当時、ローマにおいて同じ時期に出現したミトラ教、原始キリスト教、キリスト教の関係性について、私と同じような着目点を持った研究者が1959年ヨーロッパに居たのです。
ミトラス教
マルタン・フェルマースレン
山本書店 1973
Marten J.Vermaseren
Mithras de Geheimzinnige God 1959
[訳]小川英雄
研究者の見解一部抜粋
ミトラス教がローマに出現した時期とキリスト教がローマに出現した時期があまりにも近すぎる。こんな近似をいつまでも放っておけるものじゃない。エッセネ派や死海文書をめぐる原始キリスト教研究が一段落ちつけば、いよいよミトラ信仰とは何だったかということが気になるはずなのだ。
抜粋おわり
0445夜 『ミトラス教』 マルタン・フェルマースレン − 松岡正剛の千夜千冊 (isis.ne.jp)
ミトラ信仰とは何か
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キリスト教のパクリを批判しているのではなく問題提議です
要するにマルタン・フェルマ―スレンの着目点(疑問点)とは、実際、当時のローマにおいて同じ時期に出現していた宗教は、キリスト教とミトラス教(ミトラ教)であるのにも関わらず、アカデミズムの世界史ではミトラス教の存在が消えてしまっている。
そしてマルタン・フェルマ―スレンは、エッセネ派の死海文書に繋がる原始キリスト教を絡めて、カトリックキリスト教の存在とミトラ教の存在という三つの宗教のローマ内における相関関係について着目しているのだ。
それで私は、以前のブログ 痛い箇所と向き合うべきです の中で、こんな内容を書きました。
ブログから断片的に抜粋
>アカデミズムの世界史に、ローマ皇帝ネロによるキリスト教のローマ帝国大迫害時代というのがあります。この歴史は一般的に疑う余地のない不動の真実であるかのようにされてますが、これは当時のタルムードユダヤ闇の権力が偽造した嘘の歴史であったと私は見ています。
> その理由ですが、紀元後まもなくして、当時一世を風靡していたミトラ教、そして原始キリスト教がキリスト教徒(実はキリスト教徒を装ったタルムードアーリマン)によって大迫害を受け、事実上、原始キリスト教とミトラ教は人類史から消えました。これは本当の話です。