こんにちは、あやです。

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

前回は「子どもの適切なサポートに必要なこと」についてお伝えしました。

https://ameblo.jp/oyakodeasobu/entry-12483971028.html

 

今回は、「幼児期に育てる非認知能力(EQ)の重要性」についてお伝えします。

 

 

みなさんはIQとEQってきいたことありますか?

 

おそらく、IQはよく耳にする言葉なのかなと思います。

 

簡単に説明すると、

 

IQとは認知能力のことで、学力テストなどで知ることのできる、目に見える力のこと

 

EQとは非認知能力のことで、自制心・やり抜く力など目には見えない力のこと

 

 

なんです。

 

 

ではなぜ幼児期に非認知能力を育てることが重要なのでしょうか。

 

非認知能力とは、やり抜く力、忍耐力や社会性があって、意欲的である

 

というような人間の性格的なものあるいは気質的なものを示していています。

 

 

これは一般的に「生きる力」と呼ばれています。

 

 

幼児期にこれを育てておくと、その後成長してからもずっとこの力は続いていきます。

 

だから、幼児期に非認知能力を育てることが大切なんです。

 

 

幼児期における非認知能力の教育の重要性を示した実験を紹介します。

 

1960年代、「ペリー就学前プロジェクト」という実験がミシガン州で低所得のアフリカ系58世帯の子どもを対象に30週間行われました。

 

就学前の幼児に対して、午前中に毎日2時間半ずつ教室での授業、さらに週1回教師が各家庭を訪問し90分間指導。

内容は、子どもの年齢と能力によって調整され、非認知能力を育てることに重点をおき、子どもの自発性を大切にする活動を中心としました。

教師は子どもが自分で考えた遊びを実践し、毎日復習するよう促し、復習は集団で行い、子どもたちに重要な社会的スキルを教えました。

 

そして、この教育を受けた子どもと、そうでない子どもを40歳まで追跡調査しとています。

 

結果は、

 

教育を受けた子どもは、受けなかった子どもよりも学力検査の成績がよく、特別支援の対象者が少なく、収入が多く、持ち家率が高く、生活保護受給者や逮捕者率が低かったそうです。

 

つまり、幼児期の非認知能力の教育が子どもの自立と自律を促す重要なものであるということが分かります。

 

 

また、同じく1960年代にスタンフォード大学のウォルター・ミシェル博士の行った、「マシュマロテスト」という実験があります。

 

4歳の子ども(186名)を何もない部屋に招き、おいしそうなマシュマロを目の前に一つ置きます。

 

そして「このマシュマロはあなたにあげます。もし私が戻ってくる15分間の間食べるのを我慢できたら、もう一つマシュマロをあげます。

でも、食べてしまったら2つめはないよ」と告げて部屋を出るというもの。

 

子どもたちは目の前のマシュマロを見ながら葛藤し、実際に我慢ができた子どもは3分の1ほど。

そして、この我慢できた子どもとそうでない子どもの追跡調査を行いました。

 

すると、我慢できた子どもは、学校で「優秀」と評価される人が相対的に多く、大学進学適性試験(SAT)が平均で210点も高いことが分かったんです。

さらに、この我慢強さ、すなわち自制心の強さは生涯にわたって続くことがわかり、将来の社会的成功に大きくつながることが判明したそうです。

 

つまり、幼児期に非認知能力を育てておくことは、子どもの自立と自律を促し、自分らしく幸せに生きる原動力となり、生涯にわたって子ども自身を支えるということだと思います。

 

 

どちらも1960年代に実験が行われていますが、その後の40年近い追跡調査を必要としています。

このため、最終的な結果が出たのが2000年代に入ってきた最近なんです。

 

非認知能力の中でも特に、「やり抜く力」が重要と言われています。

 

みなさんは、どう感じますか?

 

 

次回は「やり抜く力が強い子どもとは?」についてお伝えします。

https://ameblo.jp/oyakodeasobu/entry-12485000997.html

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

今日もみなさんが笑顔で過ごせますように。