ピアノ・・・難しい曲の落とし穴 | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
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レッスンの課題曲は、ほとんど生徒さんがご自分で選びます。

(先生、決めて~~!という方には指定しますが)

 

大体は少し難しい曲を選ばれます。

時に、「うっ!ちょっと~(汗)」という事も(笑)

 

余程無茶でない限りは、お受けしてます。

やり始めて、無理~とか、疲れた~、と思った時点で一時撤収。

数年後に進歩して再挑戦、で又撤収、匍匐前進で行きましょう。

やはり好きな曲を弾きたいですものね。気長に焦らず(*^^*)

 

推奨するのは、それと組み合わせて、反対に大変シンプルな曲を組み合わせるやり方です。

 

シンプルですが、易しい訳ではありません。

 

「解ってますけど、難しくて出来ません!」

が一切通用しないレベルのシンプルな曲を選びます。

 

これを率先してやるのは上級の方達。

ショパンのエチュードやベートーヴェンの中後期ソナタも弾く方達です。

 

その方達が例えば「ピアノのアルファベット」とかモーツァルトの幼少期の作品等で長時間レッスンを受けて下さいます。

そのレベルの方が必要性を感じるのかもしれませんね。

 

大変細かくしつこいです。ただし100万ドルの笑顔で(笑)

 

何拍子か解りませんよ~

フレーズの最後が雑です~

音楽と違う動きや呼吸をしてます~

フレーズの頂点が違います~

こんな短い曲なのに、聴いてる私は退屈です~

等々

 

実は、難易度は違いますが、初心者の方にも同じ事を言ってます。

 

例えば8分の3拍子を、何拍子か解る様に弾くのは相当なレベル。
でも拍子を正しく理解すれば、実は初心者の方でも出来ます。

それをシンプルな曲できちんと習得しておく事は有益です。

 

難し過ぎる曲だけを無理して弾く事は、上達を目指す場合あまりお勧めできません。

でも忙しくて練習時間が限られてる場合、好きな曲で練習して頂けたらと思います。

仕事後、疲れているのに、辛い練習では嫌になってしまいます。

 

なので、できるだけ、丁寧にゆっくりと、時には片手ずつも確認して練習なさって下さい。

 

又好きだからと言って、短期間に難しい曲にあれこれ手をつける事はお勧めできません。

 

ピアノは大変難しく、全神経を集中しないと弾けません。

又曲や作曲家によって、身体感覚や思考法が違います。

それが整理できないうちに混乱する事にもなります。

 

そして身体感覚や感性が混乱してしまいます。

そうなると大変後が厄介です。

 

分かりやすい例えで、例えばショパンのワルツ、

気をつけないと誰でもやらかす良い例です

 

3拍子だという事は解っていた(過去形です)

 

ズン、チャッ、チャッ・・・ズンの音、はずれそう

ズン、チャッ、チャァ~・・・と簡単に陥ります

 

まあ、いいや、→狎れてしまう。

 

だんだん手の都合に甘えてひどくなると、やがては

 

ワルツって4拍子だっけ?

↑3.5拍子とか本当に多いです。他人事ではありません。

 

 

もう1つ例

 

例えば月光ソナタの第1楽章の左手の様に全音符が続く時。

毎回、手の移動の為に休符が入ってしまう方が多いです。

オクターブの弾き方が出来てない場合、ほとんどの方がやります。

 

もちろん全音符は解る。

手の都合で伸ばせないだけ。

ひどい場合は、4分音符1拍分、手が離れてしまってます。

 

全音符25%引き?

 

全音符に弾く努力をしないと伸ばせません。

難しいですが、きちんと守ろうとする事で、休符なしに聴こえる様に弾く技術が習得できるのです。

 

そこを適当に弾き続けていると、休符がある様に聴こえる事に狎れてしまいます。

聴いている人には、あり得ない休符の為に、よいしょ!と聴こえてしまいます。

 

ペダルがあるから大丈夫?

いえいえ、手の動きが必ず音に現れます。

全面的ペダル頼り!という訳にはいきません。

 

あちこちにそんな落とし穴があります。

大げさな話でなく、やがては何を弾いてるのか解らない、という事にもなってしまいます。

 

落とし穴に生徒さんが最初から自分で気づくのは難しいです。

落ちかけた時、救助に向かうのが先生の役目でもあります。

まず気づいてもらって、やがて自分で落とし穴が見える様になるまで。

 

自分が自分の先生になれる様に(*^^*)

 

難しい曲を弾きたい~~!と言われた時、もちろんなるべく希望に沿ってあげたいのです。

 

でも、陰では毎回ハラハラしてます。

感性を壊さない様に気をつけよう!

どこまで言おうか!

どこでバランス取ろうか!

 

心配してしまいます。先生、その割にちっとも痩せない!という突っ込み却下!

 

ご自分で気づく範囲でしかできません。それで良いです。

できるだけ、丁寧に確認しながら練習なさって下さいね。

 

あ、つまりはツェルニーとかを、メトロノームに無理矢理合わせてテンポ上げようと飛ばすのは、落とし穴だらけ道を走り抜く様なもの。

ゆっくりで良いので、素敵に弾いて下さいね。