12月7日に教育機会確保法が成立しました。
その前日の12月6日に
参議院文教科学委員会の傍聴に行かれた
小諸の親の会「はじめのいっぽ」の方
(ながの不登校を考える県民の会メンバー)が、
その時の答弁の記録をFBに公開していました。
参考人桜井知恵子さん(大谷大学教授)
廣木克行さん(神戸大学名誉教授)の
委員会での発言をまとめていただいてます。
数回に分けて紹介していきます。
私たちは、教育機会確保法について、
賛成でも反対でもなく、
その前日の12月6日に
参議院文教科学委員会の傍聴に行かれた
小諸の親の会「はじめのいっぽ」の方
(ながの不登校を考える県民の会メンバー)が、
その時の答弁の記録をFBに公開していました。
参考人桜井知恵子さん(大谷大学教授)
廣木克行さん(神戸大学名誉教授)の
委員会での発言をまとめていただいてます。
数回に分けて紹介していきます。
私たちは、教育機会確保法について、
賛成でも反対でもなく、
学んで、考え合っていきたいと思っています。
この記録も、関わる多くの方に
参考にしていただけたらと思います。
※この発言は参議院インターネット中継の
審議カレンダー12月6日の文教科学委員会で聴けます。
◇◆◇参議院文教科学委員会の傍聴記録◇◆◇
◯ 神本美恵子議員
・今の学校環境の課題について
◎ 桜井智恵子参考人
桜井智恵子でございます。
意見を述べさせていただける機会、ありがとうございます。
意見を述べさせていただける機会、ありがとうございます。
申し上げます。
学校における環境の整備のために、
課題は明確に認識されているのでしょうか?
新しい取り組みをどんどん乗せていく方向には
なっていないでしょうか?
学校における環境の整備のために、
課題は明確に認識されているのでしょうか?
新しい取り組みをどんどん乗せていく方向には
なっていないでしょうか?
本法案の問題の一つは、
法案の作り方だと思われます。
基本理念では、不登校児童生徒の
状況に応じた必要な支援とされ、
学校の機能不全を子どもの支援に
すり替えようとしています。
フリースクールを多様な学習活動の場と
認めるとしながら、
子どもを排除している環境の整備、
学校それ自体を多種多様な子どもたちが
暮らす場として改善する視点がありません。
法案の作り方だと思われます。
基本理念では、不登校児童生徒の
状況に応じた必要な支援とされ、
学校の機能不全を子どもの支援に
すり替えようとしています。
フリースクールを多様な学習活動の場と
認めるとしながら、
子どもを排除している環境の整備、
学校それ自体を多種多様な子どもたちが
暮らす場として改善する視点がありません。
一方で、責任の主体として「自己を律し成果を」
という昨今の教育行政が持つ自己責任論は、
労働施策の不備と連なり、
若い人たちを中心に大変生きづらくさせています。
という昨今の教育行政が持つ自己責任論は、
労働施策の不備と連なり、
若い人たちを中心に大変生きづらくさせています。
二つ目は、フリースクールでも
自宅でもどこを選んでも、
子どもが現状の厳しいハイパーな
緊張した教育から撤退する道は
制度上皆無になる点です。
もう逃げ場がなくなるということになります。
自宅でもどこを選んでも、
子どもが現状の厳しいハイパーな
緊張した教育から撤退する道は
制度上皆無になる点です。
もう逃げ場がなくなるということになります。
現在教職員も子どもも保護者もみな余裕がなく、
学校はとても不幸にされています。
戦後始まって以来ぐらいきつくされています。
全国学力調査の点数アップ、
ついこの間記者の報告も
明らかになってきたわけですけれども、
その研修などで現場自体は、
どんどん自主規制を強めています。
文科省が直接指導するというよりも、
現場が自分たちで非常に厳しくしていっている
という状況、その多忙さが大きな要因です。
子どもたちを受けとめる時間や発想も、
もうどんどんなくなっています。
学校はとても不幸にされています。
戦後始まって以来ぐらいきつくされています。
全国学力調査の点数アップ、
ついこの間記者の報告も
明らかになってきたわけですけれども、
その研修などで現場自体は、
どんどん自主規制を強めています。
文科省が直接指導するというよりも、
現場が自分たちで非常に厳しくしていっている
という状況、その多忙さが大きな要因です。
子どもたちを受けとめる時間や発想も、
もうどんどんなくなっています。
不登校の子どもは、学校でさまざまな困難で傷つき、
しばらく休むことを余儀なくされます。
戻ろうという気持ちがたとえあったとしても、
学力向上で全力疾走している学校や教室は
受け入れる雰囲気はありません。
先生方は、そう思っていたとしても奪われています。
不登校の子どもだけでなく、
学校に来ている子どもや教職員や親も追いつめられて、
かかわる者みなが不幸になって、
学校生活を送っているのです。
世界の中では、大変評判の悪い
日本の学校になっています。
しばらく休むことを余儀なくされます。
戻ろうという気持ちがたとえあったとしても、
学力向上で全力疾走している学校や教室は
受け入れる雰囲気はありません。
先生方は、そう思っていたとしても奪われています。
不登校の子どもだけでなく、
学校に来ている子どもや教職員や親も追いつめられて、
かかわる者みなが不幸になって、
学校生活を送っているのです。
世界の中では、大変評判の悪い
日本の学校になっています。
余裕のない学校で、いじめ対応でも教職員は、
質のよい働きかけを行うことができません。
質のよい働きかけを行うことができません。
2011年10月11日の大津の自死の事件の後、
公的第三者機関として大津でも現場に関わり、
奈良の橿原市でも現場にかかわってまいりましたが、
いじめ防止対策法案によって
多くの自治体では業務が増えた分、
子どもの気持ちを聴く時間が奪われています。
公的第三者機関として大津でも現場に関わり、
奈良の橿原市でも現場にかかわってまいりましたが、
いじめ防止対策法案によって
多くの自治体では業務が増えた分、
子どもの気持ちを聴く時間が奪われています。
学校における環境の整備とは、
これ以上取り組みを上乗せすることではありません。
むしろ減らすことです。
余裕なしに安心な人間関係は、生まれません。
以上です。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
○●○小諸の「はじめのいっぽ」の方のコメント○●○
これ以上取り組みを上乗せすることではありません。
むしろ減らすことです。
余裕なしに安心な人間関係は、生まれません。
以上です。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
○●○小諸の「はじめのいっぽ」の方のコメント○●○
桜井智恵子参考人は、ハードの面で
子ども、教職員、親が置かれている生きづらさと、
現在の学校が安心して過ごせる環境にしていく視点と
上乗せするのでなく減らすことだと
わかりやすく発言しておられました。
納得しながら聴きました。
子ども、教職員、親が置かれている生きづらさと、
現在の学校が安心して過ごせる環境にしていく視点と
上乗せするのでなく減らすことだと
わかりやすく発言しておられました。
納得しながら聴きました。
学力というけれど、文科省の学力調査は、
点数学力調査です。
躍起になって点数をあげて、全国1位の秋田県は、
不登校も全国1位になったそうです。
点数学力調査です。
躍起になって点数をあげて、全国1位の秋田県は、
不登校も全国1位になったそうです。
次回は、「国の行う調査研究について」
桜井智恵子参考人の発言をアップします。
桜井智恵子参考人の発言をアップします。
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