HKS ATフルードクーラーキット
サーキット走行をしていると、その日のベストタイムはだいたい、
とりあえず様子見で走った1ヒート目か、せいぜいちょっと気合を入れた2ヒート目で出ます。
以降は乗り手がどう頑張っても、タイムは落ちていきます。
恐らく原因はATの熱ダレ。
ATFは一応、ラジエーターのロアタンク内を通って冷却される機構を持っていますが、
サーキット走行では、ろくにロックアップもせず全開加速を繰り返すわけですから、
トルコンで発生する熱量は大きく、冷却能力が不足しているであろうことは容易に想像できます。
クルマが遅いのはいいのですが、
乗り手である私の意志に反して、タイムが左右されるのはやや納得いかないのと、
私の大切なFULL RANGE 5E-ATの保護も考えまして、
ATFクーラーを付けようと考えるに至りました。
ATFクーラーを純正採用している車種もありますし、純正流用という手もありますが、
付けるならちゃんとサーキット走行の負荷に耐えうる性能が欲しいです。
また、ステンメッシュホースとフィッティングでホースを取りまわすのは面倒に思いましたので、
大容量かつホース&バンドで接続されるHKS製を選択しました。
当然ながらC34ローレル用なんて存在しませんので、汎用を適当にステーを組み合わせて装着。
手に取ってみると意外と大きくて焦りましたが、難なく設置できました。
ATFの経路はAT→ATFクーラー→ラジエーター→ATの順。
最終的に水温と同じくらいでATへ帰って欲しいので、この順にしました。
恐らく純正でクーラーの装着される車両もこんな順序かと。
バンパーを装着すれば全く存在感はありません。
やや風が当たる面積が少ないようにも感じますが、もともとバンパー・グリルの開口小さいですからね。
しょうがないです。
サーキットを走ってきました。
あいにく初めて走るサーキットで、過去の経験と単純比較はできませんが、
ATフルードクーラーの効果を大いに認めたいと思います。
ちゃんと後半のヒートでもタイムは下降せず、狙ったときにベストタイムが出る。
この当たり前が嬉しいです。今までそうならなかったですから。
ちゃんと効果も確認出来て嬉しい限りですが、
残る懸念はオイル漏れとオーバークールです。
クーラーに付属してきたバンドは、この細いATFホースにやや適応していないような節があるのと、
ホース接続に使用した継手はこれも汎用品で、あまり油圧に耐えられそうでなく、
現在に至るまで既に漏れと増し締めを繰り返しており、
今現在はサーキット走行に耐えうる程度まで安定してはいますが、不安は残ります。
加えて冬期の高速道路など、ロックアップして大きな熱源が無い状態で、
長時間走行をしたときにオーバークールとなり、
最悪ロックアップ解除や5速変速禁止の制御に陥ったりはしないか。
これだから改造車は嫌いです。しばらくは気を使って走る必要がありそうですね。
しかしとりあえずは、望んでいた性能が得られて満足です。
※追記
冬場はやはり暖まりが悪くオーバークール気味で、シフトショックが大きくなってしまいます。
それでも高速巡行でロックアップしなくなるほどではないです。
よって鉄板でクーラーを塞いで走行しています。
油温計を付けましたので引き続き観察していきます。