丑寅の刻を
眠れずの心が歩みます
幼き日より焼き付いた
大木の中で
白いともしびを見つめ
生きたことを
後悔しました
あぁ、わたしより
前へ、前へ
生きたい
人は大勢いたことでしょう
でも
死にたくても
死にたくても
この闇深き森の中
動こうとすることすら
億劫になる
その闇へ
目を向けることさえ
面倒で
私は
両の手で
耳をふさぎ
瞼にぎゅっと力を入れ
閉じることしかできませんでした
同じ、なのにね・・・
赤い火が
暗闇に列をなします
どこかに向けて
進んでいきます
寄りかかり
ふかふかの苔の中
鏡のように波立たない水辺の奥底に
それがあることが
不思議でした
水面に触れれば、波に伸び
上を見ても何もない
月の1つでもあればよいのにと
思いました
しかし、しかし
それはない
この森は
全てを隠し
全てを魅せる
幻想の森
見えていないと思っていても
自然と見えてしまう
あぁ、あの中に連なれれば
きっとこの闇世を揺らす
重い太鼓の音ともに
消えてゆけるのに
超えてしまった
この時間
この森も
朝には色を取り戻し
また、私の頭を
雫で優しく叩いて起こすのだろう
大丈夫
生きているよと
呼びかけながら
ふう
もどかしい、かな・・・
by梟霊