フルオーダーメイドインソール:其之弐(訪院~発注まで) | 滑り屋本舗 ☆ 雪がある限りはSKIに行こか~♪

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Skiは「おバカ」、機械モンは「おタク」、文書表現能力は「ナッシング」のワタクシが
日々の出来事をユル~く綴ってます。
参考になるようなネタは皆無なので、『アホやね~♪』とか『ぷぷぷぷっ!』 と笑い
飛ばしながら読んでちょーだいませ。

今回は電車で向かいました。(常磐線の佐貫駅経由で関東鉄道竜ヶ崎線に乗り換え、終点の竜ヶ崎駅下車)
竜ヶ崎線はディーゼル単線(一両編成)でノスタルジックな感じ☆子供の頃に実家前を走っていた東武熊谷線:通称「妻沼線」を思い浮かべましたヨン。

電車かわいい!!

車窓から☆実にのんびり
間もなく終点☆一応車両区になっとーる


ローカルな駅から診療院までは通常徒歩5分程度なんだそうですが、ワタクシ、印刷しておいた地図の住所を「ビル名」まで入力せずに検索したため、あらぬ場所で15分ばかり右往左往しておりました-!。←NAVI案内は不明なるも、番地検索だとOUT☆民家やお墓のあるエリアを指示されちゃいます~(怒

終点の竜ヶ崎駅





診療院の外観は既報どーり、こんな感じで「接骨診療院」いう看板はドドンと前面に大きく打ち出されているものの、TOP-RUNの看板は入口ドアにひっそりと張られているだけ(笑。

写真は使い回し(スマンね)


この日は完全予約制だったためか待合室には誰もおらず、静まり返っておりました。
受付窓口から声をかけると院長夫人が出張ってくれ、遠くまで来院したことに対するねぎらいの言葉がけとともに、インソール作成のための問診書を手渡してくれるので必要事項をササッと記入。(身長、体重、年齢、受傷箇所)

診療室に案内されるとソコには8台ほどの診療台(フラットなロングチェア)と機材がズラリと並べられ、何となく整体院とかカイロプラティックのような佇まい(そもそも接骨治療院だしネ)。
その左奥にインソール専用診療室とおぼしき一角があり、先生はソチラから登場☆HPにあるままの優しい雰囲気をもったジェントルマンって感じでお医者サンっぽくはなかったですね~♪。(大変失礼)

以下、診断から発注までを掻い摘まんでお届けします!!。




◇身体診断
①先ずは「立ち姿」の画像撮影

ナチュラルスタンスですかね?、極々自然に立った格好で膝から下の部分について、前方向&後ろ方向をそれぞれ撮影
(この時、前方向については「左足が開き気味だね」との指摘を頂戴しました!)

②足底面圧センサーに乗ってのデータ解析
圧力センサーが敷き詰められたパッドの上に真っ直ぐ立って(此処に足を置けいうガイドラインに従う)、左右の足の面圧を測定したのちにデータをPCに取り込んだ上で「専用の非国産ソフトウエア」で解析していきます

ワタクシの場合、
「身体の重心がかなり左寄り、かつ、アーチから前方向の面圧が高く、全体的にも前のめり(注)」とのことでした、また、左右差では、爪先側の面圧配分は「7:3~6:4の間」、踵側は「9:1」でした
 ※面圧が高くなるほど赤くなる表示、問題の左爪先側は「広範囲で真っ赤」でしたワ
 ※また、本来なら表示されないハズの「親指」までクッキリ写っていたようです~


先生から「左ターンが苦手な理由はコレだね」と即座に突っ込まれましたが、これは、先に撮った後ろ方向からの立ち姿に原因があるとのご説明☆具体的には腓骨と足首の付き具合にかかる歪みで、ワタクシの場合、腓骨の角度に対して「右足は10°、左足は30°」足首が外側に曲がっているそうです(いわゆる「オーバープロネーション」日本人の足は大概コレなんだとか)
(注)
ワタクシの重心が前のめりなのは、どうやら、若かりし頃打ち込んでいた陸上競技(短距離スプリント走)によるもののようです
また、それによって膝関節の変形が始まるのも人より早かったみたいですネ~


③骨盤等の歪みチェック
先ず診療台にうつぶせになって脚を相互に折りたたみます
いわゆる「踵の尻付け」をヤルんですが、これで股関節の固さと歪みを判定できるそうです

ワタクシの場合、
「右側が固く&前方向へ巻き込むように歪んでいる」とのことで、右腰下に厚さ5cm程のくさび形パッドを、また、左腿下に厚さ3cmの同様なパッドを入れてようやく正常な状態に矯正できるようでした(こんなんでも「まだマシな方」と仰ってました>先生)

