私は顕進氏の動画を見ていませんので、彼のスピーチは直接聞いていませんが「恩寵と感性」のブログに顕進氏のスピーチに関して書かれていたのでそれに目を通してみました。そこで今回の彼のスピーチ内容に関してちょっとウンチクを述べたいと思います。
「恩寵と感性」のブログから、顕進氏が語ったとされるポイントとなる内容を二つ抜粋
カテゴリー1
>インタビューの中で第二次世界大戦後のヨーロッパと
日本の戦後処理の成功例が語られていますが
崩壊して焦土となった国がなぜ驚異的な復興に成功した
かと言うと文顕進会長は「自由と人権を中心とした神的
価値観で復興が行われたからだ」というのです
カテゴリー2
>また朝鮮民族にとっては共通の価値観になる「弘益人間」という「利益を広く万民に与える」という思想を提唱し「為に生きる」この考えを南北統一の基本的精神の中心に置くべきだとも強調しています
抜粋おわり
世界平和運動家でありながら軍事産業に携わる資本主義
者グローバリストの文顕進氏を私はこれまで幾度となく
批判してきました。ですので読者はもう私の彼に対する
批判など飽き飽きしているでしょうから、今回は彼に向
けての批判記事というよりも、威風堂々と臆面もなく神
の理想を資本主義経済と融合させてしまう、文顕進氏の
考え方について考察してみたいと思う。
顕進氏が、神の理想世界を資本主義経済と融合させて考えられる理由は、あくまでも人が主体であり、経済システムは対象であるのだから、人が神を中心とする哲学
を持って為に生きる精神で事にあたれば、経済発展を前提にする資本主義経済であっても問題なく上手く機能すると信じているからです。理屈としては間違ではありません。
社会経済を活発化させ、資本主義を発展に導く裏話し。
エネルギー、医療という基幹産業において本物の技術と
ノウハウを隠蔽することです。それが社会経済を活発化
させ、資本主義を発展に導きます。なぜなら基幹産業の
傘下にある産業ピラミッド構造が複雑多岐に渡って枝葉
的な産業が無数に創出できることになるからです。
これが社会経済の規模を拡大し、莫大な利益を生み、経
済発展を促し、資本主義世界を発展させて行きます。日
本もヨーロッパも戦後の驚異的な経済復興と経済発展の
裏側にはこういう側面があります。
では、エネルギー、医療という基幹産業において本物の
技術とノウハウがこれから世に出たらどうなるでしょう
か?たとえば、フリーエネルギーを各自が無料で自由に
使えるようになれば、莫大な資本を集めるオイルビジネ
スは淘汰され、原子力機構は消え、東京電力が潰れ、そ
の傘下にあるインフラ関係の全ての中小企業は消滅しま
す。あるいは真の予防医学と生活習慣病の治療が社会に
根付けば、医療機器や製薬会社などかなりの医療関係の
企業が淘汰されます。それだけで資本市場はかなり縮小
します。
そうなれば世界市民の暮らしぶりはどう変わるでしょう
か? 労働の切り売りから解放されて、人の生き方は
まったく様変わりするでしょう。
関心がある方はこのブログをお読みください。
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問題なのは、莫大な利益を生む肥大化した今の産業ピラミッド構造に強固な既得権益が生まれてしまい、それを要人が手放さない事なのです。
抜粋した上のカテゴリー1・2の内容を威風堂々と臆面
もなく大上段から語る顕進氏の頭の中は、こういう内容
は微塵も無いでしょう。
ですから、神の理想世界を資本主義経済と融合させてし
まう顕進氏の考え方は、完全な時代遅れであります。そ
して百歩譲って仮に資本家や経営者が「為に生きる」精
神を受け入れても、必ず市場原理のシステムに引きずら
れて元の木阿弥になるのは火を見るより明らかです。為
に生きるという掛け声だけで終わります。
彼の主張が的を突いた真実であると思いますか?もし読者が彼の主張を真実であると思うのならば、大変失礼ではありますが、その方は物事を実に表面的にしか捉えられない人だと思います。