おはようございます。
観劇レポが渋滞中(単に書くのが遅いだけ)なOzです。
『凱旋門/Gato Bonito!!』、東宝版『1789』の感想なぞもぶっとばしてラスパの感想です!
(一応ヅカブログなので宝塚公演を先に、そして雪組はあと1回観劇するのでおいおい…という理由ですあしからず…)
しかし一記事にまとめられなかったことを先に謝りますすみません。(そして続きがいつ書けるか…)
なお、私は過去の初演・再演は未見。
ときおり某伯爵さまや某少尉さまなどに「文学少女」なんて呼んでいただいておりますが、文学にはいっさい明るくないので、フィッツジェラルドも読んだことありません(威張ることではない☆)
去年の今頃かな?小池修一郎演出・井上芳雄主演『グレート・ギャツビー』を観劇したくらいの知識で挑みました~(浅い)
■少人数…なんだけど
まずはこれを語らずにはいられない。
現在、トップスター・珠城りょうさん主演の『雨に唄えば』、トップ娘役・愛希れいかさん主演の『愛聖女(サントダムール)』、そしてこの『THE LAST PARTY』と三つのチームに分かれている月組。
ラスパチームはたったの17名。
実はちゃぴのバウ公演(出演者20名)よりも少ないんですよね。
しかしこれがとにかくすごいの。
舞台上に10人以上いる場面も多々あって、とにかくひとりひとりが何役もこなして芝居を成立させてて。
下級生ひとりひとりまで、誰一人無駄なくこの作品を完成させる重要なピースだと感じました。
でね?改めて、キャスト一覧を眺めたんです。
憧花 ゆりの(86期)
夏月 都(88期)
響 れおな(90期)
月城 かなと(95期)
颯希 有翔(96期)
海乃 美月(97期)暁 千星(98期)
清華 蘭(98期)
英 かおと(99期)
風間 柚乃(100期)
蘭 尚樹(100期)
桃歌 雪(100期)
夏風 季々(100期)
天愛 るりあ(102期)
菜々野 あり(102期)
蘭世 惠翔(102期)悠真 倫(専科・81期)
以上。
おわかりいただけるでしょうか。
17名中10名新公学年なんですよ。
(私も今書き出してみて驚いたけど)
さらに、すーさん(憧花ゆりの組長さん)なんかは、重要な役どころ(スコットの愛人シーラ)だけど、決して出演時間は長くなくて。
シーラ以外の役として出てるわけでもない。
え?まだ新公学年だっけ?大劇場でも大きな役やってるから忘れてたよ…な若手スター筆頭株・ありちゃん(暁千星さん)も、一幕はほとんど出ない。もちろんバイトもしない。
それらすべて残りのメンバーで引き受けるわけですよ。
そしてきっちり演じきる。
「あちゃー、この子…(汗)」ってならない。
だから見ていて集中力が途切れない。
「芝居の月組」を見せてもらった、とうなりました。
ねぇ、この三分割を経てスキルアップした月組生全員が集結するエリザってやばくないですか。
一度散り散りになった仲間が、第二章で再び集結して最終決戦に挑む、某ゲーム的展開に胸が高鳴るわ…!!(勝手に)
(チケットは無いがな…)
■キャスト感想いろいろ
どうまとめていいか思いつかなかったので役ごとに。
スコット・フィッツジェラルド(月城かなと)
シアター・ドラマシティの初日を観劇したので、初日挨拶もあったんですけどね、「月組の月城かなとです」って主演挨拶している姿に、なぜかぐっときちゃいまして。
雪組時代を見ていて、「れいこちゃんは本当に雪組がお似合いだなぁ」って心底思っていたので、組替え当時は戸惑いもあったのに。
なんだか不思議なものです。月組公演で真ん中に立つれいこちゃん、素敵だった。
こないだまで偽造パスポートをちょきちょきペタペタしてた人とは思えない。
(ポッキー巡査大好きです)
(前も言ったけど、『BADDY』珠城アングルのオマール海老ポッキー超可愛いから!アホかわいいの極み!!連れ去られたはずなのにアジトで超嬉しそうなの!!)
