寺島実郎さんが提言する「世界の構造変化と日本創生への基軸」 | 中小企業経営者の知恵袋

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寺島実郎さんの「世界の構造変化と日本創生への基軸」の講演に参加させていただく機会をいただきました。

日本総合研究所の理事長、三井物産戦略研究所の会長、多摩大学の学長でもあり、TVなどでも活躍している寺島実郎さん。

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「世界の構造変化と日本創生への基軸」というテーマのもと、5月下旬から日経平均が乱高下する中、6月7月をどのようにみるか。。。大変勉強になりました。


そもそもなぜ、株が上がっていたか。。。

データを見ると興味深いことがわかります。2012年の10月から2013年の3月末までの6か月で、買い越し累計が5.7兆円。
そして、買い越しているのは、外国人投資家です。

さらに、見ていくと、5月24日までで、外国人の買い越し額は、9兆7500億円。
その一方で、日本人の機関投資家は、5月24日までで、6兆2700億円の売り越し。
そして、日本人の個人投資家も、3.28兆円の売り越し。

つまりは、株の上昇は、外国人投資家が買っていたことが原因ということになります。

そして、好調だった日経平均株価は、5月23日には、1143円28銭を下げ、1万4483円98銭となりました。

データーによれば、5月20日~24日の1週間で、外国人投資家は、44億円の売り越し、日本の機関投資家は、約4000億円の売り越し、日本人投資家は、4000億円の買い越しだったようです。

さらに詳しく見てみると、外国人投資家は、不動産、金融、自動車などの大型流動株のみ購入しており、あくまで短期保有目的。2部上場やベンチャーへの投資は行っていないというのも実態のようです。

では、外国人投資家はこの6月、7月、どのような行動にでるか。。。

そこで押さえておくべきことは、6月末は、ヘッジファンドの決算期を控えているということ、
そして、外国人投資家がどれほどの投資余力があるかということ。

一般に外国人投資の日本株への投資は、10兆円~15兆円だそうで、
10兆円入ったら日経平均は15,000円、15兆円入ったら17,000円とも言われているそうです。

アベノミクスの第三の矢である成長戦略の発表、アメリカの雇用統計など、6月には注目のニュースが集まる中、外国人投資家がどのような行動をとるか、大変興味深いです。