子供の頃にピアノを始めて、順に教材をこなしていくと、10歳~12歳頃に出会う事になるでしょうか?
30番はそれまでの教材に比べ、速く弾きにくい音符を何度も反復します。
曲も急に長くなります。
ハ長調が続き、曲も単調で飽きてしまいます。
つまり、難しい、長い、飽きる(ツェルニー先生、すみません)
年齢的に、塾や部活を理由にピアノをやめる子供さんが多いです。
勝手な推測ですが、このツェルニー30番もそれに一役かってるだろうな~と(笑)
大人になってお仕事や子育てや介護が一区切り、再びピアノを始める方が多いです。
だってピアノ楽しいですものね。
そして多くの方が仰います。
「もう少し頑張って続けてれば良かった」
「ツェルニーがつらくて、私が根性なしで」
困った事に、特に子供さんの場合、これだけ教材が多い現代、この類の教材の代替教材が非常に少ないです。
反復を優先した為(=音楽的に?)、きちんと弾けてないとごまかせません。
音楽的教材は、弾きやすいのです。
音楽に相応しい呼吸や体の使い方で、ぐんと弾きやすくなります。
つまり、ツェルニー30番もとことん音楽的に弾けば、実はぐっと弾きやすいのです。
何より、しばしば言われる「脱力」はリラックスしてないと出来ません。
まず、可愛い曲ですから、トラウマを捨てて愛を持って好きになってあげて下さい。
ちょっと出だしを見てみましょうか?

まずこの挑戦的なテンポ表示、2分音符100は、愛を妨害するのでとりあえず無視。
ゆっくり丁寧に練習しましょう。
3連音符はゆらゆら、かっちり弾くものではありません。
揺らぎを感じて下さい。風に揺らぐでも、いたずら心が揺らぐでもいいのです。
リラックスして弾くものです。
でも、心の中で拍子はとってあげて下さいね。
左手の全音符のドが優しく落ち着く様に、静かに響きます。
低音はずっと静かに優しく響いて支えてくれます。安心させてくれますね。
優しい落ち着いた音でお願いします。
左手のスラーも1小節事にゆらゆら、
この左手を楽譜通りにきちんときれいに弾くのは大変です。
よく練習なさって下さいね。
ゆらゆらですから、必死に弾いてはいけません。
速く弾く必要はないのです。
右手、高いソの音が遠くできれいに響いてます。
右手の他の最初の音、間違えないで下さいね。
かわいらしく、ドレミレド。
眉間にしわ寄せて、ドタドタンではありません。
最初の1指は、裏拍です。
遠くで響いたソの音を妨害しないで下さいね。
そっと丁寧に1指を弾いて下さい。
1指は常に、他の指以上に丁寧に弾く事!
愛を持って美しく弾こうとすれば、正しい弾き方になります。
当時のフォルテピアノは本当に軽いのです。
触れば音が出る様な、そういう楽器の為に書かれた曲です。
湿気の多い国の現代ピアノで、ガシガシ弾こうとすれば、本来の姿を見失います。
音楽の基本通りに、可愛らしく弾いて下さい。
最後に余談ですが、作品番号849、凄い数字ですね(笑)
ツェルニー先生も、気軽な気持ちで書いた事でしょう
眉間に皺よせて、ツェルニー嫌い!
と言われるほど、おそらく真剣に書いてないです(笑)
可愛く楽しく、愛を持って弾いて下さい。
自分が弾くからには、必ず愛を持って出来るだけ美しく弾く!
大切な事ですから必ず守って下さい。
音楽は愛ですから(#^^#)