八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -82ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

私がピアノを始めたのは4歳の時だそうで、当然ほとんど記憶はありません。
唯一記憶にあるのは、優しい年配の先生の姿と、鍵盤に貼られた丸い色とりどりのシール
それで鍵盤の位置を覚えて、音当てもしましたよ。

ドは赤レは黄色 ミは緑 ファはオレンジ ソは水色 ラは黒 シは白


楽しかったな~

私はその先生に見込みがあると言われ、別の先生を紹介されたそうです。
優しい年配の先生が、怖い若くて綺麗な先生に変わり、ショックだった事はよく覚えてます。

その先生のピアノは、鍵盤に何も色がありませんでした。
音当てレッスンでも、「ドは赤」とかの遊びもありませんでした。
質問した母にその先生は仰ったそうです。

「ドはドです。赤ではありません」・・・・・・つまんな~い!

前の先生がちょっぴり懐かしかったです。
でも厳しいけれど、私の事をとても可愛がってくれた、いい先生でした。

時がたち、音大生になった頃、フランス近代作曲家、ドビッシーに惹かれた時期がありました。
それまで散々練習したモーツァルトやベートーヴェンやバッハとは全く違った音楽でした。
一つ一つの響きに、香り、色彩、空気が漂う様な不思議な響きは新鮮で、彼の作品を色々弾いてみたくなりました。

彼の言葉によると・・・
「ドの音は・・・色、・・・・の香  レは・・・色・・・の香 、・・・を感じる」
(具体的な色は忘れました。)
という感性を持っていたそうです。

又ドビッシーの名手、ピアニストのマルグリット・ロンの言葉にありました。
「彼の作品は、楽譜を見ただけで彼の感性に共感し、どう弾くがイメージできるなら弾ける。
できないなら、絶対弾けない」

イメージしてみました・・・・
ド・・・・赤、情熱、炎  レ・・・黄、うきうきする音、ひまわり、夏 ミ・・・緑、新緑、初夏・・・

ショックでした。
幼児期に、音を覚える為に便宜的に使った色、物しか思い浮かばないのです。

私は今でも、ソの音をきくと、夏空や水を想像します。
ラの音は喪服を想像します。

もし私が作曲するなら・・・
小川、夏空、水の曲なら、ソから始まる音階のト長調・・・ソは青
夏に咲くひまわりなら、レから始まるニ長調・・・レは黄色
誰かを弔う曲なら、ラから始まるイ短調・・・ラは黒
と、なるでしょう。

4歳の時に見た、鍵盤に貼られたシールの色なのです。

「ドはドです。赤ではありません」

・・・・・・・その言葉の重みを感じます。

音当てには他の遊びを考えました。音を他の何かに置き換える事はやりません。






以前他の先生から代行で生徒さんを2ヶ月お預かりした事がありました。

そのうち1人の生徒さん、初回を終わって
さぁ~~困った・・・・


小学校5年生、一番熱心で、お母様は将来音大を考えていらっしゃる様でした。
難しい曲をよく練習してきてました。


手首が硬い、指が独立できてない・・・のです。

指は本来動くはずです。
ハノンやツェルニー等の基本練習も真面目にきちんとやってきた様です。
脱力できていない為に、指の動きが悪くなり、力任せに弾いてしまうのです。
年齢や体格の割に、難しい曲を無理に弾いてきた事が原因と思われます。

この癖はすぐ直さないと、時間が経つほど直すのが大変です。
又、皮肉な事に、難曲をよく練習する人に多いのです。
レベル以上の曲を、無理して力任せに弾く事で悪化します
このままだと必ず行き詰り、手や腕を痛めます。

実は脱力がきちんと身についていない方は多いのです。これは教える側の責任です。
最初にきちんと教える事、新しいテクニックに入る時、曲のレベルが上がる時・・・
これらの時期に、何度も指摘して徹底的に身につけさせる事が大切です。
でも重要な事なのに、おざなりにされている様に思います。

今回は代行です、
手首に余分な力が入っている事を指摘する程度しか、出来ません。
本来の先生にはお伝えしましたが、その後どうしたかな~・・と時々心配になります。



この子の場合に、徹底的にやる必要があるでしょう。
ハノン、スケール等の基本練習を、もの凄くゆっくりなテンポで行う(メトロノームで1音60位)
曲のレベルを相当下げる。これで早くて1年位かかります。
今まで頑張ってきたのに、可愛そうです。

思い当たりませんか?
弾いてて手が疲れる。基本練習をしているのに指の動きが悪い。
跳躍する時はイチかバチだ(よくはずす)、テンポがだんだん早くなる・・・

特に、手が疲れる方、早めに先生に相談して下さいね。


ある程度の年齢以上の方で、子供の時にピアノを習った事のある方は、よく仰います。

「ピアノの先生、怖かった・・・」雷



ピアノの先生に限らず、習いごとの先生は、昔は確かに厳しかったと思います。

私の先生も厳しい先生で、レッスンの日は朝から緊張しました。あせる

緊張する位なら練習しておけば良いのですが、子供的に色々事情がありまして(笑)


思えば叱られる時は必ず理由がありました。

練習してない。同じ事を何度も言わせる。ピアノや楽譜や音楽を乱暴に扱う。等々・・・


立派な先生に恵まれていました。(でも怖かった・・・)



私の子供時代は、ピアノだけでなく、誉められるより叱られる事が多かった時代だったかもしれません。

最近は、ほめて伸ばす・・・という方向でしょうか?良い事だと覆います。


お叱りは、先生には理由があっても子供的には予告なく襲ってきます。雷

「何回言ったらわかるの!むかっ」・・・・何回も言われてたっけあせる(聞き流していた汗


子供さんには、頑張った事に対しては、きちんと誉めてあげたいです。

でも叱らなければいけない時もあるのです。


ちょっと気をつければすぐ出来る簡単な事を、3週連続間違えた子がいました。

いつもよく練習してくる上手な男の子です


一か所だけ、何故か乱暴に「バン!」と耳障りな音を出すのです。

丁寧に弾く様に注意すればすぐなおせる簡単な事ですが、注意する事を忘れているのです。

「約束だよ。来週もやったらおこるよ」


でも聞き流しちゃったのか、翌週も、やっちゃいました・・・

「約束したよね!」むかっ・・・・・(怖い先生になった私)



音は心を込めて出す・・・一番大切なことで、バン!・・・は絶対許されません。

それは雑音です。


でもピアノを嫌いにさせてしまうなら、教える資格はありません。

よく考えて伝えていきたいと思います。難しいな~あせる

この事はこれからも言い続けていくつもりです。