大人になってピアノを始める方が多くなりました。
憧れの曲を弾きたい!
出来れば好きな曲を弾いてもらいたいです。
好きな曲を楽しそうに弾く、それを聴くのは楽しいです(*^_^*)
他の先生によく相談されます。
発表会や練習会等で、相当難しい曲を希望する方が多くなりました。
困るのは、どうしても今すぐ挑戦したいと譲らない方、
どう対応したら良いのだろうかと・・・
ショパン、多いです。
大人から習い始め5年位で、英雄ポロネーズ、バラード等々
誤解されるといけないので、最初に申しますが、
出来れば皆さんにも弾いて欲しいし、生徒さんなら手伝いたいです。
その上で、お読み頂けたらと思います。
例えば先にあげた、バラードや英雄ポロネーズ等、の難易度。
遅くとも小学低学年に習い始め、音大行こうかという人で、停まらず通して弾けるまで10年~15年かかります。
何それ?
的な数字ですよね。くれぐれも誤解なさらないで下さい。
経験の浅い方に「だから弾くな!」と言ってる訳ではないのです。
只、例えば大人になってピアノを始めて5年位で、英雄ポロネーズやバラードを弾く
これは小学校遠足程度の登山経験で、ヒマラヤ登る様なものです。
こういうお話をして、きちんと聞く耳を持って下さる方
その上で、「じゃ、どうしようか?」と一緒に考えて下さる方
そういう方は全然問題ないのです。
困るのは
「初心者だって弾きたいです。頑張るから編曲なんていやです!」
とゆずらない方
(実は最近多いです)
初心者だって弾きたい!弾くのは自由です!
確かにそうです。只、以下の事を一度考えて下さい。
強引に無理矢理弾こうとすると、感性を大きく損ないます。
人間の耳は不快な音にすぐ狎れます。
手の都合でリズム感も和声感覚もぐちゃぐちゃになります。
平気で騒音を出し、自分だけ弾けている気になり、周囲は耳を覆います。
時に手の故障も招きます。治る故障ならまだいいです。
無茶な挑戦で、神経系を壊し、ジストニアになる危険すらあります。
そうなると、治る迄本当に大変です。
高尾山しか登った事がない人が、今すぐヒマラヤ登るのは無茶なのです。
決して一人で強引に弾いてはいけません。大けがします。
先生に相談し、ご自身の希望を伝えて、一緒に計画を立てて下さい。
少しずつ憧れに近づく努力をしていきましょう。
もし年齢や練習時間の都合で何年もかける事が出来ない場合、
編曲や省略をしたり、又は連弾で楽しむ事も出来ます。
先生は、憧れと現実の間の溝を埋める様、助けてくれます。
弾きたいという気持ちを尊重してくれます。
ですから、先生の言葉にきちんと耳を傾けて下さい。
それからもう一つ
誰でも憧れの曲を弾く権利があります。
一部の専門教育を受けた人だけの物ではありません。
初心者の方が、背伸びして発表会で難しい曲を弾いて良いのです。
先生と相談して向き合って下されば。
ただし権利には義務が伴います。
その曲は、多くの人達にとっても宝物です。
100年以上、多くの人が様々な物語を重ね、大事に継いできた曲です。
上手に弾けなくても、間違っても良いのですよ。
大事に、作者と作品に敬意を持って弾いて下さい。
忙しいでしょうが、出来る限り、一生懸命練習して下さい。
聴いて下さる方の事も考えてあげて下さい。
権利と欲求を主張するだけの演奏は悲しいです。
「あ~、この人、本当にこの曲が好きなんだな~」
そんな演奏を聴くと、思わず応援してしまいます。
音楽は愛ですから(*^_^*)