腸腰筋を緩めるために医療用バイブレーターをあててコリを解してもらったところ、左右ともスンナリ踵がお尻に付くようになったので、ここでもう1度脚を伸ばしてから「足首がニュートラルとなる状態」を確認
何れの側も足首を内旋させる形になるようでしたが左は「10°補正」、右は「30°補正」とのことでス
 ※先生によれば、脚の歪みがその上にある関節(股関節・肩関節)までも歪める結果をもたらす
 ※まともな足を持った日本人は100人中1人程度、つまり、程度の差はあれ 『 ほぼ全員 』 が歪んでいると申しておりました
 ※此処でインソールを作った著名どころは岡田利修サン、海和俊宏サン、岡部哲也サン、千葉信哉サンですって
 ※HPを見るとプルゴルファーの方が多いように見受けられます(ただし市販品ユーザーが多し)


④足首の可動域をチェック
次に診療台に仰向けになって足首の可動域を診てもらいました(上下左右)

ワタクシの場合、
右足首は下への伸展以外は全方向で固く、とりわけ、上への曲げ(反らし)がかなり固い、また、左足首は反らし方向のみ固いとの診断

先生から「和式トイレで用足せないでしょ?(いわゆる「う○こ座り」は無理でしょ?の意)」とのツッコミがもたらされたので、すかさず「つま先立ちしかできません!」と速効で返しておきましたが 『 コブでの吸収動作、特に凸を越える時に腿を胸に近づけるのがシンドそうだね 』 いうダメ押しを頂戴したのは言うまでもありません

⑤ここまでのまとめ
①~④でダメ出しを喰らった、いうか、指摘された部分は「インソールで解消されるようになるよ、それが医療用インソールを用いる目的であり狙いだから」いう心強いお言葉を賜りました

実際、上記「②」の診断の後、市販用インソールをあてがったダケで、左右の面圧バランスは「50:50」になりましたし、前後のバランスも相当改善されました~♪(先生的には、もう少し踵寄りにしたいと仰っていたのでスキー用はそのように設計されます)

なお、この時に自分の中でも「ど真ん中に真っ直ぐ立ててるぞ!!」感がシッカリ確認できたことには些か驚かされました☆このような感覚は人生初めてかもです!!


◇足裏形状の型どり
座位での型どりとなりました
一般的には立位でとりますが、これは「足が悪い状態のままで型どりを行うことに他ならない」ため、先生のところでは絶対やらないそうです

目の細かい発砲スチロール(?)が充填された箱の上に足を置き、先生が足首の支点を押さえ込んだ状況下で内反と外反を繰り返し、ちょうど「ど真ん中」となるポイントを探り当ててから「ズブズブッ!!」とばかりに踵側から押し込み、次に、爪先側を押し込んで型どりが終了(この間、足首の押さえ込みはキープされたまま)
 ※SIDAS等のバキューム型どりとは明らかに異なります 
 ※また、この方が足の型が鮮明に取れているような気がしました(指紋まで残るので)
 ※この「型どり材」は、タナベスポーツでも使ってるようですね(ちうことは凄いんか?あっこ??)

この画像はYhooから拝借ね
実際の型どりは踵側が深くて爪先側が浅めになるので、このような同じ深さになることはありません



◇インソール素材の選択
「これ、一体いくつのスポーツに対応したインソール素材(ベース部分かな?)があるのでスカ?」いうカタログ、いうか診断メニューリストの中から、ワタクシの体重とスキーにおける目的「コブも積極的に滑りたい」という要望から選択されたのは、とどのつまり 『 スキー用 』 でした(笑

とはいえ、整地での使用や競技に重きを置いたカーボン素材ではなく、それよりは柔軟性と粘りがあるPV素材(言うたかな?)を使うとのことでした(耐衝撃性・吸収性を踏まえての選択だそうです)

面白かったのはSIDASのような補強パーツの類いを一切使わない部分で、これは「補強を入れて求める固さに何とか近づけていくのでは無く、最初からどストライクで行った方が近道だから」とする NZ 工房のコンセプトが反映されているのだそうな


◇最終設計
脚の歪みを補正するよう、各部の角度を算出していきます
いわゆる、パフォーマンスインソールの「ブロック材によるポスティング部分」の仕上げ角度を指しているのかなと思われますが、ここは先生の知識と経験がモノを言うところで、他者の追従を許さないでしょうね☆

