拍子の話の続きです。
困った事に手首の脱力とか、打鍵の仕方とか・・・
その方面とも関わってきます。
で、収拾つかなくなるので、例によって大雑把にいきます。
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その前に今までのまとめ
何分の何拍子かを、きちんと表現する、というお話をしました。
特に、何分の、は、どの音符で数えるか、を示すので大切です。
(音符には、ニュアンスがあるという事です)
例えば
4分の4拍子、タン、タン、タン、タン、
2分の2拍子、タァ~ン、タァ~ン
譜面上は全く同じでも、表現が全く違ってきます。
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次に、下拍、上拍、表と裏を考えます。
クラシック音楽、何拍子であっても1拍目
指揮棒なら、ここで振り下ろされます。
ヴァイオリンなら、弓を上から下に使います。
つまり下でとる拍です。
着底、安定、落着き、断定、意志的、等々のイメージがあります。
そして
2拍子・・・・1拍目が下拍、2拍目が上拍
3拍子・・・・1拍目が下拍、2、3拍目が上拍
となります。
上拍とは上でとる拍です。
指揮棒を上げる、ヴァイオリンの弓を下から上に使って弾く拍です。
上拍の性質は
問いかけ、浮遊、漂い、疑問、上昇等々になります。
例えがあまりにあまりですが・・・
「お腹すいた!」・・・下拍的
「お腹すいた?」・・・上拍的
そして各拍子を細かく分ける時、
例えば2拍子なら、1と2と・・・・この「と」の部分、裏拍です。
拍の裏では、指揮棒は降りませんし、ヴァイオリンの弓も降りません。
という訳で、そこを
ぼてっ!
と泥饅頭を落とす様に弾いたら、・・・・怒る!
次に、曲が1拍目から始まらないアウフタクト
例としてバッハフランス組曲5番のガヴォット、典型的アウフタクトです。
2分の2拍子の2拍目から始まります。
この1番最初の2拍目を、きちんと上方向に取る事が大切です。
どこが1拍目か、永遠に謎のままの演奏をよく聴きます。
最初の音を、堂々と断定的に弾かれてしまうと、そこが1拍目にきこえます。
数が合えば良いではないか?と言われたら
「ダメ!」
ガヴォットは元々が舞曲
それでは踊れません。
舞曲は例え様式化されようとも(もはやその曲で踊らなくても)、元の性質を尊重せねばなりません。
拍子、拍の上下は大切です。
アウフタクトの性質
「ほら
・・・」
「ふわっ
・・・」
「せぇ~の
・・・」
上拍では、指揮棒は上へ、ヴァイオリンの弓も上へ・・・
そうしないと、歌えません。音楽が成立しないのです。
しかしピアノは、常に鍵盤を、下へ、押して音を出します。
下拍、上拍、表、裏、
全て上から下へ鍵盤を押す事しかできません。
余程きちんと意識しないと、非音楽的になりがちなのです。
特に上拍、裏拍の音を出すのには、打鍵の前後が大切になります。
高度な技術と、徹底した注意力が必要になります。
溢れんばかりのオタマジャクシ、その前後を考えないといけません。
鍵盤の底をとらえ、到達した瞬間にふわりと手首から逃がす・・・
鍵盤の底に着くか着かないかの所を、墜落せずに弾く・・・
という高度で複雑な話になります。
拍子を間違って捉えると、スラーやフレーズの弾き方を間違えます。
きちんと歌う為にも、拍子を正しく理解しなくてはなりません。
そしてそれを表現する技術が必要になります。
音楽と技術は一体で、技術の習得には音楽を理解する事が大切です。
という訳で、拍の話は、打鍵、脱力のお話へと続きます(*^_^*)
・・・・おまけ
弾き始める直前に、手を「パッ」と上げる癖のある方が多いです。
どの場合でも望ましくない癖で、ハエ叩きの様になります。
特にアウフタクトでは厳禁、
ばしゃっ!
(笑)
おかしいですよね(*^_^*)