八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -81ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

お子さんの生徒さんの場合、ご両親とは直接お話する機会を増やす様心がけております。
只、お仕事をされているお母様も多く、連絡帳なども欠かせません。

とても熱心なお母様もいらっしゃいます。
ご両親がピアノが好き!というお気持ちは、お子さんにも伝わります。嬉しいです。



時には熱心で、お子さんをすぐ叱ってしまうお母様もいらっしゃいます。
お気持ちはわかりますが、あまり怒らないであげて下さい。

でも理由があって叱って頂きたい時もあります。
その時は別途きちんとお伝えしますので、その節はお願いします(笑)


お子さんには、ご両親との楽しい思い出が一生記憶に残ります。
そんなご両親にお願いしたい事があります。


機会があれば、本物の良い音楽、絵等に一緒に触れてあげて下さい。


コンサートや美術展に行かれれば一番ですが、それは大変です。
一緒にCDを聴いたり、本を読んだり、・・・
楽しい思い出を沢山作ってあげて下さい。


ご両親のお好きなピアニストがいれば、一緒に聴いて下さい。
親御さんとの楽しい思い出が、お子さんには一番の宝物です。

どんなジャンルでもいいのです。
が、真に評価されてきた本物!である事が大切です。
一時の流行で淘汰される物ではいけません。
歴史に残り愛されてきた物には、必ずその価値があります。
それを楽しい思い出と共に、お子さんの心に残してあげて頂きたいのです。



ピアノを好きになってもらう事は、教える側の大切な役目です。
それと共に、きちんとした音楽やピアノの基本を指導するのも大切な役目です。


楽しく習得してもらえる様、精一杯の工夫をしてまいります。
が、基本の習得は退屈でつらいものです。


そんな時、ご両親と共有できる思いがあると、大変助かります。
「ピアノは楽しい!大変だけど楽しい!」


それと・・・ピアノに限らず

「何か上達したければ、正しい基本と練習は欠かせない」という事を学んで欲しいのです。



本当の楽しさと、厳しさを心に刻んでもらいたいと思います。
お忙しいとは思います。できる範囲で構いません。

宜しくお願いします。

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ピアノ演奏の大切な基本・・・脱力について、何回か書いていく予定です。

今日は具体的な技術に入る前に、力任せに弾くことの恐ろしさを書きたいと思います。

先に書いた様に、この癖は、一生懸命練習する方に多いのです。

真面目な方ほど、思う様に弾けないと何度も練習します。
でも余分な力を抜く事を知らず、原因をなおさないまま練習を重ねても、思う様には弾けません。
出来ていたはずの指の独立した動きも、余分な力が入る事で、出来なくなってしまいます。

特にレベル以上の難しい曲を弾こうとすると、無理に大きな音を出したり、速く弾こうとして、ますます力任せに弾く様になります。
練習しても練習しても、決して楽に弾ける様にはなりませんから、追い詰められた様な気持ちになります。

次第に自分の出す音に耳を傾ける余裕がなくなります。
ひどい場合は、イチかバチかで弾いたり、平気で叩き付けた様な音を出す様になります。

ピアノの音、ピアノという楽器、大好きな曲に対する思い、愛情があったはずです。
力任せに弾く事を繰り返すと、次第にそれが壊れてしまうのです。それが一番恐ろしいのです。

極端な例ではありません。程度の差はありますが、よく遭遇する例なのです。

発表会の動画等を拝見すると、今は上手に聴こえますが、危険だな~という方もいらっしゃいます。

危険だな~という方は、小学校高学年位~に多いです。
一見問題ない様に見えて、手首の脱力が不十分なのです。
ここで気をつけないと、伸び盛りの中学生~・・・難しい曲を弾き始めた時、悪循環に陥る可能性があります。
曲が難しいとうまく弾けないからますます力任せになり、手首だけでなく腕や肩まで力んでしまいます。

これは教える側の責任です。
手首の脱力が、一番分かりにくくて厄介なので、きちんと指導してあげる必要があります。


まず、うまく弾けなくて、強引に弾こうとしたら、悪循環にはまらない様に、思い出して下さい。

音は気持ちを込めて、大切に出すものです。いつも自分の音に耳を傾けて下さい。

練習はゆっくり丁寧に、音を大切に行って下さい。

イチかバチかで出す音、力任せに叩き付ける音は、音楽でなく騒音だという事を忘れないで下さい。


近いうちに、具体的に手首の脱力について触れたいと思います。ペタしてね読者登録してね
子供の頃、ピアノリサイタルに母と行きました。
既にピアノを習っていたので、時々友達や先生のピアノを聴きにホールに行った事がありました。

でもそのホールはいつもと違って、高い所から真ん中のピアノを見降ろす、変なホールでした。
男の人がツカツカ出てきて、無愛想なお辞儀をして、無愛想にピアノを弾きました。

最初の音が、凄く鮮明というか金属的というか、・・・今でもそれは耳に鮮明に残ってます。

何だか凄い!

後になって耳に残ったメロディから、シューマンの「ウィーンの謝肉祭の道化」とわかりました。
ミケランジェリの日本公演でした。・・・(歳バレバレ!)

子供心に決して好きな演奏ではなく、感じ悪いおじさん・・・でしたが、強烈でした。

こんな凄い演奏を子供の私が聴いてしまい、聴きたくても聴けなかった方々に申し訳なく思います。

大人になって、色々知りました。とても完璧主義で、自分のピアノを持ち込み調律師の方も同伴だとか・・・
私の聴いたコンサートは、キャンセル魔の彼が突然公演をする事になり、中野サンプラザしか会場がなかったとか・・・
(ミケランジェリについては多くの伝説があり、ここでは詳細は省きます)

その後、ミケランジェリの演奏を聴く機会はありませんでした。

今、数少ない録音を聴くと、愕然とします。
もちろん、たとえ自分に素晴らしい技術があったとしても、彼の様に無愛想には弾きません。

でもその音は、徹底的にクリアでした。無骨で無愛想で、完璧です。
ショパンの葬送ソナタを聴いた時、思いました。

スタンウェイを弾くべき人はこの人だ・・・・(極端な意見ですがその位強烈なのです)

又、ラヴェルのピアノコンチェルト、ト長調を聴きました。
キラキラしたオモチャ箱の様な、夢一杯の曲・・・・見事に無愛想な演奏でした。

でも・・・・・素晴らしい!

録音ですがその音は、本当に・・・・美しい音でした。
カデンツァの部分では涙が出ました。

この演奏が録音でも聴けて良かったと、しみじみ思います。

ミケランジェリ・・・・無愛想な感じの悪いおじさんでした。無愛想な演奏でした。

でも彼の音は・・・・・涙を流し、この音が聴けて幸せだ!と思ってしまう音なのです。

鬼才・・・という言葉がふさわしいピアニストだったと思います。