麺に拘り、スープに拘り、具材に拘り、見た目に拘り、香りに拘る宮城県内屈指の行列店。最早ラーメンではなく懐石料理の一品、味覚の芸術と比喩できる一杯。
見た目でも楽しめる塩ラーメン。だしソムリエの作っているスープは煮干しとサバ節の風味に椎茸が加わっている。以前より塩気が抑えられてよりだし感が強くなったこの一杯はラーメンというより懐石料理の味わいに近い。極薄の豚チャーシューと鶏チャーシューもいい塩梅の塩気でスープを邪魔しない。
店主の実家の製麺所で作られている自家製麺は歯ごたえではなくツルツルとのどごしを味わうタイプの細ストレート麺。
2002年の開業以来一番人気のえびワンタン塩。陳皮が入っている複雑な味わいで、噛み応えのあるプリプリのワンタン。
豚肉がとろける豚バラご飯。個人的に本竈はラーメンを大盛にするよりサイドメニューのご飯ものと合わせる方が好き。
卓上に書かれた拘りの数々。率直に言うと、本竈はだしや香りを楽しむ嗜好品的なお店であり、ごく一般的な「ラーメン」を期待して食すと拍子抜けしてしまうかもしれない。尖った味のラーメンとはまた違った賛否両論のあるお店。
店舗外観。
らーめん本竈 岩切本店
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