ワタクシの場合、
スキーの操作が芳しくない右脚側を強化するのでは無く「黙っていても勝手に仕事をしてしまう左脚側の働きを弱めて右脚に近づける、いうか合致させる方向」で設計頂いたようです


NZ 本国への発注・ブツの受け取り
取った足形を3Dデジタル化して診断データ&最終設計データとともに電送、NZ 本国にある工房(製作スタッフは皆、足病医資格を持った専門の技工士なんだとか)でインソールを作成
記事修正:本国の工房とは世界最大の規模を誇る「米国Footmaxx社」とのことでした

約3週間後、国際宅配便(EMS?)で先生の診療院にブツが一旦届くので、先生による最終チェックが行われたのちにゆうパックで手元に届けられる仕組み(もちろん、来院して受け取るのもアリ)




まあ、お値段的にはモーグルな生活さんが作った時と一緒で「3諭吉(税別)」かかりましたが、この先、不安無く長きにわたってスキーを続けられる可能性、強いては膝の状態が改善・解消される可能性を有しているインソールがコレという説明を先生から受けていたので 『 あ~あ、高い買い物しちゃったな 』 とは感じませんでした。

怪我をしなければ辿り着くことも無かったフルオーダーメイドインソール、それも医療用インソールですが「通常のインソールはあくまでも足の問題を抱えていない者向けの製品なんだよね」という先生の説明にも、なるほど納得できたました。

この時、
もっと早い段階から導入すれば怪我をせずとも済んだかもね、という自責の念(?)
も芽生えはしましたが、前向きにとらえれば
『 遅きに失した訳ではないことは確か 』 なので、ヨシとしましたー!!。(ワシって、いっつもこんな感じ>屍)


このようにして先生、それも足病医という「その道の専門家」による診断を基に設計して頂いたフルオーダーインソール、雪上で使うのを今の時点から楽しみにしておりまーす。




なお、日常生活においても医療用インソールで矯正したかったので、同じ工房の市販用インソールも買い求めました。(フルオーダー×2だと破産してまうから>ぐほっ)

診療院の帰りから早速使っておりますが、
いや!、コレはマジで凄いス!!、
足の運びがまるっきり変わります-!!!(驚。

これまでのようなO脚足特有の「ハの字送り」が陰を潜め、双方の脚を真っ直ぐ運べるようになるばかりか、内足側に顕著だった荷重感も「外足側に配分されとるやん~♪」いう認識が芽生え、脚の疲労感もこれまで決して味わうことが無かった外足側にシフトして行っています!(も、ただただビックリ。

先生によれば「これをスキー用に使う方も多い」と仰っておりましたが、その理由も何となく判るような気がしました。(脚の歪みが少なければコレで必要十分かも)
 ※ワタクシはスポーツシューズに突っ込む予定
 ※怪我で封印せざるを得なかったインターバルダッシュもできそうな感じ(かも)

さらにもう1つ!、
TOP-RUNで製作され、後日市販することが決まっているオリジナルインソールを、何と「予定価格の約57%Off」で譲って頂けました-!!。(こちらはビリケン・ビジネスシューズで使い回していくつもり)

フルオーダーインソールはそれこそ定価でありましたが、他の2点についてはディスカウントの雨あられ、ワタクシ「本当にソレでエエんですか??」と何度も何度も聞いちゃいましたです~♪。(小心モンなんでね)






そういう訳で「スキー人生はおろか、人生そのものでもお初♡」となる医療用インソールを使うことになりましたが、実は、ワタクシの周りにも膝に爆弾を抱えている滑り手が沢山おります☆でも悲しいかな、それらの方々は皆「ショップが作るパフォーマンス用インソール」を使っている訳でして…。(第一、ノーマルインソールで滑ってる人もいるし)

で、
ショップが作るインソールは「身体の歪みを矯正して正常な状態に戻そうとする機能を有していない」ことに、、、多分、生涯気付きません。

先生いわく、
「ショップの多くはそうした部分まで さも効果があるよう宣伝 するけど、所詮は医療従事者が作るモノじゃなく、メーカーの講習を受けたショップのオーナーや従業員がメーカーが定めた作製マニュアルに則って作ったモノに過ぎないんだよね。でも、我々は彼らが作るそれを頭から信用するしかないのが現状で、ソコが悲しい」と申しておりました。




WEBで驚愕のサイトを発見!!


