八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -8ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
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レッスンの課題曲は、ほとんど生徒さんがご自分で選びます。

(先生、決めて~~!という方には指定しますが)

 

大体は少し難しい曲を選ばれます。

時に、「うっ!ちょっと~(汗)」という事も(笑)

 

余程無茶でない限りは、お受けしてます。

やり始めて、無理~とか、疲れた~、と思った時点で一時撤収。

数年後に進歩して再挑戦、で又撤収、匍匐前進で行きましょう。

やはり好きな曲を弾きたいですものね。気長に焦らず(*^^*)

 

推奨するのは、それと組み合わせて、反対に大変シンプルな曲を組み合わせるやり方です。

 

シンプルですが、易しい訳ではありません。

 

「解ってますけど、難しくて出来ません!」

が一切通用しないレベルのシンプルな曲を選びます。

 

これを率先してやるのは上級の方達。

ショパンのエチュードやベートーヴェンの中後期ソナタも弾く方達です。

 

その方達が例えば「ピアノのアルファベット」とかモーツァルトの幼少期の作品等で長時間レッスンを受けて下さいます。

そのレベルの方が必要性を感じるのかもしれませんね。

 

大変細かくしつこいです。ただし100万ドルの笑顔で(笑)

 

何拍子か解りませんよ~

フレーズの最後が雑です~

音楽と違う動きや呼吸をしてます~

フレーズの頂点が違います~

こんな短い曲なのに、聴いてる私は退屈です~

等々

 

実は、難易度は違いますが、初心者の方にも同じ事を言ってます。

 

例えば8分の3拍子を、何拍子か解る様に弾くのは相当なレベル。
でも拍子を正しく理解すれば、実は初心者の方でも出来ます。

それをシンプルな曲できちんと習得しておく事は有益です。

 

難し過ぎる曲だけを無理して弾く事は、上達を目指す場合あまりお勧めできません。

でも忙しくて練習時間が限られてる場合、好きな曲で練習して頂けたらと思います。

仕事後、疲れているのに、辛い練習では嫌になってしまいます。

 

なので、できるだけ、丁寧にゆっくりと、時には片手ずつも確認して練習なさって下さい。

 

又好きだからと言って、短期間に難しい曲にあれこれ手をつける事はお勧めできません。

 

ピアノは大変難しく、全神経を集中しないと弾けません。

又曲や作曲家によって、身体感覚や思考法が違います。

それが整理できないうちに混乱する事にもなります。

 

そして身体感覚や感性が混乱してしまいます。

そうなると大変後が厄介です。

 

分かりやすい例えで、例えばショパンのワルツ、

気をつけないと誰でもやらかす良い例です

 

3拍子だという事は解っていた(過去形です)

 

ズン、チャッ、チャッ・・・ズンの音、はずれそう

ズン、チャッ、チャァ~・・・と簡単に陥ります

 

まあ、いいや、→狎れてしまう。

 

だんだん手の都合に甘えてひどくなると、やがては

 

ワルツって4拍子だっけ?

↑3.5拍子とか本当に多いです。他人事ではありません。

 

 

もう1つ例

 

例えば月光ソナタの第1楽章の左手の様に全音符が続く時。

毎回、手の移動の為に休符が入ってしまう方が多いです。

オクターブの弾き方が出来てない場合、ほとんどの方がやります。

 

もちろん全音符は解る。

手の都合で伸ばせないだけ。

ひどい場合は、4分音符1拍分、手が離れてしまってます。

 

全音符25%引き?

 

全音符に弾く努力をしないと伸ばせません。

難しいですが、きちんと守ろうとする事で、休符なしに聴こえる様に弾く技術が習得できるのです。

 

そこを適当に弾き続けていると、休符がある様に聴こえる事に狎れてしまいます。

聴いている人には、あり得ない休符の為に、よいしょ!と聴こえてしまいます。

 

ペダルがあるから大丈夫?

いえいえ、手の動きが必ず音に現れます。

全面的ペダル頼り!という訳にはいきません。

 

あちこちにそんな落とし穴があります。

大げさな話でなく、やがては何を弾いてるのか解らない、という事にもなってしまいます。

 

落とし穴に生徒さんが最初から自分で気づくのは難しいです。

落ちかけた時、救助に向かうのが先生の役目でもあります。

まず気づいてもらって、やがて自分で落とし穴が見える様になるまで。

 

自分が自分の先生になれる様に(*^^*)

 

難しい曲を弾きたい~~!と言われた時、もちろんなるべく希望に沿ってあげたいのです。

 

でも、陰では毎回ハラハラしてます。

感性を壊さない様に気をつけよう!

どこまで言おうか!

どこでバランス取ろうか!

 

心配してしまいます。先生、その割にちっとも痩せない!という突っ込み却下!

