〜廃墟旅シリーズ vol.1〜 2024.9.4-9.5


一年越しの廃墟探索ということで廃墟仲間のW氏を連れ、茨城各所にドライブに行ってきました(通称廃墟旅シリーズ)。


(前回は高萩の廃村を見に訪れたのですが、取材記録をとっていなかったのでなんと今回が初めての廃墟旅ブログになります。)


というわけで、第一回目のルート

笠間市-茂木町(栃木)-大子町-行方市です。


では、1つずつ紹介していきます。


 1.笠間ブラックマンション


(撮影:村松 2024/09/04)(1/18)

私が高校に入る前からずっと行きたいと思っていた笠間ブラックマンション」。未完成建築廃墟とはいえ外観のインパクトが強く、その姿はまるで砦のようです。

【エントランスと推測される場所】                        (2/18)


当時使われる予定であったであろう木材やセメントなどが入口に積まれていました。
建物自体かなり草に覆われていますが、人間が立ち入った形跡(獣道)がいくつかあります。目の前が道路ですが交通量もそこまで多くない印象で、落ち着いた撮影に挑めそうです。

【1Fで最も印象深かった部屋】                               (3/18)
・ほぼ全ての部屋がガランな感じだが、緑の映えてる感じが非常に好い。
・散乱するDVDとポケモンカード。ブルース・リーなどの所謂格闘系が多い。(4/18)
・当時モノの建設資料が綴じてある。しかしここに描かれていた建物の設計図とブラックマンションを紐付けする情報は掴めず。設計図は一体どこにあるんだろう?(5/18)
・1Fエレベーター前。謎の人物のカラー印刷がガムテープで貼られている(あまりにも気味が悪かったのであえて隠すようにして撮影)。(6/18)
草木に匿われるように姿を見せる螺旋階段。(7/18)
・エントランス横のプレハブ小屋のなかの様子。写真には写っていないですが、ハングルの文字で書かれた契約書らしきものがありました(解読できず)。(8/18)
・有刺鉄線が張り巡らされた廊下の壁。(9/18)
・上から撮影。(10/18)
・建物内部まで侵食してゆく緑。(11/18)
・雰囲気のある螺旋階段。(12/18)
・このような廊下は1、2、3F全て似通っている。(13/18)
・螺旋階段を横からの図。(14/18)


  謎にクオリティ高めな落書き


(15/18)
・とにかくここは落書きのクオリティが、もはや他人のアトリエレベル。他にも幾つか"クオリティ高め"な落書きがあり、ある特定の人物が定期的に訪れているのではないかと思われますが、その人物も公には明かされておらず、真相は謎のまま…。

(16/18)

各部屋所々に置いてあった椅子。椅子にも落書きが施されていた。

恐らく落書きアートをしている人間が休憩するために自前の椅子を用意したのではないかと筆者は思うが、これも


・眺めの良い屋上。建物の隣は墓地であった。(17/18)

・上へ突っ切るように伸びた鉄の棒が散見され、3階に留まらず、4階、5階へと続いたのではと推測される。(18/18)

これにて、「笠間ブラックマンション編」完。
落書きが多い廃墟というより、もはや廃墟化したアトリエにいる気分でした。蒸し暑い夏場には美しい緑が生える廃墟でしたが、冬はどんな姿を見せるのでしょうか。いやぁ…。とても良かった!

 番外編:佐白山トンネル/笠間城跡


茨城を代表する心霊地として有名な笠間城跡
筆者/W君ともにスピリチュアル的なことは何も感じないまま笠間トンネルをくぐり抜け、駐車場へ向かうとそこには、「不倫相手の○○を呪い×してやる!」という内容の紙と大量の釘で打ち付けられたリカちゃん人形が…。個人的には唯一の見所があったと思い面白かったのですが▼
しかし、「他人の呪いがかけられたモノの写真を、果たしてネット上に晒し上げて良いものなのか…?」という倫理観に歯止めが掛かり、写真は載せないことにしましたw(現物は現地にて確認することをおすすめします。いや、おすすめして良いものなのか…?)

 移動

笠間城跡から所要時間約46分、

次の目的地は「茂木温泉ホテルグリーンヒル」です。当初の予定にはなかったものの、旅館のチェックインまでにかなり時間が空いてしまったため、近場で気になったこの廃墟へ寄ってみることにしました。

(引用:GoogleEarth、GoogleMap)


 2.茂木健康温泉 ホテルグリーンヒル


想像以上。めちゃめちゃデカい。

着いてみると、一同ビビりまくりの巨大廃墟がのっそりと佇む。本当にデカいぞ…。なんじゃこりゃ…、
※十分留意したつもりなのですが、写真の枚数が非常に多くなっております。ごめんなさい(>_<) (1/57)

巨大ホテルの前に、教会がありました。初めに教会を訪れることに。
(2/57)

・多少の老朽化は見られるものの、荒らされてる感じはそれほどなく。ここで結婚式を上げた人間もいたであろう。切ないなぁ…。(3/57)

(4/57)
・天井に巨大な蜂の巣。全く気づかなかったが、まだまだ現役のようでした。(5/57)

