成長期の子供がインヴェンションを学ぶ場合、多声脳を作るという目的も実はあります。
私達は仲間内でよく「多声ネイティヴ」という言葉を使います。
成長期にトレーニングを重ね、その結果、同時に複数の声を頭の中で歌い分ける事が出来る人の事です
こういう人は、例えば2連、3連を同時に弾く時もあまり苦労しません。
1人は2連、もう1人が3連と、別の人間を自分1人の中で歌わせる事が出来るのです。
よく解りませんが、傾向として・・・・
①子供の頃から高校生位までピアノを続けていた事
②成長期にバッハ等をよく弾いたり、又はソルフェージュのレッスンを子供の頃から15歳位まで受けている事
等が見られます。
その時期にトレーニングを受けていると、多声脳が作られるのかな?という程度。
何となく見ていて感じる程度の事です。
バッハを弾くには多声脳があると楽ですが、なくてもそれを補う別のやり方で、きちんと弾けます。
心配ありません。
2声のインヴェンション、3声のシンフォニア
これらの教材は、バッハが当時9~10歳の息子、フリードマンの教育用に作ったものです。
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つまり
歴史に残る大バッハがバリバリの頃
大バッハが父というバリバリ音楽エリート一家の中で生まれ育った、
バリバリ成長期真っ盛り!
の為の教材なのです。
そういうバリバリした環境にいない私達。
特に大人の方で然るべき時期にピアノを習っていない方は、子供と同じやり方ではうまくいきません。
大人ならではのやり方で、多声の曲を練習していくと良いと思います。
注意事項
厳しい先生の中には「各声部をきちんと歌って」と仰る方もいらっしゃいますし、本来それが正しいです。
只先生はほとんどが多声ネイティヴで、習う方の大人の方は忙しくて練習時間が取れません。
それで行き詰まり感が生まれる位なら、というアンチョコです。
そこのところ、うまくやって下さいね(*^^*)
インヴェンションで話を進めます。
まず、各声を1声ずつ、丁寧に歌うつもりで弾きます。
短い時間で良いので、片手ずつ弾いておいて下さい。
1声ずつを、できるだけ美しくきちんと歌う事。
両手を合わせた時は2声一度には歌えなくて良いです。
各声部を先に認識しておく事が必要です。
それから少しずつ合わせに入りますが、出来れば1小節、長くても2小節に区切ると楽です。
1小節ずつがお勧め(*^^*)
無理に長く通して弾こうとすると、つっかえ過ぎたり、拍子が大きく崩れ、頭が混乱してしまいます。
頭の整理が大変重要なのです。
合わせる時は、人の耳に優先的に聴こえる方をきちんと歌い、反対の手をそちらに合わせると良いです。
人の耳に優先的に聴こえる方(口ずさみたくなる方ですね)そちらをきちんと整えて弾きます。
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コンクールとかは別ですが、聴手の多くも多声ネイティヴでない為、片方しか聴いてない事が多いのです(笑)
その時に、「あ、この人、多声弾き分けてる!」と思わせるツボがあります。
そこをきちんと押さえましょう。
そのツボの例を1つ、1番を例に挙げてみましょう。
冒頭部分、右手のテーマがよく聴こえます。
この時テーマは裏拍から入るので、気をつけて入って下さい。テーマだから、ドン!と行かない事。
(休符)ドレミ ファレミド、冒頭の休符をしっかり感じて下さい。
弾き始めたら、右手が優先的に聴こえます。
そこに3拍目から、左手でテーマの最初の部分だけ入りますが、こちらも裏拍なので静かに入ります。(矢印のところ)
その時、右手のそれぞれ3拍目の、ソ、レの音を突き破って入らない様に。
右手のメロディが聴手の耳からブチ切れて消えてしまいます。
右手メロディを聴かせましょう。
ずっと2声を意識するのは大変困難です。まず入る時を気をつけましょう。
あとは、それをぶち破らなければ、聴手はそれがずっと続いていると思って聴いてくれます。
同じく7小節目~10小節目は左手を優先に歌うので、こちらを整えます。
とはいえ、テーマだからといってもやはり裏拍からなので、こちらも気をつけてスッと入って下さい。
下の段、右手の合いの手は、入る時静かに入ると、それだけで多声感アップします。
矢印のところ
(出来ればフレーズの終わりを丁寧に弾いてくれると、更に多声度がアップ)
ていねいに、と書いてあるところです(笑)
15~18小節目、ここは多声感アップの大チャンス
特に3拍目から入る左のテーマの断片は、右手の2分音符の音を突き破らない様に。

同じく矢印のところ。
長い音は重くしっかり弾きますので、それが途中でブチ切れると違和感が生じます。
特に高い音は聴手によく聴こえてしまうので、伸びている音を消してしまわない様に。
まとめま~す(*^^*)
曲を通じて2声を同時に歌わせるのは大変困難なので、まずポイントを押さえましょう。
特に裏拍から入るテーマは、入る時だけ一瞬で良いのでもう1つの声を気にかける事。
特に高音がブチ切れると目立つので、左手が入る時に高音を意識する事
(高い音が伸びてる時は、それを突き破らず入るのがポイント)
フレーズの終わりをできるだけ丁寧に弾くこと
フレーズが入る時と終わる時、を押さえると良いです。
途中は少しずつ(*^^*)
実は普段からよく注意してる事。
裏拍から入る時は気をつけて!
スラーの終わりは必ず丁寧に!
という事が、多声感アップにも大事なのです。
でも徹底するのは難しい(汗)
出来ないところは仕方ないので、出来るところから必ず気をつけましょう。
その継続で、出来ないところも少しずつ出来る様になります(*^^*)
くれぐれも、相手は
バリバリ」エリート用の教材!
焦らず、じっくり、ポイントを押さえていきましょうね(*^^*)v