 

ご自分で気づく範囲でしかできません。それで良いです。

できるだけ、丁寧に確認しながら練習なさって下さいね。

 

あ、つまりはツェルニーとかを、メトロノームに無理矢理合わせてテンポ上げようと飛ばすのは、落とし穴だらけ道を走り抜く様なもの。

ゆっくりで良いので、素敵に弾いて下さいね。

先日のレッスンでの事。


元々器用な子供さんですが、速い曲を練習して達者に弾ける様になってきました。(頑張ったネ!)
 

只楽しい曲なのに指は回っても何とも無愛想(笑)

子供は多少非音楽的でも仕方ないですが、折角楽しい曲なので。

 

「ね、弾かなくていいから、楽しい~って顔してみて」\(^^)/

(素直に応じてくれます)

 

「じゃ、もう今日は疲れて弾きたくない~って顔してみて」(-_-)

(又素直に応じてくれます)

 

「もう一回、楽しい~~って顔して、それで弾いてみて」\(^^)/

(又々素直に応じてくれて、その結果、生き生きと弾いてくれました)

 

当たり前の事ですが、表情や姿勢が違います。

 

楽しいと思えば目を見開き、時に笑顔になり、今すぐ動き出しそうになります。

嫌々弾くと、目尻や口元が下がり、お腹も落ちてきます。

 

この様に曲調と身体の使い方を一致させる事で、技術に影響してくる訳です。

 

ここまで子供のお話(大人も参考にできますが)

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ここからは大人のお話

 

ピアノは困った事に一筋縄ではいきません。


グランドピアノの内部

 

1音だけ鍵盤押してるので、そのハンマーが上がってます。

鍵盤を押すと、このフェルトのハンマーが弦を叩き、弦が振動して音が出ます。

 

実際は下から叩いて音を出すのに、弾く人は上から鍵盤を押す訳です。
(途中、アクションを変換させる箇所が2箇所あります)

真逆の動作で、音を出す訳で、この動作の不一致が脳には厄介です。

それが原因でよくある間違い

 

フォルテ!=上からガツン!
 

これでは弦が十分振動できず、詰まった聴き苦しい音になります。
豊かに響かせたい時は、ゆっくり押して、押した直後に力を解放する必要がありますが、上記のガツンは真逆な事をやっている訳です。

 

でもフォルテ!と思えば「ガツン!」は普通の感覚です。

 

実際は下から上、なのに、動作は上から下、

ピアノの構造がアクションを変換している以上、自分の感覚も変換する必要があります。

 

又実際音を出している箇所は、弾く人から遠い位置にあります。
音色を工夫してみても、それを直接的に感じにくく、つまりは音楽を奏でる喜びを感じにくいのです。

 

歌も管楽器も弦楽器も、音が出る箇所は、自分の手の届く場所です。

グランドピアノのハンマーが弦を叩く場所は、弾き手の身体から離れ過ぎてます。

 

そして他の楽器との大きな違い
音が多過ぎて複雑で、脳が処理に追われ、歌えない。

 

たまたまそばに置いてあった楽譜

(ラヴェル、組曲「鏡」より「夜蛾」)

 

 

 

ちょっと横道それて愚痴りますが・・・

 

この曲、テンポが凄く速く、写真部分の所要時間16秒

 

♭5つもあるのに、一生懸命読んで、

弾きにくいのに、一生懸命練習して、

 

たった16秒・・・(-_-)

 

 

話戻ります。

 

ピアノは音楽を奏でる喜びを感じる事が大変難しい、厄介な楽器です。

 

勿論フルートやヴァイオリン、声楽、勿論それぞれ難しさや苦労あります。

(簡単に音がでるピアノには想像つかないですが)

 

只ピアノに比べればシンプルで歌いやすく、直接音楽を奏でるという感覚を得られます。

 

「歌う!」事で、感覚を変換をしているのです。

 

片手ずつで十分、弾かないでブツブツ声出すだけでもOK

音程は正確でなくて良いし、鼻歌でも小さい声でもお経みたいでも良いのです。

時々で良いので、声を出して歌おうとしてみて下さいね(*^^*)


難しい!と怒られそうですが、ピアノは本当難しいので(汗)

 

グールドだからこんなに歌えるのかな~(笑)

グールド練習風景

https://www.youtube.com/watch?time_continue=13&v=qB76jxBq_gQ

 

 

(余談・・・ピアノは難しすぎる~)

 

日曜、「あ~、まだ全然弾けない、間に合わないではないか!」

とやさぐれてました。

 

今まで何十年とこんな事を繰り返し、毎週先生に怒られて育ち、それでこの程度、私の人生何なのダ!