話戻します。
れいこちゃんのスコットは、彼女がもともと持ってる“いぶし銀”感といいますか(笑)、落ち着きみたいなものが上手くマッチした役だと思いました。時代の寵児ともてはやされたところよりも、その後の悩みもがく姿が長く描かれてましたが、それすらも惹きつけられましたね。
月組に来てからはベルナルドとかポッキーの印象が強くて(単に私が『All for One』と『BADDY』をリピってるってだけ)、ライトなイメージを持っていただけに、こういう重めな役が見られて新鮮にさえ感じました。
そしてスコット(TSUKISHIRO)は本当に出ずっぱりですね!はけない!引っ込んだと思ったらすぐ出てくる!(笑)
なかなかああいう芝居もないと思うので、いい経験になる役に出会えたんではないでしょうか!?
そしてお美しかったよ…(顔が)
ゼルダ・フィッツジェラルド(海乃美月)
派手で新しい、世間を魅了したフラッパーガールのプリンセス・ゼルダ。
『華麗なるギャツビー』のデイジーのモデル?というか、こう、上手くリンクさせてるんですかね。
ゼルダの姿に、昨年『グレート・ギャツビー』で見たデイジーが重なりました。(しかもその時デイジー役が夢咲ねねちゃんだったので、ラスパ観ながらねねちゃんデイジーが脳裏に浮かぶ)
「綺麗なおバカさんでいること」
それが女の子が幸せになる処世術…なんだけど、うみちゃんゼルダを見ると胸がぎゅっと締め付けられるような気持ちになりました。(そして『グレート・ギャツビー』で同じような発言をしていたデイジーねねちゃんがまたもや重なる)
私ですね、うみちゃんは巧さ、技術面にタカラジェンヌとしての魅力を感じていた生徒さんなので、序盤(パーティーあたり)では「フラッパーなゼルダはもっと“華がいちばん!”って印象の娘役さんが演じたほうがよかったんじゃ?」って思ったんですよ。(ねねデイジーの印象を引きずってたのもある)
でもね、物語が進むうちに、この役はうみちゃんだな、って思いました。ゼルダの変化、精神を病んでいく姿が、みててつらいんだけど、やっぱり巧いなぁって思って。
すこし脱線しますが、私、シアター・ドラマシティ観劇は花組『はいからさんが通る』以来だったんです。
はいからさんの時、ヒロインの華優希ちゃんはヒロインとしての経験値はまだまだ(直前に新公ヒロイン1回しただけ)で、歌唱シーンとかではやっぱり拙さが感じられました。
でも、演じている紅緒のキャラクターもあって、その拙ささえも魅力に感じられたんですよね。紅緒と重ねて、見ていて応援したくなって。最高のキャスティングだったと思ってます。
そして今回。
一方でこちらは技術の高さが生きたキャスティングだ、と感じました。ヒロイン経験が豊富なうみちゃんの巧さがあって、ゼルダと重ねて見ることができたんですよ。
ストーリー的に、(例えば歌唱面とかで)ちょっとハラハラしながらも「頑張れー!」って応援しながら見たいタイプのヒロインではなかったです。
心を病んでしまう前、抱きしめて、助けて、、と歌う姿は切なくて、そのゼルダの哀しい叫びが辛かった。けど見入ってしまう。
彼女はこういう薄幸な役が似合いますね。
なのでれいこちゃん&うみちゃんの組み合わせはとてもお似合いだったと思います!
デュエットも合ってて、フィナーレのデュエットダンスは美しかった。
本編がハッピー!な展開でない分、フィナーレには救われますね。
月城&海乃、悲劇的な展開の中で光るふたり…
月組に上田久美子先生のお芝居こないかなぁなんて思っちゃう。
(…ごめんついこないだBADDYしたばかりだったわ)
はい、ということで、めちゃくちゃ中途半端ですがすでにそこそこの量になってしまったのと、4日も仕事(これ書いてるの3日夜)なのと、次の遠征準備もせねばなので、途中ですけどここまで!
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