時発ですが確か6時にならないと受け付け始まらなかった記憶です。

・那覇新港はクルマをどこで待機させておけばいいのかよくわかりませんが、

 混まないので、邪魔にならなそうな適当な場所でいいっぽいです。

・混雑期は2等和室も満室です。スペースは狭く、気を使わないと寝返りで隣の人とぶつかります。

・2等和室は混雑期は指定席、空いてるときは部屋だけ指定されて、その中の好きな場所で寝ます。

・食堂は開店したら真っ先に行かないとメニューの選択肢が無くなります。あと席も。

・港が近づくと皆さんロビーに並び始めますが、クルマで乗った人の方が先に下船案内されます。

 焦らずのんびり案内の放送を待っていればよいです。

・長い航路ですが圏外の時間も長いです。船内での過ごし方はご検討ください。

・2等和室はコンセントが少なく、船からスマホ等の充電はできないと考えておいた方がいいでしょう。

・2024年1月時点、skyticketで予約しようとしても出てこない便があったりします。電話が確実です。

 

お伝えしたいのはこんな所でしょうか。

 

港へ着いたら、あとは沖縄を楽しむのみです。

今回、この過酷な旅程に同行するものはおらず、友人達は飛行機で来ました。

那覇空港にいつものローレルで友人を迎えに行くという、旅情の無さ。

 

沖縄本島、日本を代表するリゾート地です。街が浮かれています。

鮮やかな観光市街、灰色の町並み、青い空、青い海、白い砂浜、沢山のレジャー施設。

友人達と過ごす沖縄は本当に楽しかった。

その辺の楽しみ方は、他にいくらでも情報があると思いますので、ここでは割愛。

 

そして最後に結論を述べさせていただきます。

・私は自分のクルマで沖縄へ旅行することを勧めません。

 

なぜか、

一、旅費が高い。ガソリン代、高速代、フェリー代、

私の場合これだけでおよそ30万円かかっています。さらに宿泊代、食費や観光代がかかります。

二、自分のクルマで行く理由が薄い。特別、愛車で行きたいところがない。

例えば北海道だったら、広大な景色、走るのが大変気持ちいい道、飽きるほどありますので、

この景色の中を愛車で駆け抜ける特別感、広大な景色を背景に愛車の写真を撮りたい。あります。

沖縄にはこれが、私の知る限りあまり無いです。

基本的に普通の市街地ですし、クルマとビーチで写真を撮れるところも極僅か。人も多い。

走って気持ちの良い道はありますが、沖縄だから特別という感じの道は無いのです。

「沖縄へ自分のクルマで行ったぜ!」という写真を、意外と撮ることが難しいのです。

 

費用がかかる割には、あまり自分のクルマで行く特別感はない。

以上の事から、私はあまり自分のクルマで沖縄へ旅行することを勧めません。

普通に飛行機で行ってレンタカーを借りる。これが一番楽しいと思います。

 

ただ、私はこのローレルで、北は北海道、南は沖縄まで行きました。

この事実は、私とローレルの大事な記録です。

全く後悔はしていません。楽しかったし、行ってよかった。

恐らくこんなの、一生に一度あるかないかの経験でしょう。

 

こんな内容ですが、もし自分のクルマで沖縄へ行こうと思っている人がいましたら、

少しでも参考になれば幸いです。