 

在宅していた夫は、「昼飯は?」と言っただけ。

なのに、思わずカップラーメン投げつけたくなるのを必死でこらえ・・・

 

いやいやいやいや、

この歳で離婚されても困る。

 

たった16秒の為に・・・・

私の大好きな曲の一つ、ショパンのプレリュード17番

ショパン自身も生前この曲を好んでよく弾いていたと言われています。

 

https://www.youtube.com/watch?v=OtKmWkhMuGc

 

楽譜です。

 

 

楽譜読める方はお解り頂けると思います。

左右の手がしばしば交差します。

冒頭から早くも交差ですね。

 

左右の手が交差する場合、どちらかの手が上にくる訳ですが、それをしばしば入れ替えないとこの曲は弾けません。

 

2段目2小節目等は、1拍ずつ右親指上、2拍目は左親指上、と入れ替える事になり、速度を考えると弾きにくいです。

 

この様に和音を、1指を交差させて掴み、しかも左右の1指の高さを頻繁に入れ替える事が最後まで続く、実は弾きにくい難曲です。

 

で、要領の良い方は、右手1指と左手1指を入れ替えます。

すると親指の交差もなくなり、当然頻繁な入れ替えもなくなり楽です。

 

聴こえる音は同じ・・・じゃ~楽な方でいい?

 

ちょっと待って!その前に!

 

ショパンは作曲法もピアノ演奏法も熟知していた達人です。
お弟子さん達の様々な証言からも伺えますが、その人に無理な速さも要求せず、装飾も技術に応じて変えてあげていた様です。

 

(お弟子さんの楽譜にショパンが人によって様々違って書き込んだ事が、研究を混乱させた原因の1つでもある様です)

 

敢えて意味なく難しい事を弾かせるより、音楽的に弾く事を求め、それにより技術も向上させていた様です。

 

そんなショパンが、弾きにくくしても書いた事には何か意味があり、それは安易に弾きやすくする事で失ってしまって良い程、軽い意味ではないはずです。

 

それが何かは解りません。

 

このプレリュードを楽譜通りに弾いてみて感じた事があります。

 

この曲を、楽譜どおり左右の手を交差させ、1つの和音を弾いてみると、何かを愛おしく包み込む様な感覚が湧いてきます。

 

左右の手を交差させず和音を弾くより、ずっと何かを包みこむ様な感覚になり、和音の弾き方、ニュアンスが変わってくる様に思います。

 

(特にコーダ、ずっと愛おしく優しく抱く様な響きが美しいです)

 

又今の私の音楽力では理解出来ない何かがあり、もっと弾いているうちにある日解る事もあるかもしれません。

(今までもその様な事が沢山あり、作曲家の凄さに愕然とした事は何度もありました)

 

様々な作品に、この様に敢えて弾きにくく書かれている事が沢山あります。

 

過去にも書いた、ショパンのバラード3番の右手


 

このオクターブのレガートを右手だけで弾く事は大変困難で、勿論両手で弾いても良いのです。
只そこで一応何度も右手で弾く練習をして頂きたいのです。

(ショパンのオクターブレガート奏法が解ります。)

 

すると少なくとも両手で勢いよく「たぁ~っ」とは弾かなくなると思うのです。
 

この一見無駄に思える作業を怠ると、大事な事を見落としたまま、結局現在の自分の理解力以上に成長しない事になってしまいます。

 

答えは解らなくていいので、すぐに弾きやすい方法を選ぶだけでなく、同時に弾きにくさと向き合って弾いてみて頂きたいのです。

 

そんな時間はない!すぐ弾きやすい方法を教えて下さい!

と言われそうですが、慌てて仕上げようとしなくても?と寂しく思ったりもします。

もちろん本番の日が近い!とか早く大事な人の前で弾きたい!とか、そういう時は固い事言いません。でも後でやって下さいね(*^^*)

 

最後に未だに謎ですが、ドビュッシーの「ピアノの為に」のトッカータの最後。

 

丸で囲んだ2つの和音、同じ音が鳴ります。

 

でも弾いた感覚があまりに違うので、本当に同じ音?と何度も見直しました。

 

最初は手を拡げる、交差する

2つ目はまとまる、楽になります。

 

もしかしたらですが、拡がり→まとまる、なのかな~?

 

友人説も説得力があります。 緊張→解決?

本来、シレソ(ドミナント緊張)→ドミソ(トニック解決)でやる事を、ドミソの中だけで表現したのかも?

正解は解らなくても、そう考える事で感覚が磨かれてくる様に思えます。

 

という訳で、
お忙しい方達は「こう弾けば楽だ!」と思って選んで良いのですが、同時に「書いてあるとおりに弾いてみる、弾けなくても弾こうとしてみる」この作業を一度で良いので行って、考えてみて下さいね。

 

急がば回れ~~(*^^*)

 

・・・・・・・・
という訳で、たまには教室の事も書いて下さいと言われまして(笑)

教室は随時生徒さんを募集してます。


詳細はこちらにどうぞ(*^^*)
oyuki42kobaあっとまーく☆)yahoo.co.jp音譜(あっとまーく☆を@に変えて下さい。

 

大人の方も子供さんもいらして、レベルも様々です。
回数等も様々ですので、ご相談下さい(*^^*)