LEKIストック/Venom Vario Sの修理 | 滑り屋本舗 ☆ 雪がある限りはSKIに行こか~♪

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Skiは「おバカ」、機械モンは「おタク」、文書表現能力は「ナッシング」のワタクシが
日々の出来事をユル~く綴ってます。
参考になるようなネタは皆無なので、『アホやね~♪』とか『ぷぷぷぷっ!』 と笑い
飛ばしながら読んでちょーだいませ。

このストックを使い始めてから約10年程が経つのですが、これまで「都合3回ばかり」修理をしてきております。
修理の内容、ちうか、トラブルの原因は 『 回転式ロック機構 』 を有するストックに共通のもので、Lekiの場合「トレッキング・ポール」でも結構な割合で発生しているようですネ。

【原因+その理由と対応策】
◇其之壱

 ロック機構を構成している2つのパーツのうち「赤い方(プラグ)」のネジ山がバカになり、空回りを起こす
 必要以上にキツく締め上げるのが原因とのこと
 ※青い方のパーツを原因としたトラブルは、某ショップさんいわく「理論上生じない」とのこと

コチラ、一番緩んだ状態

片や、一番締まった状態☆青パーツが広がってます

○対応策
 「力業」で伸縮側シャフトを引き抜いて、赤パーツを交換


・・・・・・・・・・・・・・・

◇其之弐
 ロック機構の土台が伸縮側シャフトからスッポリ抜けて「固定側シャフトの内部に置き去り」にされる
 土台を止めている接着剤の経年劣化が原因で剥がれてしまう(概ね、使用から3~5年程度で発生し始める)

コレが「問題」の土台部分

○対応策
 伸縮側シャフトのエンド部分に「アロンアルファ」を塗ってから、置き去りになっとる土台に軽く差し込む
 ※即ち、土台の仮固定を施す
 その後、伸縮側シャフトを回転させてロックを緩める(アロンの塗り過ぎは禁物きんもつ~♪)

こ~んな感じでェ「仮止め」する訳です


----ほし1----ほし1----ほし1----ほし1----



ワタクシが経験した現象は3回とも上記の「其之弐」。
うち、2回については書き示したとおりの対応策で事なきを得ましたが、直近の1回については「アロン対策」が効きませんでした。
 ⇒置き去りにされた土台部分が余りにも強く固着されてしまい、対策を3回試したものの救助できず
 ⇒土台の金属部分は若干テーパー状で 『 メスのスプライン 』 が切ってあるものの、正直「意味を成していない」感じ
 ⇒スプラインは「車のドライブシャフト」にも見られるよう、雌雄(凸と凹)があって初めて噛み合うもの
 ⇒伸縮側シャフト内側にそうした加工は見当たらず、ちうか、ウエットカーボンにスプライン加工できる筈ナシ


ただこの時は、幸いにも伸縮側シャフトが固定側シャフトの一番奥まで来ていたため(即ち、ストックが一番短くなった状態)、グリップを引き抜いたらロック機構部分を拝めることができたので、青パーツもろとも 『 ドリルで破壊して 』 引き抜きましたケドね(笑。






で、今回行った補修は、ワタクシ的には初めてとなる「其之壱」対策。
前述のとおり、直近の修理で青・赤パーツの双方を交換したのですが、その際、赤パーツの装着を 『 思い切りしくじった(※)』 のが原因と読んでいます。
 ※赤パーツには予め「切れ込みが入ってる」ハズなんですが確認がとれんかった(「え?」って感じでマジで焦った)
  まあ、ソコでじっくりと観察すれば良かったんやけどサ(マイナスドライバーでコジれば判明できたハズ>反省)
 ※で、カッターで切ったら見事なまでに「真っ二つ」に分離☆切れ込みが入っていた反対側に刃をたてた模様>アホ

仕方ないんでネジにあてがってから「裁縫絹糸」で一重巻きにし、アロンで補強-ちう手段に訴えてます。(最悪や!)

これで「初期固定」は上手くいったんですヨ。←「ふぅ、何とか上手くいったね」と思ったサ(大甘;


ホイデ、「そろそろサマースキーに向けて長さを再調整しときましょうかね」と、後日になってシャフトを緩めてみたトコロ、まあ 『 どこまでもクルクルと手応えなく回ってくれる 』 訳でして、、、、、

