自宅でお手軽天体写真撮影  その4 | owner1のブログ

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ななつがたけ北天文台オーナーの「天文台日記」 (2012.6~2019.6)
観望記録や天体用機材などについて書いています。

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画像処理

画像処理用パソコンは CPU i7,RAM 32GB,256GB SSD のデスクトップPCを2台使っています。OSはWindows10 64ビット。画像処理アプリはステライメージ8のみ。これ以外に、Windowsに付いてくる「ペイント」とMS-Officeに付いてくる「ピクチャーマネージャー」を補助的に使っています。ペイントとピクチャーマネージャーは便利です。私はこの2つがないと画像処理ができません。
PCが2台あるのは、・・・というか、PCは家の中に10台ぐらいあります。IT関係の仕事をしてましたから。でも、全部古くなってます。仕事をやめて、もう5年ぐらい。画像処理用PCは、あまり古くない2台です。PC本体は2台ありますが、モニタ、キーボード、マウスは1セットです。モニタは4K。PCからHDMIとDisplayポートで入れて、モニタ側のスイッチでPCを切り替えます。キーボードとマウスはKVMスイッチャーで切り替えます。本当はVも一緒に切り替えたいのですが、手持ちのスイッチャーは4K対応してないので。

前に書いたように、コンポジットする画像の枚数が多くなると、待ち時間が非常に長くなります。この場合、2台のPCで交互に作業すると効率的です。一方で現像・位置合わせ・合成をしている間に、他方で手作業の画像処理をします。私の場合、待ち時間に楽々画像処理が終わります。一晩撮影したら、次の新月まで1ヶ月、画像処理で遊べる、という人たちがいます。趣味の世界ですね... 私は1枚の画像は10分程度で処理が終わります。高度な画像処理技術が無いのと、天体写真撮影はメインの趣味ではないので。ステライメ-ジでさえ、使うべき機能の半分以下しか使っていないと思います。でも、私的にはそれで十分で、満足できる写真になります。

他の人の参考になりそうな写真ができたときは facebook にアップしますが、雑誌の天体写真コーナーへの応募なんて考えたことがありません。高度な画像処理技術を習得したい人は、このブログを見ても何の役にも立ちません。そこは「何のために天体写真を撮るのか?」という大原則が違うのです。

オーナー1は、眼視観望の補助のために写真を撮っています。オーナー1が撮った貧弱な天体写真は、大口径ドブで観望するときや一般対象観望会のときに役に立ちます。「次はこの天体を見ますよ。」と言ってPCモニタで画像を見せて、それから望遠鏡を覗かせると、初心者でも「見えた!」と納得してくれます。すばらしく良く写って、すばらしく画像処理が良くできた天体写真でそれをやったら、ギャップが大きすぎてがっかりさせるだけです。すばらしく美しい天体写真は、どういうときに役に立つのでしょう?



写真はすべて写野円 1度

共通データ
TOA130+0.7xレデューサー+QBPフィルター+α7s(改)
ISO20000 露出20秒x80枚前後加算合成
SXP赤道儀でノータッチガイド


春の大きな系外銀河
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以上はごく最近撮った写真で、「良く写りすぎ」の部類です。
TOA130を使いQBPフィルターを付けると、光害の下でヘタが撮っても、きれいに写ってしまいます。


「自宅でお手軽天体写真撮影」は、とりあえず、これで終わりです。