2月6日の参議院文教科学委員会の
傍聴の記録の続きです。
小諸の親の会「はじめのいっぽ」の方
(ながの不登校を考える県民の会メンバー)が
答弁の記録をまとめてくださいました。
傍聴記録その1はこちら
傍聴記録その2はこちら
傍聴記録その3はこちら
私たちは、教育機会確保法について、
賛成でも反対でもなく、
賛成でも反対でもなく、
学んで、考え合っていきたいと思っています。
この記録も、関わる多くの方に
参考にしていただけたらと思います。
※この発言は参議院インターネット中継の
審議カレンダー12月6日の文教科学委員会で聴けます。
◇◆◇参議院文教科学委員会の傍聴記録◇◆◇
続き
◯ 吉良よし子参議院議員(共産党)
・児童生徒の意志の尊重について書かれていて、
子どもを追いつめる心配はないという議論が
されているがどう考えるか。
子どもを追いつめる心配はないという議論が
されているがどう考えるか。
◎ 廣木 克行参考人
お答えします。
不登校の子どもの意志の尊重は
容易なことではありません。
そもそも子どもの意志を知ること自体が
簡単なことではないからです。
容易なことではありません。
そもそも子どもの意志を知ること自体が
簡単なことではないからです。
先に述べた二重の苦悩を抱え、
現在を取り戻す葛藤の中にいる子どもの場合、
その心に関心を持って寄り添う
信頼関係を築けた人にしか
自分の思いを語らないからです。
しかしながら、そういう信頼関係を築ける人が
現在の学校に少ないというのが現実です。
「条文にあるから大丈夫」と言われても、
現実が尊重されるべき意志の理解さえ
難しい現状にあるといわなければなりません。
現在を取り戻す葛藤の中にいる子どもの場合、
その心に関心を持って寄り添う
信頼関係を築けた人にしか
自分の思いを語らないからです。
しかしながら、そういう信頼関係を築ける人が
現在の学校に少ないというのが現実です。
「条文にあるから大丈夫」と言われても、
現実が尊重されるべき意志の理解さえ
難しい現状にあるといわなければなりません。
信頼関係のない人から形式的な意志の確認と、
それに基づく支援は不登校の子どもをさらに傷つけ、
ひきこもり状態を長引かせる可能性が高いことを
改めて強調しておきたいと思います。
それに基づく支援は不登校の子どもをさらに傷つけ、
ひきこもり状態を長引かせる可能性が高いことを
改めて強調しておきたいと思います。
法案では「意志の尊重」という文言は
確かに第三条の四号にあります。
しかしそれは「義務教育の段階における
普通教育に相当する教育を充分に受けていない者」
という国民一般にはなじみの薄い言葉にしか
かかっていません。
この条文の文言に不登校が含まれると
読み取ることができる教員も
決して多くはないと思います。
確かに第三条の四号にあります。
しかしそれは「義務教育の段階における
普通教育に相当する教育を充分に受けていない者」
という国民一般にはなじみの薄い言葉にしか
かかっていません。
この条文の文言に不登校が含まれると
読み取ることができる教員も
決して多くはないと思います。
その一方で、不登校児童生徒に特化した条文を見ると
「意志の尊重」や「意志の把握」という文言は、
一切ありません。
「意志の尊重」や「意志の把握」という文言は、
一切ありません。
以上の事実に照らすとき、
法律の説明に際してその趣旨を
周知徹底していただくことはもちろん重要ですが、
予想される子どもの苦悩を避けるためには、
文言を見ただけで誰にでもその趣旨が伝わるように、
慎重に審議の上、この法案を改めることが
必要だと強く思います。
以上です。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
○●○小諸の「はじめのいっぽ」の方のコメント○●○
法律の説明に際してその趣旨を
周知徹底していただくことはもちろん重要ですが、
予想される子どもの苦悩を避けるためには、
文言を見ただけで誰にでもその趣旨が伝わるように、
慎重に審議の上、この法案を改めることが
必要だと強く思います。
以上です。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
○●○小諸の「はじめのいっぽ」の方のコメント○●○
賛成意見の発言は、ありませんでした。
神本議員、吉良議員の他、
もう一人反対意見を発言した議員のお名前を調べて、
またお知らせします。
神本議員、吉良議員の他、
もう一人反対意見を発言した議員のお名前を調べて、
またお知らせします。
桜井 智恵子参考人も廣木 克行参考人も
学校の現状をつぶさに発言し、
子ども、青年の心を理解することの難しさを
何十年の時間をかけて子どもの声、
青年の声を聴き続けてきた伴走者としての
研究者の発言は、説得力があり、
納得の発言でした。
多くの方々に届けたいという思いが、
2日間の発信になりました。
子ども、青年の心を理解することの難しさを
何十年の時間をかけて子どもの声、
青年の声を聴き続けてきた伴走者としての
研究者の発言は、説得力があり、
納得の発言でした。
多くの方々に届けたいという思いが、
2日間の発信になりました。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
「不登校の数の理解・状態の理解」でなく
「学校から撤退せざるを得なくなった
子どもの心の苦しさ、つらさ、
見捨てられ感、孤立感の理解」を望んで
親の会を立ち上げて10年を超えました。
「学校から撤退せざるを得なくなった
子どもの心の苦しさ、つらさ、
見捨てられ感、孤立感の理解」を望んで
親の会を立ち上げて10年を超えました。