From the City of Dreaming Spires (Oxford MBA 2009/10) -5ページ目

受験再び

冬休みは、ロンドンで年越しをした後スペインへ一週間ほど旅行へ行く予定。年越しまでの一週間、自由な時間を使って以前から考えていたプランを実行することにした。


それは、オックスフォードMBA卒業後ファイナンス修士進学を目指し、再度大学院受験をする事。


ファイナン修士を受験しようと思った理由は色々あるが、非常に簡単に説明するとファイナンスをとことん勉強したくなったというところ。幸いオックスフォードMBAは一年で終了するので、一年制のファイナンス修士に進学する事によって、合計二年でMBAとファイナンス修士を取得する事ができる。


これまで時間を見つけてはファイナンス修士に関して色々とリサーチをしていたが、その中で自分の興味を引いたのは下記4校。


ロンドンビジネススクール(LBS) Masters in Finance

オックスフォード大学 Master of Science in Financial Economics

プリンストン大学 Master in Finance

MIT Master of Finance


ただ、プリンストンのMaster in Financeは2年制なので自分の計画に合致せず、そのため出願はLBS, MIT, Oxfordの3校に決めた。3校では少ないかなとも感じたが、自分の中で興味が持てない学校に合格しても結局は進学しないだろうと思い、本命3校のみの受験で勝負する事にした。


実際に進学するかどうかは合格後じっくり考える事として、取りあえずは合格目指して頑張ろう。



Michaelmas Term 終了

先週無事学期末試験が終了。オックスフォードの学期末試験は、オックスフォードが得意とする「伝統」がふんだんにちりばめられたものだった。


まずは、試験を受ける格好。サブファスクといわれるマントの着用が義務付けられ、白の蝶ネクタイ、白いワイシャツ、黒のスーツ、靴下及び革靴でないとならない。軽度の違反者は警告ですむが、重度の違反者は落第となってしまう。実際自分は革靴が黒でなかったという事で警告をもらってしまった!かなり黒に近いダークブラウンで問題ないだろうと思っていたが、ここまで厳しいとは。


次に、試験期間中、胸ポケットに花を挿す伝統がある。試験初日は白、試験期間中はピンク、最終日は赤。これは義務ではないのでさすがに警告はもらわないが、なかなか粋な伝統なので実施している学生は多い。


あと、学期末試験は、Examination Schoolという試験を監督する為だけに存在する建物内で実施される。ここにはFull Timeで働いている試験官が何人もいて、彼らは一年中試験の管理・監督だけをひたすら行っている。


これらの「伝統」は学部・専攻に関係なく全ての学生が遵守しなければならない。さらに教授にも適用されるところが驚きだ。担当教授は、教授用の豪華なサブファスクを纏って試験会場に登場する。



From the City of Dreaming Spires (Oxford MBA 2009/10)-Oxford Colleges


私費留学生へのアドバイス

早いもので今学期(Michaelmas Term)の授業ももう終了で、残すは期末試験のみ。


就職活動と勉強の両立を目指しながら今学期を過ごしていたが、その中でこれからの私費留学受験生に留意してもらえればと思う事があったので、とりあえず書いてみる。


自分がMBA受験をしていた時に、多くのMBAホルダーや在校生の方々から話を聞いたが、社費派遣の方と私費留学の方のMBAを語る角度が全く違った。社費派遣の方は、どのクラスが学びが多いかや、生活環境、クラブ活動の話が多かったが、私費留学の方は就職活動の話がメインで、キャリアチェンジ・キャリアアップに対するMBAの有効性を自校の位置づけと共に話すことが多かった。


退職私費で留学してみると、その違いはもっともだとよく理解できた。MBAを機にキャリア・チェンジを目指している者にとって、希望する業界へ就職できなければ、留学は時間と金と労力の無駄以外何物でもない。総額1千万近い出費をして、希望がかないませんでしたでは目も当てられない。


私費留学は就職活動を第一としているので、面接や説明会がある場合は当然授業をスキップする。グループワークも、他のメンバーに迷惑のかからない範囲で負荷を調整してもらう必要がある(後でその見返りとして、他のメンバーの就職活動をサポートするので持ちつ持たれつだが)。就職活動の過程で学ぶことも多いが、犠牲にしなければいけないことも少なくない。


受験中は合格する事を最優先に考えるので、入学した後の就職活動プロセスにまで頭が回らないかもしれない。だが、退職して入学した後からじわりじわりと「希望する職につけなかったらどうしよう。。。」という目に見えないプレッシャーが襲い掛かってくるので、受験と同時に出来る限りMBA生の就職活動はどのようなものかを理解するための情報収集を行った方がよい。準備さえできていれば、受験後すぐ始まる就活プロセスへもしっかりと対応できるだろうし、結果として希望するキャリアチェンジはかなえられる。


私費留学でキャリアチェンジを目指す受験生は、実際に私費留学でキャリアチェンジしたMBA生に本音ベースでじっくりと話を聞く事を強くお勧めする。目的を達成した後は「意外とたいしたことなかったよ」と軽口をたたきたくなるが、実は皆オファーをもらう前は不安でいっぱいでたまらないのである。その辺の話をうまく引き出すと、有意義な情報を得ることが出来ると思う。