心を病み
心を食み
日々常々、呆然と世を眺め
死にたいと思い
考えます
私は、何一つ変わらずに
笑うこともできれば
泣くこともできます
ただ、違うこと
親しくも
友仲も
不幸の知らせに
泣くこともなく
笑えるところでしょうか
世の中すべてが
敵に見えてしまうことでしょうか・・・
ならなければわからないことだったでしょうが
なる必要などなく
必要のない苦しみを
この背に負いました
時間は流れ
四季は巡る
このごろ
戦争物の映画や
ドキュメンタリーばかり見つめる次第
不思議なのです
そこにある歴史が
懐かしいのです
そこに転がる風景が
愛おしいのです
あぁ、私はここにいる
けれども
きっとそこにいた
そして
また、そこに歩みたい
きっと居場所がそこにあると
誰かに言われているような気がする
きっと
あの場所にたてば後悔することは間違いない
でも
感謝もするだろう
憎みもすれば
笑いもするだろう
私は
そのとき、どきを
噛み締めて生きることに精一杯になることができる
病む暇などないほどに
本気で飢え
本気で進み
意味のある死にざまを
天に晒すのだ
もし、またあの時代に生まれたら
かの山も川も駆け回ろう
もし、またあの人に会えたなら
かの場所も街も駆け巡ろう
モノクロだった世界線に
再びともす
火の元は
死線の先の夢の後
そう思い
考えれば
死を望むことも
決して不幸というものでも
ないのかもしれません
by梟霊