かの「佐久:翁」より食べログでの評価が高い店を相方が見つけ出したので、スーパーTURUYAでの定期的(?)買い出しを兼ねて突撃してみました-!。
口コミ等を確認すると、どうやら数量限定の 『 水萌そば+手碾そばセット 』 なるものが定番らしく、かつ、それがイチオシとの事だったので、前日あたりから「喰いっぱぐれる事があってはならない!」と気合いを入れまくり(爆、訪問当日は11:30の開店に間に合うよう高速を使って現地とーちゃく☆おかげサンで2番目の来客者となれました~♪。←美味い蕎麦となると目の色が変わるワタクシ
暖簾をくぐると女将さんが出迎えてくれ、入り口から突き当たった座敷部屋をあてがってくれました。部屋は四畳半で4人掛けと2人掛けの卓袱台いう構成、中央の半畳部分が囲炉裏っぽい造りになっていたので茶室としても使うのかな?ってカンジでしたね。←掘り炬燵では無さそうだったし>笑
着席と同時に冷たいそば茶とお手ふきがスッと出てきたので、こちらも負けんとばかりに(?)、予定していたセットをオーダー。(ウチらの後の方々も、同じモン頼んでました)
その直後、バイトのお姉さんが此処ん家の「お通し」とされる蕎麦の芽のスプラウトと胡瓜を持って来ました。スプラウトには塩が振ってありましたが、食感や味はかいわれ大根と大差ない感じで蕎麦の味や香りはしません。←アタリマエなんかも知れませんけど、蕎麦のは初めて食しました
胡瓜は「塩もみ」かと思いましたが、若干の酸味もあったので発酵もしてるんかな?と感じさせる味わいじでしたね。
すると、お通しを食べ終わるのをまるで見計らっていたかのように「通称:蕎麦喰いセット」が運ばれてきました。
このセットの特徴としては、水萌と手碾の各々で「つゆも薬味も専用になる」トコロ☆いわば専属のつゆと薬味が出てきて&女将さんから指南される喰い方を皆が踏襲する事でしょーか?。←ワタクシ的蕎麦喰い史上「お初」ですわ
⇒水萌:コップに汲まれた浅間山湧水、雪塩(宮古島天然塩)、薄口つゆ(出汁はマグロぶし)+辛味大根
⇒石碾:濃口つゆ、ネギ+辛味大根
⇒とりわけ水萌は「喰う順番にかかる指南」がもれなく付きます(笑)
その後約5分程度で、いよいよ待望の蕎麦出てくる。
水萌にしても石碾にしても通常店の4~5倍の太さがあろうかと思われる蕎麦は、これが 『 噛んで味わう蕎麦 』 であることを強烈に物語っているかのよう。と同時に、粗挽全粒粉を主張するかのよう蕎麦の表面は何れもゴツゴツしておりエッジのシャープさは微塵もありませんし、混じりっけナシの蕎麦粉100%を代表するブツ切れ状態!。
いうなれば「野趣溢れる」とか「強面」という言葉がピッタリくるような佇まいの蕎麦とでも申しましょうか?、 『 これは只者では無い 』 と真っ先に感じました。(蕎麦の香りも濃厚)
真っ先にワタクシの喰い方である「そのまま」からイカせてもらいます!。
ふむ、甘いね&噛んでからの味わいも口いっぱいに広がるわ。←この時点では無庵やよし木と大差なしってトコロ
※ただ、水萌の方が明らかに「繊細な蕎麦」「脚が速そう」である事が伝わってきたので、ソチラから食することにしました
では、いよいよ女将さんの指南どおりの手順に則り、
先ずは浅間山湧水に浸して食す!。
うわぁ!、何て繊細な味わい!!、くどくない甘さを伴いながら湧水と一体化する感覚は絶妙としか言いようがありません!。
次に雪塩をチョイと付けて食す!。
おぉう!、繊細な中にも甘さがググッと引き立ち、蕎麦の香りも口の中で「ふわっ」と広がりますー!。
次に辛味大根を加えたつゆに浸して食す!。
わはぁ!、こりゃー旨い!!☆鮪だしつゆとのマッチングも最高だわさ!。
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端の人から見れば「もっとゆっくり味わえや」いうツッコミを頂戴するほど、休む間もなく箸を進めましたが、この水萌は 『 蕎麦ってこんなにも繊細で懐が深いモンだったんだ-! 』 いう新たな発見をもたらせてくれたので、端の人、ソコはお許し下されぃ☆。(実際、こういう類いの蕎麦には一度も出会ってなかったんで箸が止まらない)
次に石碾を、
先ずは浅間山湧水に浸して食す!。(これは女将さんの指南ナッシン)
