ピアノ・・・ツェルニー | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
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ツェルニー練習曲大嫌い!という方も多いです(笑)

お気持ちわかります。ツェルニー先生、沢山書き過ぎました。

練習曲集もリトルピアニスト、30番、40番・・延々延々・・・

やっと一冊終わったと思ったら、又似たような練習曲が延々延々・・・・

そんなに需要があった時代なのですね。相当稼がれたそうです(笑)


練習曲というからには、基本、弾きにくく、それをしつこく反復させる事になります。


反復も2回程度なら良いのですが、2回位ではごまかせてしまいます。

なので、これでもか~~~、と弾きにくい箇所を反復。



そこまで反復すると、音楽的には少しマイナスです。

しかも作曲者の悪意??が反映されてますから尚更ですネ。




これに一昔前の私の時代

ハノン、ツェルニー+「怖い先生」・・・セット。

「毎日100回弾きなさ~い」

ご家庭によっては+「怖いお母様」・・・スペシャルセット
「先生に言われたでしょ!練習しなさ~い!」

悪ノリ大変失礼しました。


目的が筋肉、神経、感覚の形成ですが、この感覚が後回しになります。


ツェルニーが嫌われる原因でもあります。



どうしても「まずきちんと指を動かす事」が最優先されます。

一音一音明確に・・・は大切です。

なのでしっかり指を上げて・・・となります。



けれど、指を高くあげて芯まで落として・・・となると間違いです。

落下力で手が鍵盤に押しつけられ、指が動かず弾けません。

こうして出される音は下部雑音が強く、固く詰まった音になります。

これで強く速く弾かれると、聴く方は拷問です。



当時の楽器や曲風から考えても、そう弾くべきではありません。

煌めく音が織りなす、お洒落で可愛らしい楽しい曲です。


指をきちんと動かせないと何も出来ない為、それが最優先されてしまいます。

この誤解は大きな悲劇につながります。



練習してもしても弾けない、

音楽的に間違っているから美しい世界が思い浮かばない


楽しくないからやめる方がまだ良いです。

ここで無理して頑張ると、感性が壊れ、報われぬ努力に心がかたくなになります。


力任せに、がが~~っとツェルニーを弾く方を見ると心が痛みます。

大変聴き苦しいけれど、その方が頑張った事が解るからです。



この件で先生方を非難するつもりはありません。

これは加減の大変難しい問題です。私自身もそうやって教わり弾いてました。



大切なのは、指先の感覚を磨く事です。

そして弾きにくいのは、何か無理があるという事を知り、原因を考える事です。




指先に神経を集中し一瞬、煌めく様な音を出し、それを掌で慈しむ様に弾く。

言葉で説明は出来ませんが、こうして弾くツェルニーは大変美しく、弾くのが楽しいです。


美しい音を求め、指先の神経を磨いて研ぎ澄まして下さい。

一流の名演奏家のモーツァルトやショパン、ラヴェルなどの美しい音を沢山聴いて下さい。

それを目指して下さい。



よく例に出されますがショパンは、さほど手の強い筋肉がなくても一応は弾けます。

ご年輩の方には、私もツェルニーは用いません。



けれど本当に美しいショパンを弾くには、ツェルニーは必要です。

煌めく音、細やかな動き、にはツェルニーで作られる手が必要です。


きちんと弾ける様になりたければ、是非向き合って頂きたいです。

行き詰まったら無理せず、先生に相談なさって下さい。


これだけは断言できます。

ツェルニーには悩まされましたが、ツェルニーから得た事は大きい!


どうぞ、速く強くではなく、美しいツェルニーを目指して下さい。(*^_^*)