絶対音感・・ドは赤ではなくド・・です。 | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
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私がピアノを始めたのは4歳の時だそうで、当然ほとんど記憶はありません。
唯一記憶にあるのは、優しい年配の先生の姿と、鍵盤に貼られた丸い色とりどりのシール
それで鍵盤の位置を覚えて、音当てもしましたよ。

ドは赤レは黄色 ミは緑 ファはオレンジ ソは水色 ラは黒 シは白


楽しかったな~

私はその先生に見込みがあると言われ、別の先生を紹介されたそうです。
優しい年配の先生が、怖い若くて綺麗な先生に変わり、ショックだった事はよく覚えてます。

その先生のピアノは、鍵盤に何も色がありませんでした。
音当てレッスンでも、「ドは赤」とかの遊びもありませんでした。
質問した母にその先生は仰ったそうです。

「ドはドです。赤ではありません」・・・・・・つまんな~い!

前の先生がちょっぴり懐かしかったです。
でも厳しいけれど、私の事をとても可愛がってくれた、いい先生でした。

時がたち、音大生になった頃、フランス近代作曲家、ドビッシーに惹かれた時期がありました。
それまで散々練習したモーツァルトやベートーヴェンやバッハとは全く違った音楽でした。
一つ一つの響きに、香り、色彩、空気が漂う様な不思議な響きは新鮮で、彼の作品を色々弾いてみたくなりました。

彼の言葉によると・・・
「ドの音は・・・色、・・・・の香  レは・・・色・・・の香 、・・・を感じる」
(具体的な色は忘れました。)
という感性を持っていたそうです。

又ドビッシーの名手、ピアニストのマルグリット・ロンの言葉にありました。
「彼の作品は、楽譜を見ただけで彼の感性に共感し、どう弾くがイメージできるなら弾ける。
できないなら、絶対弾けない」

イメージしてみました・・・・
ド・・・・赤、情熱、炎  レ・・・黄、うきうきする音、ひまわり、夏 ミ・・・緑、新緑、初夏・・・

ショックでした。
幼児期に、音を覚える為に便宜的に使った色、物しか思い浮かばないのです。

私は今でも、ソの音をきくと、夏空や水を想像します。
ラの音は喪服を想像します。

もし私が作曲するなら・・・
小川、夏空、水の曲なら、ソから始まる音階のト長調・・・ソは青
夏に咲くひまわりなら、レから始まるニ長調・・・レは黄色
誰かを弔う曲なら、ラから始まるイ短調・・・ラは黒
と、なるでしょう。

4歳の時に見た、鍵盤に貼られたシールの色なのです。

「ドはドです。赤ではありません」

・・・・・・・その言葉の重みを感じます。

音当てには他の遊びを考えました。音を他の何かに置き換える事はやりません。