むぅ、こ、こりは旨いよぉ!。
蕎麦の存在が口の中で「パァァァァ!」と引き立ちますです♡。
次に雪塩を付けて食す!。
わっはー、こりゃ、甘いわー!!。
極端な話、蕎麦が口の中で胸を張りながら「どーよ?」と主張しているような感じを受けました☆。
次に辛味大根を加えたつゆに浸して食す!。
うん!、これこれ、コレやがな!!。
啜れはしないけど、良い仕事がキッチリ成された十割蕎麦の極上品ってカンジ☆つゆの存在に負けることもなく、そのマッチング具合は「無庵」クラス。
ワタクシ的には、この蕎麦をこの喰い方で頂戴するんがお気に入り。(かも)
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此方も箸を休めること無く完食☆面白かったのは「専用のつゆ」以外とは全く合わないトコロ。
例えば、石碾のつゆに水萌を浸すと「掴みドコロがない寝ぼけた味わい」に、水萌のつゆに石碾を浸すと「パンチが無い味わい」になりました。←アタリマエいうたら当たり前(かも?)
何れも蕎麦も美味しかったです~♪。
ただ、ワタクシの蕎麦訪問記を1度でも読んだ方からしてみれば「え?、この程度のコメントで終わるん??」いう反応が示されるようにも思っています。
何でこうなったかと申せば、、、、
以下の理由が大きいのかなと感じている次第です~♪♪。
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【此処ん家の蕎麦は存在自体が唯一無二で特別だから~♪】←永遠の5歳児チコちゃんふうに
此処ん家の水萌と石碾は、蕎麦の醍醐味の1つでもある「啜る」という行為がほぼ出来ない太さ・喉越しだったためか、ワタクシの発声コメントも、非常に美味かったと感じた&驚きの連続だったにも関わらず 『 これまで以上のもの 』 をお届けしていないように思っています。
言葉は変かもですが、これらの蕎麦は「純然たる蕎麦」とは言い難いような 『 蕎麦ふうの食べ物だった 』 という感覚がとても強く、正直 『 四角い棒状に固めた蕎麦がき 』 と表現した方がマッチするように感じ取れたからです。
まあ、ワタクシなんぞは当然違いますが、本当の蕎麦通は「蕎麦粉本来の香りと味わいを楽しみたいなら蕎麦がきが1番」と申すようですが、水萌と石碾は正にそんな感じがしましたし、お店のHPでも「この2つは蕎麦の実が本来持っているの香りと味をそのまま引き出すよう工夫を凝らしている」と謳っておりますので、、、 『 蕎麦とはこういうもの 』 いう固定観念があると違和感を覚えるのかも知れません。
その反面、「HPの謳い文句そのものズバリの食べ物」であるならば、一般的な蕎麦の喰い方である「啜り」ではなく「噛む」方向に持ってく方が効果的な事は間違いありません。
したがって、此処ん家の2大看板である水萌と石碾は、双方で異なる食べ方と併せ 『 全てが店主の計算尽くの上に物語が完結している 』 のかなと感じさせて頂きました。
正に「唯一無二」とか「孤高の存在」ともいえるような立ち位置にあるので、もし、ワタクシのブログを読んで興味を持ったとしても 『 蕎麦を喰いに行く 』 という概念は持たず、 『 蕎麦の実を最も美味い状態で提供してくれる喰いモンを食べに行く 』 という気持ちで訪問されるのが宜しいのではないかと思いましたです☆はい!!。
【総括】
このように、水萌と石碾は特別な存在なので、此方としても「それらを喰いに行くぞ!」と気構える必要があるように感じました。また、その分 『 提供価格も特別で孤高の存在 』 のため、足繁く通うことは厳しいような気もしています。
メニューには当然、極々普通の「せいろ」もラインナップされていますが、やはり此処ん家を訪れるからには特別な存在を喰うのが王道かと思いますし、何と言っても、蕎麦王国の代表格でもある長野県には、ワタクシが未だ開拓していないお店は沢山あると思うのでネ。(1度訪問して感激したにも関わらずお店の場所を忘れてしまったイウんもありますし>笑)
じゃ、今日はこんなトコで
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