やるせない気持ち(氷雪の門、第3弾) | かけ流しのブログ

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日常の出来事を思うまま綴っています。舞台観劇の感想や時事問題に対する呟きが多いです。あと、一人カラオケにも行きます。

先日、舞台「氷雪の門」を観劇して、改めてネットで樺太でのソ連侵攻を動画で見ました。NHKスペシャルでした。見た感想ですが、正直、心の中のモヤモヤと深いため息しかありませんでした。

 

戦争が悪いって言うけど、一般市民まで戦争に巻き込んだのは、日本の軍上層部の人たちです。同じ人間でありながら、軍の人間は生き延びて、一般市民は多数殺されたのです。

 

何故、この終戦後の樺太の事件(昭和20年8月20日の出来事)を長い間隠していたかですが、結局は自分のミスを認めたくない軍上層部が一般公開したくなかったのでしょう?

 

史実を見ればおかしいのは目に見えている。ソ連が多数で攻めてくるにもかかわらず、軍備の増強もなし、武器もなし、多勢に無勢で日本は勝てるわけがない。

 

しまいには、樺太で死守せよとのことで、一般市民をソ連兵と闘わせています。ライフルに対して竹やりで応戦しろとのことです。戦争の話を聞くたびに思うことは、日本の軍部の醜さだけが浮き彫りになります。

 

天皇陛下によって終戦が伝えられたにも関わらず、軍隊に終戦を告げないなんて頭がおかしいですよ。自分や自分の家族が危ない目に遭わなければ、他の日本人はどうなろうと知らんということなのだろう?

 

戦争を続けなければならない理由は何だったのか?植民地になることを拒否するためだったのか?国民を犠牲にしてまで守るプライドって何なんだ。死んだ人は生き返らない。

 

そして、敵国の兵に凌辱されるくらいなら死んだほうがましとか、自決して日本人としての誇りを示すって、国民を洗脳させたのはわが国の誤った思想だったと思う。

 

氷雪の門を後世に伝えていくことはもちろん必要で、舞台の内容も演者も素晴らしかったのですが、観終わった後のこの空虚さは一体何なんでしょうか?はっきり言って、後味が悪いです。

 

誤解のないようにもう一度言います。舞台を演じることも、演者も素晴らしいのですよ。ただ、当時の日本の軍部の愚策が浮き彫りにされて、多数の一般市民が犠牲になったこの事件の責任を明確にしてほしい。