その松下幸之助さんの経営の原点ともいえる「ダム経営」の考え方は、経営環境が激しく変化する今日にも、大変役に立つ考え方です。
「ダム経営」とは、ダムに水が貯めることで、日照りが続いても、安定して水を供給できるというように、経営環境が悪くなっても、安定した経営が行えるように、余裕を持って経営する考え方を言います。
毎日少しずつ、読んで勉強している本で、
松下幸之助さんの「道をひらく」という名著があるのですが、
ここ本の中で、松下さんは、「ダムの心得」として、ダム経営を解説しております。
道をひらく/PHP研究所
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「雨が降る。山に降る。降った雨は地にしみこみ、谷水となり、川となり、平野をうるおして海に流れる。この流れがうまくゆけばよいけれど、ちょっと狂えば洪水となり、また反対にかんばつとなる。流しっぱなし、使いっぱなしの結果である。
そこで、ダムを考える。流しっぱなしをせきとめて、せきとめ貯めたその水を有効に使う。ゆとりをもって適時適切に放出する。人間の知恵の進歩だろう。
(中略)
大河は大河なりに、小川は小川なりに、それぞれに応じたダムができるように、人それぞれに、さまざまの知恵を働かせれば、さまざまのダムができあがるはずである。
個人の暮らしの上でだけではない。商売の上にも、事業の経営の上にも、このダムの心得が是非ほしい。」
ダムの心得は、まさに、智恵のかたまりですね。