ピアノ・・・ピアノで歌う | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

レッスンでは、まず私が下手くそにも関わらず、よく歌います。
時には指揮のマネも致します。
 
よくある様に最初にまず、弾けるだけ弾いて頂く事があります。
片手ずつでもOK、途中まででもOK
 
時には、言いたい事がかなり出てくる訳です(笑)
 
例えば
①フレーズの最後は丁寧に弾いてほしいな~
②あ~、フレーズのクライマックスなのに、スル~~なの?
③16分音符が重いよ~
④何拍子だかよくわからない!

⑤左手の全音符はちゃんと書いてある通り伸ばしてほしいぞ~!

以下続々種々諸々・・・

 

で、弾いている時に、私が隣で大声で指揮しながら歌うと、ほとんど全部なおります(笑)

 

①歌えばフレーズの最後はそれらしく丁寧になります。

②クライマックスではちゃんとたっぷりになります。

③16分音符を重くは歌えません。歌いながら弾くと軽く弾こうとします
(その結果トチるかどうかは抜きにして)

④1拍目はちゃんと踏み込み、上拍でドスンとは歌いませんしそう弾きません。

⑤伸ばすべき音を歌っていると、自然にちゃんと伸ばそうとします。

月光ソナタの第1楽章の左手全音符など良い例です。

 

という訳で

はい~、これで解決~!OKで~す。(笑)

 

という訳にもいかず、自分で歌って頂かないといけません。

 

とはいえ大人の方は特に恥ずかしがったり色々あるので、無理強いは致しません。

又、歌いながらは弾けません!という方もいらっしゃいます。

その場合は、弾くのと歌うのを交互にやってみたりします。

 

で、恥ずかしくない様に、業界一歌がヘタな私が、大声でまず歌います。

 

※どれ位ヘタかといえば、「yukikoさんに歌われない様に伴奏頼もう!」と言われる位。

 

鼻歌程度の小声で十分で、音名も不要です。

音程も不正確で構いませんが、正確に取ろうとしてはみて下さい。

その音程をとろうとすると、どうなるか?が問題なのです。

 

必ず実際に声を出してみる事が大切です。

 

この曲を例にしてみましょう。モーツァルトの有名なK.545ソナタの第1楽章です。

 

https://www.youtube.com/watch?v=-_NVc4bYqnM&vl=ja

 

この右手の2小節、実際に声に出して歌ってみます。

(解りやすい様に音名つけて書きますが、ラララで構いません

 

ド~ミ、ソ、 シ~~ドレ、ド~(休)

 

最初の小節の、ド~ミ、ソ、は音がそれぞれ少し離れて、高くなります。

離れた音は音程が正しく取りにくいので、気をつけます
それと音が高くなると、エネルギーが要ります

 

つまりここは、快速に歌ってる様でも、注意を払ってエネルギーを要して歌う訳です。

 

1小節目最後のソ、から2小節目の最初のシ~~は最も離れてます。

さっさとは歌えません。

注意しないと音程もはずれそうになります。

 

そして2小節目の16分音符のドレ、は大変軽く歌います。

それに隣の音にしか動かない2小節目は、1小節目より楽にさらりと歌えます。

 

ついでに左手のドソミソもゆっくりでよいので、出来れば拍子を取りながら歌ってみて下さい。

ドソミソドソミソ

 

各拍の最後の、ソ

これピアノで弾くと親指で弾くので、ドスドスなりがちですが、歌うとそうはなりません。

ちゃんと裏拍らしく歌うはずです。

それに、軽やかに歌うはずで、ドスドスと重たく歌いません。

 

ピアノでどう歌うのか?なのです。

 

声が高くなる時、自分のお腹のあたりの筋肉はどうなってるか?

フレーズの最後を歌うとき、自分の身体はどう使われているか?

跳躍する音を歌う時、どう歌って自分の身体がどう使われてるか?

(特にお腹の中)

ドソミソを歌う時、どう歌って自分の身体がどう使われてるか?

 

鍵盤楽器はすべて、「押す」という動作で音を出します。

又一度出した音は、どうしようもありません。

なので、ピアノは音楽「歌」から最も遠くなってしまう楽器なのです。

 

歌うにはお腹の奥の筋肉を使いますが、ピアノは使わなくてもとりあえず弾けてしまうのです。

 

歌った時にはありえない事をすると、聴手が息苦しくなったり、不整脈になりそうになったりしてしまいます。

 

又大変音楽的にいいな~、という演奏は、たとえ左手だけを聴いても、隅々まで丁寧に歌われている訳です。

 

家族にうるさがられると困るとか、歌いながらは弾けないとか、色々あると思います。

小声で十分ですし、歌いながら弾けなければ別々でも良いのです。

 

沢山の発見があると思います。

色々なパートをどんどん歌ってみて下さいね(*^^*)