ワタクシ的に「従来のカスタムインソールと何ら変わらんやん!」としか思えないインソールを、堂々と「医療用」としてリリースしているメーカー(本拠地はNZ)が存在している驚愕の事実を、本記事のアップ前にWEBで発見しました。

さすがに、国内代理店の対象はメディカル系のショップや診療院に限るとのことでしたが、それは単に 『 作り手の属性 』 が変わるだけで、とどのつまり、実際に作られるのは上記と同じ手法によるインソール☆それを臆することなく「医療用」と呼称するメーカー側と、既に代理店となっている幾つかの診療院等。

メーカーや代理店にとっては「新たなビジネスチャンス」であり、その恰好のマーケットが「足病学途上国の日本」という認識でいるのかも知れませんが、本当に脚の問題で悩んでいる患者としては 『 本当のホンモノを見失う危険性を有する 』 憂慮すべき事態だと思いましたです。

先生と息子さんが学位をとったのがNZですが、世界的に見ても医療用インソールは「NZが他国を圧倒」しているようですが、実のトコロは、 そのNZで作られるインソールも「ピンからキリまである」ちうコトなんですかね☆正に、パフォーマンスインソールと全く一緒の構図なんだと思いましたです。

こうした事態、かつての日本酒が辿っていた「気の毒で不幸な認識のされ方」に陥れられる可能性があるので、ワタクシはその二の舞にならなきゃ良いなと危惧しております。(まあ、日本酒の時と同様、本当のホンモノならば生き残るでしょうけれども)



確かに、
「医療用」となった瞬間、実にややこしい制度(法律と資格)が絡んでくるんでしょうし、第一、いくらインソール単体の価格を高く設定したとしても 『 パフォーマンスインソール+ブーツチューン代のうまみ 』 には到底適いませんでしょうから、、、ソラまぁ、普通やりませんわな。
 ⇒医療用インソール1本の「アガリ」では商売として成り立たないでしょうからね
 ⇒基本的に「ブーツチューン不要」となるらしいのでショップ的にも嬉しくない(足がブーツに合っていればの話ですけど)
 ⇒SIDASに医療用インソールが存在するのは知っていますけどね(おそらく無資格者には扱えないシロモノなんでしょネ)





【今回学習したこと】
脚の怪我や歪みに悩み、かつ、それを真剣に解消しようと願う滑り手がスキーブーツを選択する場合、
 ①シェル出し等のチューンを行わずとも済む、あるいは極小チューンで済むブーツを「必死こいて」選択
 ②一切迷うこと無く医療用インソールを導入する

これが上達(早さ・度合い)を妨げず、かつ身体の回復を狙うための近道になるのではないかと思いましたし、その点はワタクシの身体と滑りで検証していく所存です!!。


あっ!、
ちなみに、通販などで販売されている「骨格を矯正することでダイエット等に効果がある」と専らの医療用インソールの類いは 『 エビデンスの欠片も無いバッタもん 』 とのことですから、ダマされないようご注意願いまーす。
※それだけ、この国には浸透していない・普及すらしていない、当然、認知度も極めて低い、、、、だから「藁にもすがりたい者がウッカリ手を出してしまう」という構図なんですって☆怖いわ~


医療用インソールは、
販売を含めて確実な実績を有している先鋭メーカー、ないしは実績のある医療機関で生産・販売されているモノだけを買い求め頂くのがHappyかと思います-!!。






こうして、帰路につくために駅に向かったワタクシ。

どうやら、

この日は佐貫のお祭りがあるようで、これから乗車する電車は「デコられた2両編成」のようです。


車内を良く見ると、

竜ケ崎市はコロッケが有名、いうか、地域を推してPRしているソウルフーズのようです。


それなので、
佐貫駅に隣接する立ち食い蕎麦屋、それも、かの「四季ホテル」の直営店で、コロッケそばにありついてしまいました!☆あはははー!!。







超迷走台風12号が迫り来る中、雨も風も強烈な帰り道となりましたが、「インソールを発注できて気分爽快+上手い蕎麦で腹イッパイ」になれたんで、大層充実した1日となったのでありまスル☆満足ぢゃ!!。

◇其之参を続けて読む⇒https://ameblo.jp/oyagee1103/entry-12396027158.html

◇其之壱を続み返す⇒https://ameblo.jp/oyagee1103/entry-12396026653.html


じゃ、今日はこんなトコで
またお会いしましょ☆しーはいるっっ!!



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