一番最初、ピアノを習い始めたとき、ほとんどの場合中央の、ド、から始まります。
音符の読み方を覚えつつ、指の番号をおぼえつつ、四分音符を覚えつつ・・・少しずつ音や音符の種類が増え・・・片手ずつ簡単なメロディ、曲になります。2~4小節くらい。
そのころに「なめらかに」を表す龍のヒゲの様な記号、スラーの登場です。懐かしいですね。
ここからが大変・・・まだ何もかも不慣れなのに・・・可愛そうと思いつつ、急に口うるさくなります。
その一つは、出来る限り正確に音符の長さを守ること・・・・1000分の1でも狂わないように!
これはリズム感の基礎の為に大切です。
もう一つは、スラーでくくられた音符の弾き方、歌に例えれば、一息で歌う一つのフレーズです。
フレーズは、何となくでなく、きちんと自分の意思を持って歌い出すことが大切です。
音の大小でなく、きちんと、「こういう風に歌うのだ」という意思を持つこと
何となくふらっと弾き始める・・・はNGです。音が死にます。
そしてフレーズの終わりは、必ず丁寧に!
会話と同じ。美しい声できれいな言葉で話しても、語尾が粗雑であればすべて台無しです。
この2つを、最初から徹底的に何回も言います。
「ほら、最後どすんと弾かない!・・・」「しっかり弾き始めないとわかりません!」
・・・私は業界一優しい先生ですが・・・しつこいのが欠点
でも数回のレッスンで、できなくても、「あ・・・やっちゃった」とご自分で気がつくようになります。
ピアノは一瞬で多くの音が出せる上に音域も広く、オーケストラに匹敵する楽器です。
各パートを美しく丁寧に歌う能力、全体を統括する能力が必要なのです。
右手左手という事でなく、一つの声を両手で受け渡して弾いたり、片手で2人分歌ったり、それが絡み合い・・・どんどん複雑になります。
最初からきちんと歌う事を習慣にしないと、すぐにぐちゃぐちゃになります。
優れた演奏は、細部まで丁寧にきちんと歌われているのです。それが大きな違いです。
中級の生徒さんも、今一度自分の音をきいてゆっくり、練習して下さい。
出来るだけ細かく分解して、確認しながら。
出来るだけ正確に丁寧に、自分の意思で歌い始め、歌い終える。
「先生、私、向いてないのね、全然うまくならないの・・・」と嘆く生徒さんに、冷た~い一言
「がちゃがちゃひいてばかりで言うとおりに練習しないからですよ~♪
・・・・」
「ほら、またドスン 」・・・「あ~~~!
」
お互い気長に頑張りましょうね