ピアノ・・・楽しみな大人の生徒さん | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
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大人のピアノ、素敵ですね(*^_^*)

大人の生徒さんも増えて嬉しいです。

ある楽しみな大人の生徒さんのお話です。



今年の6月の事でした。

楽器も持たず、全く初めてというお若い方が入室されました。

お仕事も忙しく、レッスンは遅い時間です。

それでも残業で月に1~2回は間に合わなくなってしまいます。


数ヶ月して電子ピアノをやっと買ってくれました。

練習できる日は20分位、お休みの日はもう少しできるそうです。

決して沢山練習できる環境の方ではないのです。


もうツェルニーリトルピアニスト、きれいに弾きます。

ゼロから始めて半年余、練習時間も取れない方です。

(凄いでしょ?!)


とても素直な方です。

最初お願いしました。「弾く前に声に出して拍子をとって下さい」

恥ずかしがる方もいますが、この方は違いました。

今でも声に出してくれます。

お陰で正しく拍子が理解できているか、私が確認できます。

アウフタクトも自然にとれます。



時々、複雑なリズムは数えてないと解らなくなるそうです。

でも易しい所はもう数えなくても、正確に拍子がとれる様になっている訳です。


今ではもっと発展してます。

「拍子を刻んでいる感じをもっと出して」

「あ~身体ゆすらない、ばれない様に拍子とって」



弱拍で尻もちつかないで・・・・と一度言えば必死で気を付けます。

時々「あ~やっちゃいました!」ドッスン

という事もありますが、ご愛嬌(笑)



強拍、弱拍がきちんととれると、拍子の表現力が拡がります。

もう3拍子らしさ、4拍子らしさも身についています。

刻む様な歩く様な4分の4拍子

揺れる様な8分の6拍子もきちんと弾き分けてくれます。


(す、凄いでしょ?!)


こうして拍子による表現の幅が拡がる訳です。

こういうリズム感も、まず拍子が取れた上で習得できる事です。

長い音符や休符を、待ちきれないからと端折るのは厳禁です。

曲を貫く基本の動き、拍子感が身に付きません。



音符の長さも、きちんと正確です。

もちろん最初は苦労されてました。

「え~3つ伸ばす?、で出した音は、2、3、4 の時に消える?」

「そそ、普通に算数」(笑)

等と確認しながら弾いていらっしゃいました。

今では無意識でも、正確なまさにその瞬間に音が消えます。



もっと発展しつつあります。

4分音符で終わる音は、タンと停めてから、2の瞬間潔く離す

2分音符はタァ~ンと伸ばして、1で弾いたなら3ですっと離す。

音符が只の長さでなく、表情を持つ様になります。

4分音符らしさ、2分音符らしさも、もう表現できます。

(す、す、凄いでしょ?!)


強調させて頂きますが、ピアノ始めて半年



音符は言葉で語る様な表現力を持っています。

それもまずは長さをきちんと守る事が基本です。


お若い方ですから、習得がかなり早いとは思います。

でもこの方は、当たり前の事を、一生懸命一つ一つ守ります。

それを頑張って続けてます。

そしてどんどん表現が豊かになるのです。



和声や旋律の歌い方もどんどん身につけてくれるでしょう。

導音→主音、Ⅴの第7→Ⅰの第3音等は、ほぼOKです。

理論を理解すれば、更に生き生きとした演奏になるでしょう。



何度も書きましたが、音楽性は素質ではありません。

素質というなら「注意し続ける意志の有無」かもしれません。

それはしんどい事です。


練習が苦痛にならない様に、配慮が必要です。

大人の方に「声にだして数えて下さい」と言うのは本来失礼です。

その理由と重要性をきちんと説明し、理解を得る事が大切です。


とても楽しみな生徒さんの1人です。

うちの生徒さんは皆さん、本当に楽しみな方ばかり。

はいっ、自慢させて頂きました!(*^_^*)