ピアノ・・・間違ったハノン練習法 | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
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ピアノの基本練習、基本中の基本のハノン、私も子供の頃から何回も練習させられました。
指の独立の体操の様な物から、音階、アルペジオ、オクターブ・・・その他様々な奏法の基本練習がまとめられています。
全60曲・・・これでもか、これでもか、終わりなき地獄の教本です(不適切な発言、お詫びします!)

あくまで指のトレーニングですが、これをマスターする事はとても大切です。


音大付属高校への進学を考えている中学生とお話する機会がありました。
5歳からずっと一生懸命ピアノを練習してきたそうです。もちろんハノンも全60曲練習したそうです。


そして全60曲を一通り終えた後、先生に言われたそうです。
「これから練習の最初に、一冊全部弾きなさい」・・・・・・
それを真面目に実行しているそうですが、かなり苦痛だそうです。



ハノンの、「はじめに」という箇所を読むと、ふむふむ・・・・確かに書いてあります。

全巻1時間で弾けます。完全に身につけば毎日僅かな時間繰り返すだけでも・・・・云々


確かに理想の練習法かもしれませんが、実際は無理があると思います。



中学生が学校に通いつつ練習にさける時間は、頑張ってもせいぜい1日3~4時間です。


ツェルニー等の練習曲、バッハの練習は欠かせません。モーツァルト等の曲の課題もあるでしょう。
それらも欠かせない大切な練習です。

限られた練習時間でハノンを毎日全部弾くとなれば、当然速いテンポで弾く事になります。
全てのテクニックを常に正しい奏法で速く弾ける様に身につけ、常にそうであらねばならない、というのはわかります。
けれど現実は速く弾くばかりでは、雑になる事が多いのです。

練習はまずゆっくり行う必要があります。
なぜなら指が独立してきちんと脱力できていないと、段々速くなってしまいます。ゆっくり弾けないのです。

ゆっくりがきちんと出来て楽に弾ける様になってから、少しずつテンポをあげます。
テンポに追いつけなかったり、弾いていて違和感があれば、又テンポを落として分解し、原因を捜して修正します。

この練習の時に、自分の感覚、音、に細心の注意を払う習慣をつけなければなりません。
綺麗な音か、音がバラけていないか、指が楽に動いているか、違和感はないか・・・・・


毎日ハノンを弾く事は大切です。でも少しずつで良いのです。
自分の指や手の状態、自分の音はどうなのか・・・・

最後に頼りになるのは自分の感性です。それをしっかり磨いて下さい。