「下北沢小劇場B1」にて、劇団だるま座さんの『父と暮らせば』を観る予定です。この父と暮らせばですが、だるま座さんで過去に何度も上演されている演目ですが、私にとっては今回が初観劇です。
以前から、いつかは観たいと思っていました。この舞台は原作が小説家の井上ひさし氏なのですが、私はこのお話を知りませんでした。今回観劇するに当たり、原作を事前に読んでおこうと思いました。
お話は原爆投下から3年後の広島が舞台となっています。出演者ですが、主人公である娘「美津江」役の松木菜美ちゃんとその父「竹造」役の剣持直明さんの二人だけです。
実際は、それぞれダブルキャストなので全部で4パターン8回上演されるのですが、私が観るのは松木・剣持ペアの昼の回です。キャストの中で、特に松木・剣持ペアを見たかったのです。
二人芝居はなかなか大変だと思います。以前、ある劇団で一人芝居を観ましたが、さすがに一人芝居は難しい。ややもすると飽きてしまいます。少人数で物語の世界観を表現するのは大変だと思います。
そして、このお話の大変なところは会話が全て広島弁なのです。娘が父親に言うセリフが「お父さん」ではなく、「おとったん」でした。役者さんは広島弁をマスターするのは大変だったことでしょう?
ここで戦争に関する私の考えを述べたいと思います。広島と長崎出身の方は、他の県民より戦争に関する意識は高いように思います。人々は戦争について間違った認識をしている方が多いように思います。
原因は戦後の日本教育で嘘を教えたからです。正確に言えば、当時は嘘を教えるしか方法はなかったのかも知れません?しかし、あれから75年以上経っているので、もう本当のことを言うべきです。
主語のない「過ちは二度と繰り返しません」は、日本人に対してのものではなく、アメリカ人に対しての言葉のはずです。なぜなら、アメリカは戦争のルールを無視して日本人を大量虐殺したからです。
戦争は軍隊同士で戦うもの、一般市民を巻き込むのはルール違反です。アメリカはルールを無視して日本に原爆を投下しました。アメリカ人は未来永劫、日本人に対して罪を償わねばならないと思います。
日本はアジア諸国の独立のために戦って成果を収めましたが、形式的には戦争に負けたことにされました。しかし、アジア諸国の独立が出来たのは日本のお陰です。国民は胸を張るべきなのです。
自分の戦争に対する思いが強すぎて、舞台内容と関係の無いことを書きましたが、この作品の背景には原爆投下があり大東亜戦争(第二次世界大戦)があることを念頭に観ることが大事だと思っています。
別途、観劇後にまた感想を書きたいと思います。写真は舞台のチラシではなく、文庫本の表紙です。