レッスンの課題曲は、ほとんど生徒さんがご自分で選びます。
(先生、決めて~~!という方には指定しますが)
大体は少し難しい曲を選ばれます。
時に、「うっ!ちょっと~(汗)」という事も(笑)
余程無茶でない限りは、お受けしてます。
やり始めて、無理~とか、疲れた~、と思った時点で一時撤収。
数年後に進歩して再挑戦、で又撤収、匍匐前進で行きましょう。
やはり好きな曲を弾きたいですものね。気長に焦らず(*^^*)
推奨するのは、それと組み合わせて、反対に大変シンプルな曲を組み合わせるやり方です。
シンプルですが、易しい訳ではありません。
「解ってますけど、難しくて出来ません!」
が一切通用しないレベルのシンプルな曲を選びます。
これを率先してやるのは上級の方達。
ショパンのエチュードやベートーヴェンの中後期ソナタも弾く方達です。
その方達が例えば「ピアノのアルファベット」とかモーツァルトの幼少期の作品等で長時間レッスンを受けて下さいます。
そのレベルの方が必要性を感じるのかもしれませんね。
大変細かくしつこいです。ただし100万ドルの笑顔で(笑)
何拍子か解りませんよ~
フレーズの最後が雑です~
音楽と違う動きや呼吸をしてます~
フレーズの頂点が違います~
こんな短い曲なのに、聴いてる私は退屈です~
等々
実は、難易度は違いますが、初心者の方にも同じ事を言ってます。
例えば8分の3拍子を、何拍子か解る様に弾くのは相当なレベル。
でも拍子を正しく理解すれば、実は初心者の方でも出来ます。
それをシンプルな曲できちんと習得しておく事は有益です。
難し過ぎる曲だけを無理して弾く事は、上達を目指す場合あまりお勧めできません。
でも忙しくて練習時間が限られてる場合、好きな曲で練習して頂けたらと思います。
仕事後、疲れているのに、辛い練習では嫌になってしまいます。
なので、できるだけ、丁寧にゆっくりと、時には片手ずつも確認して練習なさって下さい。
又好きだからと言って、短期間に難しい曲にあれこれ手をつける事はお勧めできません。
ピアノは大変難しく、全神経を集中しないと弾けません。
又曲や作曲家によって、身体感覚や思考法が違います。
それが整理できないうちに混乱する事にもなります。
そして身体感覚や感性が混乱してしまいます。
そうなると大変後が厄介です。
分かりやすい例えで、例えばショパンのワルツ、
気をつけないと誰でもやらかす良い例です
3拍子だという事は解っていた(過去形です)
ズン、チャッ、チャッ・・・ズンの音、はずれそう
ズン、チャッ、チャァ~・・・と簡単に陥ります
まあ、いいや、→狎れてしまう。
だんだん手の都合に甘えてひどくなると、やがては
ワルツって4拍子だっけ?
↑3.5拍子とか本当に多いです。他人事ではありません。
もう1つ例
例えば月光ソナタの第1楽章の左手の様に全音符が続く時。
毎回、手の移動の為に休符が入ってしまう方が多いです。
オクターブの弾き方が出来てない場合、ほとんどの方がやります。
もちろん全音符は解る。
手の都合で伸ばせないだけ。
ひどい場合は、4分音符1拍分、手が離れてしまってます。
全音符25%引き?
全音符に弾く努力をしないと伸ばせません。
難しいですが、きちんと守ろうとする事で、休符なしに聴こえる様に弾く技術が習得できるのです。
そこを適当に弾き続けていると、休符がある様に聴こえる事に狎れてしまいます。
聴いている人には、あり得ない休符の為に、よいしょ!と聴こえてしまいます。
ペダルがあるから大丈夫?
いえいえ、手の動きが必ず音に現れます。
全面的ペダル頼り!という訳にはいきません。
あちこちにそんな落とし穴があります。
大げさな話でなく、やがては何を弾いてるのか解らない、という事にもなってしまいます。
落とし穴に生徒さんが最初から自分で気づくのは難しいです。
落ちかけた時、救助に向かうのが先生の役目でもあります。
まず気づいてもらって、やがて自分で落とし穴が見える様になるまで。
自分が自分の先生になれる様に(*^^*)
難しい曲を弾きたい~~!と言われた時、もちろんなるべく希望に沿ってあげたいのです。
でも、陰では毎回ハラハラしてます。
感性を壊さない様に気をつけよう!
どこまで言おうか!
どこでバランス取ろうか!
心配してしまいます。先生、その割にちっとも痩せない!という突っ込み却下!
ご自分で気づく範囲でしかできません。それで良いです。
できるだけ、丁寧に確認しながら練習なさって下さいね。
あ、つまりはツェルニーとかを、メトロノームに無理矢理合わせてテンポ上げようと飛ばすのは、落とし穴だらけ道を走り抜く様なもの。
ゆっくりで良いので、素敵に弾いて下さいね。