昨日はとある講演会で「バカの壁」の著者・養老孟司氏の話しを聞いてきた。
- 養老 孟司
- バカの壁〈上〉
解剖学者(知らなかった)である氏が、いわゆる文系?に属する茶道をするヒトに向けどんな話しをするのかと興味深々だったが、そこはさすがにベストセラーの著者、東大名誉教授である氏、話すことには長けている。
解剖学の歴史から始まって、いかに現代人が感覚的なことを切り捨てて生きているかを簡単に分かり易くお話ししてくれた。
感覚的な事を切り捨てて、均一化、同一化を図ろうとするがあまりに色んなところで支障を来して、人間の間にも諍いが起こる…お話しを聞きながらボクはそんなことを考えていた。
また、カラダを動かさなくなった我々はカラダの動きを司る脳を退化させているとも…
必要に迫られれば、人間はその環境に合わせていろいろと考えてそこを歩くことも出来れば、そこで暮らすことも出来る。人間は考えて動く。「考える前に跳べ」とか言うけど「跳ぶ」にはきちんと考えて脳が命令を発しているのだ。
かつて「外で遊んでばかりいないで、勉強しなさい」と言われた子どもたちがいたが、その子たちはきちんと脳を働かせてカラダを動かしていたのだ。
別に勉強しないボクらを正当化したいわけじゃない
カラダを動かして遊んでいたって、脳は色んなきちんと事を考えている。
色んな事を感じて生きている。
さぁ、カラダを動かそう。
そして脳を活性化させるのだ。
そこからいい考えも、個性も生まれてくるに違いない。ヒトと違う動きをカラダの中に取り入れたらひょっとしてすごいことになるんじゃないか?感覚を研ぎ澄まして、頭をシャープにして、もっと自由になる。