ブログを書き始め、読んで下さる方も少なかった当時、いつもイイネをつけてコメントを下さった方がいらっしゃいました。
誰かが読んでくれてると思うとサボりつつも続けられるもので、遠くから背中を押してくれている様に感じていました。
その方が昨日出店されると伺って、伺わせて頂きました(*^^*)
(素敵なデザインです)
想像どおり、優しそうで品格のある素敵な方でした。お会いできて嬉しかったです。
そしてまたまた背中を押して下さいました。時々自分に自信が持てなくなる時、少し自信が持てて嬉しいです(*^^*)
幸せな午後でした。ありがとうございました。
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さて音楽のお話(*^^*)
「楽譜のとおりに弾いて下さい!」と先生に注意された方も多いと思います。
で、「この楽譜のとおり」は曲者です。
解りやすい例を上げてみますね。
シューマン ユーゲントアルバムより
Ein Choral op.68-4
https://www.youtube.com/watch?v=ss1SOZ2D2_A
この曲はただ和音を弾くだけでなく、4声で歌っている様にレガートに弾かれる必要があります。
レガートの要求は、同じ音を弾く間に例えば右手4-5、左手5-3等に指を置き換える指示がある事から解ります。
右手でパート①②を、左手がパート③④を弾きます。
1,2,小節目の右手を見てみましょう。
パート①はレガートに弾くのに問題ありません。(弾きにくいですが)
パート②は同じ音を2小節弾くので、鍵盤の都合上音が切れます。
これは鍵盤楽器の都合上起こる事で、歌う場合は問題なく全部レガートに歌えますので、音楽として隠す必要があります。
上の音を繋げる事で下の音が切れる事を隠します。
それでも同じ鍵盤を押す場合、どうしても鍵盤が戻り又押す、という僅かな時間、音のない隙間が生じます。
同じ2分音符で書かれていても、下のレの音は僅かに短く弾く事になります。
そして②の音の切れている時間は最小限にせねばなりません。
それを含めて、楽譜どおり、です。
この動作をまとめると
①は指示通りの指できれいにレガートに
②はほんの少し早めに離すが隙間を最小限にする為に、1指を鍵盤から離さず、鍵盤が戻ったらすぐそっと弾く
和音のレガートにはこういうややこしい動作が必要で、自然に出来るレベルまで気長に頑張る必要があります。
でもひぇ~、と思っても数ヶ月位で身につきますし、1年も経つと、無意識にできる様になります。(長いですが)
何より最初が大変ですよね。
ただ和音を並べるだけなら比較的簡単ですが、それでは残念な演奏のまま終わります。
もし、長くかかってもきちんと弾きたいと思うなら、最初、出来る範囲だけで良いので(全部やると大変ですから)、やってみて下さい。
最初は一箇所だけでも良いのですよ。
和音を弾く時に手の甲や手首を上下に揺らさない様にしつこく言うのは、それをやると、各指が独立して違う動きをしたり、音色を出す事が出来ないからです。
楽譜どおりに、の裏には深い意味が時にはあります。
様々なことから音楽を読み取れないと、楽譜どおりに読み取れないのですね。読譜、は大変難しいのです。
でもそこに書かれた音楽を目指して、手の筋肉や神経を日々作って頂ければと願います。
このEin Choral、何とも素朴で、でも宝石の様に愛おしい素晴らしい名作です。
レッスンでも、その指離して、その指つなげて~と、
「面倒~!」
「はい、面倒だから本日はここだけにしましょ」
「あはは、」とかやってます。
ややこしい事は焦らずのんびりやる事が大切なので。
でも「きれいに弾きたいから気長にやります~~!」と皆さんが言ってくれるので、とても嬉しいです。
どんどん4つのパートが独立して弾けてくる様になってきて、楽しみです。
出来なくて最初は当たり前。
できそうな所1箇所だけまず、やってみて下さい。
気長さが大切です。
同じ事を何度も言われても良いのです
「忘れてました~」とか「えへ、できません~」と笑い飛ばして下さい。
「言われる」「忘れる」
「言われる」「少し気になる」
・・・この反復が大事なので、しつこくてごめんなさいね~(*^^*)