ピアノ・・・インヴェンション実践、序章 | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
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バッハが少々苦手だった生徒さん。

ショパンのワルツやシューベルトの即興曲レベルは頑張れば弾けます。

真面目に練習もしてきて下さいます。


バッハになると左右の手を合わせる事に精一杯。
最初にいらした時、インヴェンションを持ってうちにいらっしゃいました。
かなり練習しても、何度も停止してしまいます。

ご相談の上、プレ・インヴェンションを練習して頂きました。

「バッハ苦手です~」
「皆さん、そうなんですよ~」

他の曲を聴いていると、バッハが苦手な原因は解ります。
とはいえ、今日注意して来週なおせる事ではありません。
紆余曲折を経て、再びインヴェンションに再挑戦する事になりました。


紆余曲折とは以下の事です。

拍子を正しくとり、拍子に徹底的に合わせて弾く事。
どんなに細かい音符の連続でも、拍に合わせる事、流して弾かない事。
8分音符以下の短い音符は、尻餅つかずに通過する様に弾く事。
スラーをきちんと歌い始め、丁寧に歌い終わる事。


何度も書いてきた事ですネ。

これらは要するに「正しい歌い方」の基本です。



正しい歌い方が理解できたところで、片手インヴェンション。

1番を、まず片手ずつ弾きます。

右手、左手それぞれを正しく、できるだけ美しく歌える様に。



ひたすら私と片手連弾です。

相手の私は徹底的に正しく歌って弾きます。

それを聴いて合わせます。


やがて左手を弾いてる時に、所々一緒に右手を歌える様になりました。

そして5回目位で、両手でとても美しく弾けました。


バッハを弾ける様になる事はもちろんです。

目的はこれだけではないのです。



成果は見事に出てきました。

他に練習されているショパンやシューベルトが、がらりと変わってきました。

リズムが大変安定し、丁寧に歌える様になってきました。

どちらかというと表現がやや乏しい方でした。

真面目だけど魅力に欠ける演奏をされる方でした。


それが、のびのび歌える様になりました。

リズムが細かい所まで安定し、それが身に付いた様です。

ミスをすると止まってしまう悪癖も、いつの間にか、なおってます。



これがバッハに取り組んだ方と、避けた方の大きな違いの1つです。

(まだまだあります)

きちんと演奏できる様になりたいなら、バッハは避けられないのですね。



次回は具体的に1番の例をあげて、正しい歌い方の具体例を説明致します。

音楽性は、素質ではなく正しい練習の積重ねで形成されます。

その事が、ご理解頂けると思います。