  入口

・ホワイトボードには「早く解体しろ!近隣住民より 20○年○月○日」という内容の書き込みがありました。(6/57)

・傍にあった事務室。(7/57)
・年代を感じる演歌歌手のポスターたちがお出迎え。
(8/57)

  1F


・奥に見えるのは山積みの椅子。静岡県某所の椅子タワーを連想させる。(9/57)
(10/57)
・宴会場?と思われる。寂しく残るカラオケ用テレビ。(11/57)
・隣は厨房。(12/57)
・このように外れてしまったダクトを見るのは人生で初めてでした。すごい。(13/57)
・このような広い空間が幾つかあり、回るのが大変。(14/57)
・眺めが良い空間も幾つかある。(15/57)
・鏡張りの部屋。(16/57)
・広い空間。入り口が2ヶ所あり、そのうちの一つ。(17/57)
(18/57)
・まるで廃墟とは思えない…。(19/57)
・お食事処。満遍なくガラス戸が割られていて、薄い靴底での探索は大変危険です。(20/57)
(21/57)

  B1F

間違いなく人生で1番怖かったです。とにかく暗いし、懐中電灯1本では心もとないです。

・案内板。しかしこの書き方じゃ、どこに何があるか分からないのでは…?館内図は見当たらず。(22/57)
・奥行きがありかなり怖い。和室があったそうだが、とても2人では行けそうになく、断念。(23/57)
・ここもまた会場だろうか?廃墟探検家としてスピリチュアル的な話は信じない体なのだが、「間違いなく幽霊が集まるとしたら」この地下だったし、とにかく空気が重く、立っているのがかなりしんどかった。
死んだ建物が撤去されずに残る。それは、人間で言う死体の放棄と同じだ。建物の怨念が溜まる空間だと思った。(24/57)

  2F〜RF

ここから一気に写真を載せてしまいます。

・平成バブルみのあるソファ。(25/57)
・2Fの謎の部屋。カートの上に麻雀のセットが置いてあった。(26/57)
・そのまま屋外へ。(27/57)
・目線と同じ高さに山々が見える。(28/57)
(29/57)
(30/57)

  客室

当時のまま残された客室たち

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・"茂木温泉"せんべい(32/57)
・廊下(33/57)
・浴槽(34/57)
(35/57)
・普通に寝れそうなくらい綺麗なベッド。(36/57)
・時折、廃墟にしては綺麗すぎる空間に立ち会う。(37/57)
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(39/57)
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(41/57)
・上階になればなるほど、客室が豪華になってゆく。
(42/57)
・ほぼ全ての窓ガラスが割られていました。もはやここまで来ると狂気を感じますね。にしても景色が良い。(43/57)


  最上階-R-


・ホテルグリーンヒル"gh"の文字。(44/57)
・このホテルでしか眺めることのできない絶景スポット。この絶景ホテルが廃業になってしまったことが、非常に勿体ないと感じます。(45/57)
・向かい側はソーラーパネル発電の土地になっていました。(46/57)
(47/57)

  浴場とその付近


・やはり水源が近いところは黒カビが目立つ。(48/57)
・もしもこの大量の草木が刈り取られたとしたら、一体どんな景色を、湯船に浸かりながら見れたのだろう。(49/57)
・草木に埋もれ自然に帰りつつある露天風呂。(50/57)
・近くの客室(51/57)


  レインボーホール


・最後に巨大なレインボーホールに潜入。椅子や机などが寄せられ、片付けられている。(52/57)
(53/57)
(54/57)
・National製のプロジェクターか照明辺りの機械。当時かなり高かったのでは…。(55/57)
・レインボーホールの全貌。(56/57)


  茂木健康温泉 ホテルグリーンヒル -完-

これにて茂木温泉 ホテルグリーンヒル編終了です。

地下の和室は見れていないものの、この物件の探索は凡そ2時間にも及びました。いやぁ…長かった。しかし見所満載!言うことナシです。


(57/57)

 -宿へ-

今回の宿泊先 笠間にあるぶんぶくの湯 さんへ向かいます。

評価も素晴らしいところで、大変低価格で宿泊出来るところです(私たちは素泊まりでしたが)。


なんと、徒歩10分以内のところにセイコーマートが!

これはかなりありがたい…

(引用:GoogleEarth)


・案内された1番大きい部屋の一角。建物自体は古そうだったが、空調がしっかりしており大変居心地が良かった。


・夜の田舎の雰囲気。虫の鳴き声に囲まれる。
・起床。洗面台の鏡が置き鏡だった。面白い。
・良い景色だ…。まだまだ夏は続きそうだ。

大変素晴らしいお宿でした!!秘湯との事で(貸切状態で初め女湯に招待されたときはビックリしましたがw)、とても良いお湯でした。お肌もツルツルになります。雰囲気がとにかく好きで、蜘蛛などもチラホラいますが旅行マニアのハートにはド直球かもしれません。マニア向けです。※最後に、冷蔵庫がない部屋もございますので宿泊をお考えの方、ご留意を。以上です。ありがとうございます。
後編へ続く