コラ、あかん…、やってもーたなワシ……
ちう感じ(大汗;。

その瞬間、
力業で伸縮側シャフトを抜くことを覚悟したのですガ!!、いざ抜こうにも「全くもって微動だにせず」って案配やったんです(※)。
 ※シャフト内の引きずり抵抗を軽減するため浸透潤滑剤(ワコーズの「ラスペネ」)を流し込んでやっても駄目
 ※同様に、グリップを万力で挟み込んで「ふんぬぅぅぅぅぅ!!」と頑張ってみてもビクともせず!!
 ※おまけに「ロックパーツが今留まってるあたり」はドリルが全く届かない位置ときたもんだ(即ち、破壊不可)






うーん、うーんと思い悩んだあげく、今回は緊急避難的(?)、やむを得ず(?) 『 禁断 』 の修理を実行することに☆その内容について、順だって紹介していきまーす♪。

➀固定側シャフト内でロックパーツが鎮座なさっている位置を正確に特定
 もう片方の伸縮側シャフトを用いて計測しガムテープでマーキング
 具体にはロックパーツを構成しているネジ頭にカブらない位置としました

先ずはグリップを抜いて~♪(お陰サンで、グリップの「煮込み抜き」もお手のモン>笑)

はい!、こんな感じで位置決め~♪


②鉄ノコで固定側シャフトを切断しロックパーツのエンド部分とご対面

この時点で伸縮側シャフトもカットしちゃいましたー!


③青パーツが動かないようにプライヤーで挟み込んで伸縮側シャフトを回して緩める
 実際には対応しきれなかったんで(笑、今回もドリルで赤・青パーツを破壊←まったく、何やってんだか
 これで、何とか伸縮側シャフトを救出(引き抜く)することができました!!!。(ああ、バンザイ!)

赤パーツの残骸に「裁縫絹糸」巻いてあるんが見て取れます


④伸縮側シャフトからロックパーツ台座を引き剥がし、かつ、シャフト自体もカット!
 シャフトをカットしたのは、固定側シャフトを再接続する際の「補強継ぎ手」として使うため
 切断は「双方の突き出し量(被せ量?)」を考慮し、115cmいう印字の部分で実施
 ⇒直近の修理で、既に先端側を45mmカット済なんで抵抗ナッシン!!(笑
 ⇒固定側シャフトもグリップエンド側を25mmカットしてるんで、新たなカットへの抵抗もゼロ!!(爆
 ⇒製品版の状態から 『 全体で70mm短くなってる 』 案配(SL競技用なんで元々が長い)
 ⇒実際の使用にあたっては100cm表示で「93cm」、105cm表示で「98cm」ちう感じになりんす

カットした位置ね!


⑤ロックパーツ土台を再度伸縮側シャフトに挿入
 赤・青パーツは「再調達」しました
 なお、土台の固定には「ワタクシ的すぺさる」な独自手法を用いておりまーす
A:土台の固定
接着材はProショップの修理でも使われるアロンアルファ(Gelタイプがお勧めとのことやけど、ワタクシは通常版)

-以下が「すぺさる」-
先にも申し上げたように土台は「若干テーパー状」になっており、カーボンシャフト内壁と密着しきれないことから、土台を挿入した際の先端部にあたるシャフト位置にドリルで穴を開け、そこからアロンを追加補充(開口部までヒタヒタに浸るよう、数回に分けて繰り返すのがコツ)

アロンが固まりきった後「最強の金属接着剤:GM8300」でドリル開口部までガッツリ埋め戻し&完全硬化後ヤスリで整形


B:イモネジを用いた補強
4mmφのイモネジ(ホーローネジ)にて補強固定
イモネジは片側2本ずつ、各々が干渉しないよう(土台内でハチ合わないよう)「オフセット」させて打ちこんでます
(ネジ山は切らず&埋め切らず)
(埋め切ると「土台を貫通しそう」やったんで、頭が飛び出す格好で固定)
完全硬化後、飛び出していたイモネジと、その周囲を盛ったGM8300をヤスリで整形

GM8300の盛りがバッチィのはご容赦(爆

その「拡大」

ヤスリで整形して伸縮側シャフトの加工は終~了~☆



C:ロックパーツ・ストッパーの追加装備
切断した固定用シャフトからロックパーツをジックリ眺めた時、ロックパーツが上下に動くためのガイドとなっているネジの頭部分が「青パーツに思い切り食い込んでいる」のを視認したのですが、この状況を再発させると今回と同様 『 完全固着&力業で引き抜けない 』 状況をもたらすように思えたので、食い込み防止策として「ワッシャー」を画像の位置に追加装備しました

うん!、思いっ切り「メリ込んで」ますね~♪

コチラが対策後


これにより、ネジの頭部分が青パーツに食い込むことが防げますし、また、ロックをする際にもノーマルの状況より早い段階(締め付けトルクが弱い段階)で長さを固定できるように思います←装着にあたっては、ニッパーで1カ所切れ込みを入れてから押し込み



