ピアノ・・・白と黒 | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

大変ご無沙汰して申し訳ありません。

非常事態宣言中の近況です。

現在レッスンは、オンライン又は、相談、録音提出等の形で行ってます。遠方の生徒さんが元々多く、以前からオンラインレッスン行ってます。

 

面白い事に、オンラインや録音送付の方の上達、大変早いです。
普段生レッスンでも私はあまり手を見ずに聴いてます。
「あれ?」と違和感ある時に、手を見ると「あ~、やっぱりやらかしてる~」です(笑)

生で聴くとピアノの音が綺麗で不自然な動きが隠れてしまう事も多いのです。録音やオンラインだと、生音がカバーしてくれません。
又、多少聴きにくいためにこちらがかなり集中して聴きます。

その様な訳で、技術的な細かい欠点が、丸裸になり、問題点が絞れてきます。
技術的に悩みのある方にお勧めです。

 

又ピアノは弾きたいけど一人では寂しい!という方もいらっしゃいます。

 

ビデオ会議形式で楽典授業スタートしてます。

モニターでご協力して下さった生徒さん達に感謝です。

近々離れてても連弾し録音を一緒に完成させる企画、オンラインで練習会、等々スタート予定です。

 

こんな企画があったらいいな!とか、

こんなふうに対応してもらえると続けられるかも、等々ありましたら、ご意見聞かせて下さい。

 

IT支援部、企画実践部、募集中~~(*^^*)

 

余談ですが、

運動不足の解消に夜1人でZUMBAやラテンダンスを踊ってます。

下手くそで他人様にはとてもお見せ出来ません。でもウェアなども凝ったりしてます!楽しいです

スクワットやランニングや腕立ては嫌いです!

 

「楽しくないと続きません!」

ていう気持ちよく解ります!(笑)

 

皆さん好きな曲弾いて下さい。ただしお手柔らかに(笑)

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せっかくなのでピアノ奏法も・・・
最近気になっている問題を一つ記録しておこうと思います。

大人の方は特に、希望で弾きたい曲を選びます。
少し難しくても好きな曲の方が楽しくて意欲わきます。
ここでしばしば、ロマン派以降の小品を弾きたいとなる事も多いのです。

ショパン、シューマン、ブラームス、メンデルスゾーン・・・
よりどりみどり(笑)選曲楽しいですね
「次は何を持ち込んでくるかな~?」と、私的にはスリリングですww

好き!を優先して構いませんが、いくつか落とし穴があります。

今日はその1つとして「黒鍵と白鍵」についてです。

落とし穴
①初中級者の方の場合


例えばハ長調 C-Durで音階を弾くと全部白鍵を弾きます。

ドレミファソラシド

この時、6~7番目のラ~シ は全音、7番目から最後のシ~ド、は半音です。
でも全部白鍵を弾けば良いので、指の間隔というものを気にせず、白鍵の隣の音を弾けばOKです。

これを移調しト長調 G-Durでソから始めて音階を弾くと。


ソラシドレミ#ファソ

(移動ドの方にはソから始まる「ドレミファソラシド」と聴こえます)

この時、6~7番目のミ~#ファ、は指の間隔を広く取らないと弾けません。
7~8番目の#ファ~ソ、は、指の間隔が狭くなります。

ハ長調C-Durの場合は、基本は白鍵だけなので、どれ位指拡げればいいか?はあまり気にせず弾けます。
けれど、黒鍵が入ってくると、僅かですが指を拡げたり狭めたりする必要があります。

その他にも
黒鍵の方が奥にある為、手の位置を移動させる必要がでてきます。
黒鍵は打鍵位置が高い為、黒鍵と白鍵を弾くと、白鍵の音が抜けやすいです。

曲の中に黒鍵が増えてくると、手の感覚が混乱してしまう事が多いのです。
 

で、生徒さん側の訴えは

 「このショパン、ゆっくりなのに全然弾けません~!」
とSOSコールがくるのでお話伺うと

「黒鍵が多くて楽譜読めない、訳解らない」
→いや、ややこkしいけど一応音は読めてる

「楽譜わかりづらくてどんな曲かわからない」
→散々動画で聴いて知ってるから選んでるはず!ww
 

選曲と投資はくれぐれも自己責任で!

観察してると、ご自分が出した間違った音に混乱し、訳解らなくなってる事が多いです。

多くの教本がハ長調C-Durから入ります。ツェルニー等ハ長調多いです。
楽譜が読み易い事もありますが、弾き易いのです。

理想を言えば!
ハ長調C-Durで鍵盤に慣れ、黒鍵が1つ入る調から少しずつ慣れると良いです。
ト長調 G-Dur ヘ長調 F-Dur あたりの曲を経て、進む事をおすすめします。

初心者の方は特に自分で曲を選ぶ場合、教本を併用した方が良いですね。
 

時に頑張って例えばバッハのインヴェンションとかに挑戦される時は、この問題で混乱する事が多いので、くれぐれも気をつけて下さい
又シューベルト以降になると他の理由で黒鍵が多くなります。気をつけて進めて下さい。

落とし穴
②中級~の方の場合


たまたま見つけた例、バッハのイタリア協奏曲1楽章、こういう装飾音符いやですね。

右手♭シ ラ #ソ で構成されるトリル
♭シ #ソ、という、3つの狭い音からなるトリルです

3蜜だ~叫び

これが弾きにくい理由は以下に原因があります。

1,大変指を狭く寄せねばならない

2,黒鍵に比べ白鍵は低いので、指を深くきちんと入れないと白鍵の音が抜けてしまう。

3,中心となる白鍵のラが、弾きにくい上に弾いた直後に反復されるので素早く上げなくてはならない。

特に3が出来ていない事が多いです。

トリルが入らないのは指が動かないから!と考える方が多いです。
HANONのトリルの練習、様々なトリルの反復を試みる、それ自体は悪い事ではありませんが、それだけでは解決しません。


思う様に弾けない時は、自分の動きを観察分析し原因を探す事が大事です。

このトリルの場合、

#ソ、ラ、♭シに予め指を当てる事
各々の音を出すための指の角度を考える事

ラを弾いた直後すぐに指を戻す事

を気をつけてゆっくり練習して少しずつあげていくと良いです
特に黒鍵に白鍵が挟まる時、白鍵が弾きにくいので工夫が必要です。

この例に限らずかなり弾ける方でも、弾きにくい場所は黒鍵白鍵が原因になってる事が多いです。
原因を的確に見極める事が大事です。

問題点は 白黒 はっきりさせて進めましょうネww
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なかなか心が落ち着かない日々です。

おそらく5/6以降も延長されるでしょう。

以前の生活が戻るには長い時間がかかりますし、その間色々な変化が起こる事が予想され、不安にもなります。

 

急変した生活への対応は大変です。

落ち着かない時は無理せずお休みする事をお勧めしてます。

 

又隙間時間に弾きたい、とか、誰かとつながってピアノ続けたいという方に出来るだけお応え出来ればと思います。

 

皆様もくれぐれもお身体お気をつけて下さいね。