⑥固定側シャフトの再構築
上記「④」で切り出したカーボン&ケブラーシャフトを使用、石突き側の突き出し量は「30mm」でセット
当然、グリップ側の差し込み量は、その残りの長さとなりまーす(即ち「適当」)
カーボンとアルミいう異素材同士の接着ゆえ、金属用の「GM8300」ではなく「セメダイン/Super-X」を使用
各々の差し込み部分を補強するため、接合境界線の前後部分を「リベット」にて固定
 ◇グリップ側:シャフトの両サイドに2カ所ずつ+フロント&リヤに1カ所
 ◇石突き側:シャフトの両サイドに2カ所ずつ(上記のリベットより太いヤツ)

固定側は施工済
セット状態でリベット穴を開けるためカーボンシャフトにも既に穴が開いてます


⑦重量バランスを取るため「無事なもう片方」にも全く同じ加工を実施!!!←作業自体は同時進行だわさ

⑧固定側シャフトの再塗装
ここまでの作業に併せ「左右長完全シンメトリー化」に向けた細かい作業を実施中、表面の塗料(注:実際にはラッピングシート)にダメージが入り見た目が悪くなってしまったので、この機会を捉えて実施
ベースカラーを黒&アクセントカラーを蛍光オレンジ-ちう感じで仕上げました!!

白でベースを吹いてから、蛍光オレンジを上乗せ~☆

重さはともかく、長さは「シンメトリ化」させてます~♪

黒を重ねて、シャフトをSETしてみました~♪

105cm表示で固定なんで「98cm仕様」っスね

近撮:塗装のエエ加減さには目ェ瞑って下され(笑
黒は1回塗りで良かったカモ(3回塗りなんでブ厚すぎた感じ)







これをもって完全ふっかぁ~つ!!!。


見た目は悪くなりましたが、将来、中古品として売りに出す予定は全くないので問題ありません。←定価4諭吉ほどするお高いブツなんで「安く譲りたくない」ちうんがホンネ(笑

ケブラー繊維で補強されたカーボンシャフト(※)の強度や、使用時に手に伝わってくる剛性感は「他メーカー製品の追従を許さない」ところかと思っていますし、カーボンシャフトの耐久性自体も高いので、下記の状況に陥らない限りは使い続けていく所存です☆はい!!!!。
 ※これまで使ってきたカーボンストックで、ケブラー補強が入っていたのは「Swixのコブラ」と「ICE/USA」のみ
 ※コブラはレーサーに追突されて折れちゃいましたが、ICEは頑丈で「その役目を全うするまで」キズ1つ付かず
 ※某ショップさんいわく、Venomの耐久性は固定側シャフトが破損しない限り「半永久的」なんだそうな
 ※シャフト最大径は14mmですが肉厚は「最大3mm」☆これは他メーカー製品の「ほぼ倍」の規格(なので重い訳)



【今回修理したVenom Vario Sとのお別れタイミング】
➀固定側シャフトの折れ(材質:アルミ)

 スペアとなる補修パーツがない&折れたパイプを強度面も含めて再生させる腕・自信もない
 反面、伸縮側カーボンシャフトはスペアパーツの設定があるようです

②ロックシステム「空回り」の再発
 今回、固定側シャフトの主要部分を切断した修理を行ったので「これを再度行う気概」はない
 なお、土台は 『 絶対抜けない加工 』 を施したので、其之弐のトラブルは今後発生しない(ハズ)

・・・・・・・・・・・・・・・

あ?、ちょっと待てよ。


内外径が同じパイプであれば固定側シャフトをフル・コンバートすることが可能 やんか!。←う~ん、スバらしい!!


そしたら、ワタクシ的好みの素材「超々ジュラルミン」や「チタン」も使い放題やし、間違いなく世界で唯一の存在となるストックを作れるやんなぁ♡♡♡。
 ⇒超々ジュラルミンやチタンは高価やけど、それでも新品に改めるよりは確実に安上がり(うん!、コレやな)
 ⇒シャフトの色やステッカーも「独自路線」イケるしな(「目立ってナンボ」のワタクシ的には、も、さいこー!)

ちうコトで、
今回の修理において、この「Venom Vario S」ちうストックの将来的な発展性(野望?)を見いだせたワタクシですけれドモ、、、

フル・コンバートちう「最終手段」にすがるような事態を招くまでの間は、長さを調整する際に締めすぎることのないよう細心の注意を心がけることにします!!!。(締め込んでいって、軽く抵抗がかかったら(クリック感が出たら)ソコで止めときますワ☆)



じゃ、今日はこんなトコでっっ!!
またお会いしましょ、しーはいるっっっっ!!!!



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